4月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
5月からAT-Xでもやるので地上波で見れない人はそちらで。
原案はアーケードのアイドル育成ゲームでやったことは有りません。
※セル・レンタルDVDのリリースは7/27から
天海春香はアイドルマスター・プロジェクトに合格し上京することになった。
アパートを目指したものの途中で迷子になりいつのまにか海の見える場所に。
そこでカワイイ女の子にいきなり襲われて、あわや攫われそうになった。
その時、海が割れロボットが出現し、彼女はコックピットに吸い込まれる。
コックピットの中の春香には何が起きてるのさっぱり理解できなかった。
実は彼女の合格したアイドルマスター・プロジェクトのアイドルとは
歌って踊るアイドルのことではない、とこの後すぐに知ることになる。
アイドルマスターがロボットアニメになると聞いて
てっきりアイドルのお仕事の一環としてロボットに乗るのかとばかり……
この作品で言うアイドルとはロボットのことでマスターはそのパイロット、
つまりアイドルマスターとはロボット(iDOL)のパイロットのことだった。
って元ゲームとタイトルは同じだけど設定に何の共通点もないじゃん。
※主要なキャラの名前や姿はゲームと同じです
もしかしてもアイドルたちが出演してる番組みたいなコンセプトなのか?
アイドル成長ネタのアニメはここ最近何作もやっててマンネリ気味だから、
全く違った切り口のこんな作品もアリかもしれないけど。
元ゲームのことは切り離して作品のことを見てみた感想。
キャラ絵や背景など凄くしっかり描かれてて作品世界に奥行きが感じられる。
ウリであるロボットの動きがいいし、時にはキャラでもアクションを魅せる。
1話のiDOL出撃シーンで街がダイナミックに変化するのもインパクト有った。
そんな感じでビジュアル面に関しては文句なしのクオリティです。
ストーリー面でも日常の何気ないシーンはキャラが生き生きしてていい感じ。
毎回着ぐるみで出てくる人もいい味だしてるよ。
そんな一見するとよさそうに見えるこの作品のマイナス点を。
まずこの作品の根本的な設定がかなりアレだね。
落下する隕石を破壊するためにロボットで宇宙に上がってパンチするって……
(そんなことしたらデブリだらけになるぞ)
バンダイビジュアルも自分のところで似たような設定の作品があるんだから、
作る前にその設定はちょっとやめたほうがとかアドバイスぐらいしろよ。
よーするにストラトス・フォーを知ってる人にはあまりに滑稽に見えます。
スト4だってかなり大胆な設定だけど、それをリアルに見せる努力をしてる。
でもこの作品は見てる人に納得させようって努力があまり感じられません。
空間描写が凄くリアルなので余計に行為の説得力のなさが際立ってる。
設定の嘘くささはそこだけじゃない。
例えばiDOLの基地が地下にあるのは100歩譲ってアリとして、
なぜその基地の存在やそこで働いていることをカモフラージュする必要が?
隕石を破壊するのは世界的な事業だしiDOLの存在も一般に認知されてるのに。
それに基地の人間の大半が子供でなければ学校と偽装するのは無理があるよ。
春香たちに制服を着せるための設定なのは考えるまでもなく明白でしょうが。
なら、他のロボットアニメみたく学校と仕事の二重生活させればいいじゃん。
やらされるほうはたまったもんではないけど。
さらに壊れた月の破片の落下から地上を守るのに敵対する組織って何じゃ?
月の破片にはスペースシードでも付着してるんですか?(笑)
ロボットを活躍させるのにしても、もちっとマシな設定はデキなかったのか?
せっかくいいキャラが揃ってるんだから、キャラが生きる作品にしてくれ。