7月から一部の民放(3局)で深夜に放送してる新番組。
8月からAT-Xでも放送するので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは10/24から
海老原千波美(えびはらちなみ)。一見するとごく普通の高校生の彼女には
感情が高まると強力な電磁波を発するという不思議な力が備わっていた。
と言っても力は自在に制御できないのでたびたび電気製品を壊していた。
さらには彼女の力がバレる度に引っ越しを繰り返していたのである。
おかげですっかり電気製品が苦手と言うか恐怖対象にすらなったのである。
そんな彼女がこのたび吉祥寺のとある高校に転校をしてきた。
なるべく目立たなく平穏に過ごすために頑張ろう!という誓いとは裏腹に
登校時から感情を乱してトラブルを発生させては冷や汗をかいていた。
さらには彼女が近くを通っただけで機器が反応したことで科学部部長の
凪光太郎(かんなぎこうたろう)の興味を強く引いてしまったのである。
しかし科学以外のことにはボケボケな光太郎の千波美へのアプローチは
言葉の選び方から根本的に間違っていて大変な誤解と動揺を発生された。
そして学校の設備は千波美の発生させた強力な電磁波で壊滅したのである。
転校初日から大変なことをしでかした千波美の明日はどっちだ?
まず見て思ったこと。オープニングがなんちゃってR.O.Dじゃね?
たぶん全国500万人が同じことを思ったね!(そんなに見てないから)
ちなみにR.O.Dとは監督が違います。(OPの)音楽の人も違います。
よーするにオマージュとかインスパイヤとかリスペクトなアレです。
それはさておき中身のこと。
最初、千波美が機器に近づくとビリビリする理由がよくわからなくて
逆によくわからないことがなんか不思議に思えて興味深かったね。
しかし電磁波を発するという仕掛けがわかるとその程度かという印象に。
きっちり作品世界を描写してるわりにずいぶん軽いストーリーだなと。
とは言っても当人してみたらちょっとシャレにならない状態だろうけど。
だって何十メートルも離れた場所の機器を壊してしまうほどの力だよ。
よほど力を抑えて生活しないと日常生活に大きな差し障りがあるような。
実際、千波美は電子機器に恐怖を抱くほどに日々支障が出てたわけで。
1話でわざわざ鍋でご飯を炊いてるのも電気釜を使えないからでしょう。
そして外出するときも周囲に十分気を配って歩かないといけないのでした。
でも実のところあのレベルだとアニメの描写では不十分だったりする。
テレビみたいなアナログ機器はデジタル機器より影響は大きいわけで。
マイコンの入ってない旧式なら大丈夫だと思うのは大間違いだよ。
※大地震の前の前兆現象の影響が最も出るのがテレビやラジオ
そして千波美は全く気にしてなかったけど車にだって影響があるはず。
昔の車なら大丈夫だろうけど今のは駆動系に電子機器が入ってるのでは?
そしてそこに影響を及ぼしたらまさに交通事故になりかねません。
ついでに言うと強い電磁波は動植物にも少なからず影響があります。
そこまでやると物語が成り立たないので目をつぶれってことですか?
これだけ人間離れした強い力を持ってるということは、
それが周囲に知れれば当人には好ましくない状況に陥るわけで。
だからこそ海老原家は何度も引っ越しを繰り返してたのでした。
千波美は自分のせいだと薄々気づいてて申し訳ないと思ってたけど、
作家の父親が引っ越しは元々趣味だから問題ないみたいに慰めてたり。
大抵の親は子供のためなら多少の無理もしてしまうものだけど、
それでもこの両親は二人とも前向きで優しくていい親だなと思ったよ。
千波美にとって好ましくない状況というのは
公的私的な研究機関によって千波美の力を調べるような状況になること。
状況によって本人の意思がどの程度反映されるかは違ってはくるけど
興味本位に体をいじくられるモルモットとして扱われるのは違いがない。
※裸にしてどうこうとかいう意味ではない
そんな状況に自分の娘を陥らせたくないから引っ越しをしてたわけで。
にも関わらず光太郎の最初のアプローチはモルモット宣言ですから……
むしろ体目当ての変態呼ばわりの方がなんぼかマシな印象だと思うよ。
光太郎は科学のこと以外には頭が廻らない専門バカなタイプだけど
怒られれば直すという素直さもあるので基本的に悪いやつではない。
当人が力に困ってるというとコントロールする特訓をしようと言うし。
とは言えこんな光太郎を好きな園美は物好きと言うか何と言うか。
ところで1話の最後と2話の冒頭の電気ビリビリシーン。
いわゆるポケモンショック対策で減光と強いブラー処理が入ってます。
おかげで何が起きてるのか分かりづらいし雰囲気もぶっ壊れてます。
まだ見たことない人は放送版ではなくDVDで見たほうがいいかもね。