今期はダーカーとこれを重点的に見ていくことにしました。
他のタイトルは時間と相談しながら。
今回視聴した5話以降は最初の数話ほどのインパクトは無いかな。
と言うか元々この作品はインパクト勝負の作品ではないのですが。
最初に仕掛けをわかりやすく実感させるエピソードを入れただけで。
どちらかと言うと子供スケールの日常的なエピソードの積み重ねだし。
むしろストーリーもビジュアルも地味とか言われかねないし。
仕掛けに比類なきインパクトが有るからその印象が弱いだけで。
見ててどことなく絶対少年と方向性が似てる?とか思ったりして。
※内容は全然似てません
商業ベースにのりにくいNHK以外ではやりにくい作品って意味でも。
この作品は子供スケールな児童文学だと前回も書いたけど、
それを如実に実感させる表現が作中頻繁に出てきます。
それは「お年玉換算で~年分」という貨幣価値。
SFは現実と違うから貨幣価値も現実と同程度とは限らないわけで。
具体的な金銭価値を表現するのって結構難しかったりするのでした。
星新一さんなんか陳腐化を避けるため貨幣単位を一切使わなかったし。
※必ず高額紙幣を何枚みたいな漠然とした表現になってる
そーいう意味では具体的な金額は出さずに価値を実感できる表現だなと。
駄菓子屋での貨幣単位は三百萬円とかだしね(笑)。
人間関係とかでも子供スケールを実感させてくれます。
特にフミエとダイチの関係がまさにソレ。
ヤサコはフミエからダイチの所業を聞いてて本心に気づくのですが。
この二人は性格が似てるので、ある意味ではお似合いです。
しかし性格が似てるからこそ互いにやりあってしまってる……
よーするに未熟でアプローチの仕方が(根本的に)間違ってるからで、
二人とももう少し成長して手順を覚えればすんなり行っただろうに。
実は8話の夏祭りのシーンでは昔は仲良かったなんて話があったり。
そして8話の内容からすると近い将来あーなってそーなるかも!?
これは子供スケールに限った話ではないけど
この作品ではほとんどのキャラが互いをあだ名で呼んでます。
これって仲間意識とか互いの距離の近さを表現してるのでした。
こんな中にいて苗字にさんつきの呼ばれ方をしたら少し寂しいかもね。
そう思ったからこそヤサコは何度拒絶されてもイサコと呼んでたりする。
そのたび「そのイサコって呼び方やめてくれる」と怒られてますが。
いつのまにかイサコの子分と化したダイチ達もイサコイサコ言ってます。
最初のうちはいちいち文句言ってたけどいつのまにかスルーしてるよ。
このままイサコという呼び名で当人も含めて定着してしまいそうだ(笑)。
ヤサコがイサコと呼ぶのを認める日がいつ来るかはわからないけど。
7話で「将来のことはわからない」と言ってるからいつかは来るかもね。
そのイサコが探しているもの。
イリーガルと呼ばれる黒い化物みたいなウィルスではなくて、
その先にある何からしいけど今のところ具体的なことはさっぱり。
おそらくこの作品の根幹に関わる内容なんだと思われます。
そしてそれはヤサコが何度か夢の中で見た鳥居が並んでる階段と、
その中で聞こえてきたいるはずのないお兄ちゃんを自称する声。
この鳥居とお兄ちゃんというのも作品の根幹に関わる内容だと思う。
今後も日常のエピソードを絡めつつ核心に少しずつ近づいていくはず。
そーいえば7話でヤサコとイサコが閉じ込められたときに
イサコがイリーガルについて語った嘘っぱちな(と言ってる)話。
あれ全てが真実ではないにしろ真実を含んでると思われます。
よーするに「作り話」というセリフの方が嘘なんじゃないかと。
少なくともイリーガルは過去に何かだったのは間違いないようで。
8話でカンナの元ペットだったらしきイリーガル?が出てくるし。
そしてイサコが京子を助けようとした時の表情が凄く気になるし。
この作品は意味深なシーンが凄く重要な伏線だったりするから。
(後で再見して意味がわかるシーンが結構あるよ)