4月から一部の民放(5局)で深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでもやるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは6/22から
森宮依人は日々変化する空が好きで毎日のように空の写真を撮っていた。
ある日、依人は夜明けの空を撮影するために公園でカメラを構えていた。
そんな深夜に自販機を蹴っ飛ばしている奇妙な少女と出会うのだった。
彼女は依人の空や雲の話に興味を持ち彼の言葉を歌のように繰り返す。
それを見た依人には彼女が大空の下で歌ってるように思えた。
そんな写真を撮ってみたいと思った(とはハッキリ言わないけど)。
しかし彼女は夜禍人であり日光の下では生きられなかったのである。
果たして依人と彼女(茉莉)の出会いは二人にどんな運命をもたらすのか。
ストーリー原案とキャラ原案をその筋で有名な人がやってる作品です。
ですが……なんと言うかとってもビミョーな作品だったりして。
茉莉に関してはミステリアスだったり行動が変だったりと面白いけど、
それ以外のヒロイン!?キャラの存在意義がさっぱりわかりません。
存在意義がわからないので多くのシーンの意味も現状ではさっぱりです。
意味のわからんシーンを延々と見せられるのでかなりかったるいです。
せっかく光る部分を持ってるのに、それがあまり生きてないような。
全体としてはビミョーだけど面白いと思える部分はあります。
主に上に書いてある茉莉に絡んだシチュエーションがそうですが。
真夜中にボロい自販機を蹴ってたりとかなり変な行動を取ってるし。
さらにそのボロい自販機でしか売ってないトマト汁粉が好きだとか。
いかにもチャレンジャーな味がしそうだけどいったいどんな味だか(笑)。
「騙されたと思って~」と勧められて飲んだ感想は「騙された」だし。
他にも機械が動かないときは蹴ればいいという怪しげな知識を持ってて、
依人への恩返しにと家事をしては家電を次から次に再起不能にしてるし。
(セイビングライフというアホ~なマンガを思い出しました)
3話で真名が依人の態度を気にして家に探りにきたとこも面白かった。
料理を作りにきたという大義名分で上がりこむまではわりとありがち。
しかし調味料が足りないから買いに行けと依人を家から追い出して、
その隙に何か隠してる?と家の中を探し回った頭脳プレイに感服した。
そしておそらく茉莉は隠れてるつもりはないだろうなと思ってたよ。
扉を開けたら「どーもー」とか平然と言いそうだなと。実際そうだったし。
この後、事情を説明しろと真名が依人に問い詰めるとこも面白かった。
そんな部分的な面白さが作品全体の面白さに繋がらないのは何故でしょう?
存在意義がわからない最たる部分は依人の姉と真名の妹です。
依人の姉が入院してるのはいいとして真名の妹が入院してるのは?です。
てゆーか今のところ真名の妹は作品に存在する意義すら全くないよ。
依人と真名の関係がかなり近いなら依人の姉を見舞うのも変ではないし。
4話の依人の姉と真名の妹のエピソードも、キャラを立てると言う意味では
それなりに意味があるけど、物語の一部としての意味がさっぱりわからん。
キャラを印象づけるなら先に作中での位置付けをハッキリ示さないと。
つまりは物語構成に根本的な問題ありってことですな。