4月から日本テレビ(のみ)で火曜日の深夜に放送中の新番組。
原作は少年誌(月刊ジャンプ)のマンガで読んだことがありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/25から
今より遥か昔、中世のような世界。人を捕食する妖魔が存在してた世界。
人はただ妖魔に喰われるだけの存在から脱するためある存在を生み出した。
それは人であり妖魔でもある銀色の目をしたクレイモアと呼ばれる存在。
人の側にあって妖魔に対抗する力を持つクレイモアはまさに救世主だった。
しかしその異様な風貌や妖魔の血を持つ事実から
人々には忌避されていた。
この物語はある村に依頼されて訪れたクレアという名を持つクレイモアと
風貌を気にせず接近していったラキという少年が出会うことから始まる。
この作品で
描いてる内容は結構面白いかな。
単純にモンスターを退治するだけという構図にしてないし。
退治する側がいつかは退治される側になるエピソードは切ないし。
人の感情を捨てた化け物になりながら大切な存在を作ってしまうとか。
序盤にそのへんのエピソードを入れて思い入れしやすくなってるから。
ただ、題材はいいけど展開やキャラ描写が凄くわざとらしいのでした。
特に喋る妖魔と盗賊たちのバカっぽいキャラは何とかならんのか……
少年マンガはこーゆーノリが普通だと言ってしまえばそれまでだけど。
もちっと全体を丁寧に作りこめば光る原石から宝石になるのにと。
ちなみにアニメ作品のデキとしてはとても安定してて不満は無いです。
アクションシーンの枚数減らしテクニックも冴えてますし(爆)。
構成としてはクレアがラキを拾うことになる1話に続いて、
同僚で唯一の共だったエレナに引導を渡すことになる2話。
※クレイモアはいつか人の心で妖魔の力を押さえられなくなる
そして3つ目の3~4話のエピソードでは傷ついて弱った状態で
妖魔の力を解放したクレア自身が妖魔に落ちそうになるのです。
この時はまさに奇跡が起きて妖魔にならずに済むんだけど。
これはアレですか?
人の想いが奇跡を呼ぶとかそーいうコトすか?
どーやら、この作品に説得力を期待するのは間違いらしい……
5話から時間をさかのぼってクレアの過去の話をやるのです。
よーするにクレアがクレイモアになった理由が語られる(はず)。
実は最初クレイモアは人と妖魔の混血の望まれぬ子供と思ってました。
でも元は人間で兵器として妖魔の細胞を植え付けられた存在だそうで。
そして妖魔と戦うために力を解放するたびに妖魔へと近づいていく。
いくら力が手に入ると言ってもそんな存在を自ら選択するのかなと。
だからこそクレアが
今の生き方を選んだ理由を描くのは重要だなと。
ちなみに公式サイトのイントロダクションには既に書いてあったり(爆)。
6話の段階ではその最後の部分まで至っておりませんが。
(7話も6話の続きみたいです)
キャラ描写のわざとらしさは既に触れているけど、
実は一番どーにかして欲しいのがラキのキャラだったりして。
クレアとラキの構図はテレサと小さいクレアの構図にそっくりだけど、
ほとんど喋れないクレアに比べ喋れるラキは激しくウザイのでした。
2話で泣きながらクレアを止めるとこなんて
空気読め!と言いたかった。
いい大人なら全てを覚悟した二人の姿を黙って見守るもんだろう。
まぁ、ラキはまだ何もわかってない子供だから仕方ないんだけどさ。
せっかくの感動的なシチュエーションなのに台無しだったよ。