4月から一部の民放(12局)で深夜に放送してる新番組。
BS朝日でもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
原作はライトノベル(ファンタジア文庫)で読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは8/24から(レンタルは8/31から)
現代に似た世界。精霊と契約し炎や風を操れる人たちが存在してる世界。
日本を何百年も陰から支えていた神凪という炎術師の一族があった。
その神凪の直系でありながら和麻には炎を操る能力が全くなかった。
能力がないものは一族にはいらないと親に勘当され神凪を放逐された。
そして神剣・炎雷覇(えんらいは)は宗主の一人娘である綾乃が受け継いだ。
もちろん綾乃は炎雷覇の使い手に相応しいだけの類稀な力を持っていた。
そんなある日、神凪の名を捨てた和麻が日本へと帰ってくる。
それに呼応するように神凪の屋敷では炎術師が襲われる事件が起きた。
和麻の仕業と考えた綾乃は話も聞かずいきなり和麻を攻撃するのだが。
とりあえず、ストーリーとかキャラは面白いなと思った。
神凪なんてどーなろうと構わないと冷たく言い放つ性格なのに
弟(煉)が攫われたら目の色を変えて怒る和麻の人間くささとか。
猪突猛進で自信満々なわりに和麻に叶わなくてムキーとなる!綾乃とか。
家の事情に関係なく兄に接しつつ無意識に泣き落としをする煉の性格とか。
一見すると和麻の神凪へ恨みによる犯行に見える事件から始まって、
その事件の裏には300年来の神凪への怨念が存在してたな物語構成とか。
見る人を引き付ける要素は十分に揃ってる作品だなと思いました。
現代を舞台にしたオカルトバトルっぽい題材はわりと好きだし。
(剣と魔法のゲームファンタジーな世界感よりはですが)
なので結構楽しんで見てました。
作品そのものは楽しめる……んだけど、みょーに軽いのです。
ライトだからライトノベルなのか!なんてアホな感想まで浮かんだよ。
つまり画面の中で行われてる戦いや起きてる事象のスケールのわりに
それが作品世界に影響を及ぼしてる感じがとっても希薄なんです。
例えば高層ホテルを輪切りにしたら大惨事になるはずなのに、
破壊されて燃えてる絵面だけで被害者の姿が全くありません。
ここに限らず現実世界を舞台にしてる割に現実との接点が薄すぎる。
まるで主人公やその周囲の人たちだけが存在する閉じた空間のような。
せっかく説明なしで説得力を持たせられる現実を舞台にしてるのに
画面を見る限り現実の世界らしいって以上の奥行きが感じられません。
魅力的な素材を使ってるんだから、も少し何とかしてくれ。
(たとえ原作に書いてなくても映像化するさいに何とかするもんだ)