4月からテレビ東京系(6局)で水曜日の深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでもやるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/27から
今より少し未来。「赤道の冬」と呼ばれる原因不明の異常気象が起きた。
この現象により人類は大きな痛手を受け、生き残るために一つの選択をする。
それは今までにない形態の戦争により雌雄を決死し世界を統一すること。
世界の12の勢力がそれぞれ1体のギガンティックを使い戦って勝敗を決める。
後に人類史上最も賢明な戦争と呼ばれた世界大戦が今始まる。
てな感じのロボット対戦アクションゲームの後付け設定みたいな作品です。
とりあえず第一印象。キャラ絵が凄くイイ!
キャラの輪郭とか動きとかなんとなく「かみちゅ!」みたいだし。
てゆーかホッペがくっきり赤くなるとこはまんまなんですが(笑)。
薮野浩二さん一人の力でここまでそれっぽくなるのか?と不思議な気分。
おそらく原画スタッフにわりと共通点があるからなんでしょうが。
映像面ではキャラ以外の背景も緻密に描きこんでて画面に凄く説得力がある。
そしてウリの3DCGによるロボットも動きが若干スローな以外はいい感じだし。
少なくとも見た目に関しては合格点以上をあげられると思います。
肝心なストーリーの部分。
その設定にはかなり無理が有るだろー、という気はするけど。
そこは置いといて、物語の組み立てとしては合格ラインで普通に見れるなと。
例えば真吾が自分からギガンティック(ロボット)に乗る動機づけとか。
ちょっとミステリアスな感じのする戦いの相棒である真名の位置づけとか。
最初の対戦相手だった中央国の二人が仲間に加わっていい先輩になるとか。
魅力的なキャラを周囲に配置してるし、むやみに複雑な内容にしてないし。
わかり易い内容でターゲットを少し低めに設定してる?って気もしますが。
わかり易いというのは、底が浅いって意味でもある。
例えば真吾がギガンティックに乗る動機づけのところ。
(合格ラインの例にも出しておいてなんですが)
戦争なんてと断ったわりにはずいぶん簡単に考えを翻してるし。
スパロボTVの主人公は中身が幼稚だったけど、こちらは物分りが良すぎです。
どーせやるならシェルターが被弾して多数の死者が出る大惨事になり、
自分の選択の結果に衝撃を受け、せめて自分にできることをと考えるとか。
(紳士的に戦うという設定上そんな惨事になる確率は低いけど)
もしくは調子に乗ってあっさり搭乗したものの手ひどい目にあって学ぶとか。
もちっと深みのあるストーリーでも良かったんでは?とは思ったよ。
あと4話までは戦いばかりなので、もっと日常を描写するシーンが欲しい。
この作品は冒頭が搭乗者を選ぶためのゲーム大会という展開なので、
そっくりな導入部だったスパロボのTVアニメを思い出しました。
あれと比べて見た目もストーリーもキャラ描写もこっちが100倍マシだね。
てゆーかこれをスパロボのTVアニメにすれば良かったのに、とか思った。
よーするに見た目はリアル系だけど、中身はそっち系ってこと。
(だから対象年齢を少し低めに設定してあるんだと思われる)
ちなみにサイバーフォーミュラとは何の関係も有りません。