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コードギアス 反逆のルルーシュ 20~23話

全25話だけど放送枠の関係でここで一旦終了です。
続きは夏放送予定だそうな……さらに好評につき続編も作るそうな。
枠がないって言ったって深夜なんだからねじ込むのは容易なはずだよ。
売れてないならともかく深夜としては稀な大ヒットもしてるわけで。
(ハルヒもU局+深夜で大ヒットだから前例がないわけではない)
放送がずっと先ってことは、たぶんまだ出来てないのだろう(笑)。
もしかしたら続編に合わせて24、25話の内容を修正するのかも!?

今回のストーリーは中華連邦へ亡命していた元日本政府のメンバーが
亡命先の助力を得てキュウシュウへ侵攻(奪回)するとこから始まります。
次回予告を見たときてっきり黒の騎士団がやってるのか思ったけど違ったよ。
いきなりそこまで勢力が大きくなるほど無茶な展開はやらないようで。
残り話数からして全ての謎を明かし世界も変革する結末はなさそうです。
おそらくはキリのいいとこで第一部完みたいになるんじゃないかと。
(そして好評なら第二部を作る……のが既に現実になりつつある)

このタイミングで侵攻したのは当然ながらZEROの活躍に呼応したからで。
奪回したキュウシュウで日本の独立を宣言しZEROに共闘を申し入れる。
この旧政権のメンバーの真意はいまひとつよくわからなかったけど、
助力をしてる中華連邦が親切でやってると思ってたなら大バカだろう。
もちろんルルーシュにそんな中華連邦の意図が判らないはずもなく。
名前と主が代わるだけで今と実態は何も変わらないと切り捨てる。
そして黒の騎士団によるトウキョウ独立の準備を密かに進めていた。

当然ながらブリタニアはキュウシュウを奪還すべく軍を送るけど、
ここでランスロットの成否は問わない撹乱作戦には唖然としたよ。
結果さえ期待したものなら多少の犠牲など物の数ではないというか。
ユフィの大胆な発案に賛同するのも含めてシュナイゼルの冷徹さに寒気が。
見た目こそソフトだけどやってることはオーベルシュタインと同じだ。

シュナイゼルの想定の範囲内のランスロットの絶体絶命な状況で
思いもよらぬ助けが空を飛んでやってきた。そうルルーシュ(ZERO)が。
まさか戦場で二人が共闘するシーンがあるなんて思わなかったよ。
もちろんルルーシュにはここで助けることの思惑が有ったけど。
それとは別に純粋にスザクを助けたかったのでしょう。ホテルと同様に。
しかしそんな想いに反して運命は二人の関係に大きな楔を打ち込んだ。

22話ではアシュフォードの学園祭が。
物語が盛り上がれば盛り上がるほど日常である学園の側面は薄れていく。
だからこんな佳境で学園がクローズアップされたのは驚いたよ。
しかしただの穏やかな回なんて展開はもはやこの作品には無かった
学園にお忍びで侵入したユフィが偶然にもナナリーと出合ったことで、
ストーリーは一気に新たな局面を迎えることになる。
恐らくユフィはこの出会いがなくともいずれはやろうとしただろうけど。
でもこのタイミングで宣言したのは大誤算だった。ルルーシュにとって。

エリア11の中に日本人が日本人でいられる行政特区を作る。
そんな大胆な発案をシュナイゼルが了承したのにはもちろん理由があった。
日本人の不満を解消することで反乱勢力への支持を失わせること。
黒の騎士団にとって協力しても反抗してもその存在基盤は危うくなる。
今まで裏に隠れてたキョウトも表に出てこざるを得なくなったし。
ユフィがルルーシュやナナリーやみんなのためと思ってやったことは、
ルルーシュの立てた戦略にとって最大の障害となってしまったのだ。

ここでルルーシュはある選択をする。
次回予告で「血染めのユフィ」なんて物騒なタイトルが出るし。
ああこれはルルーシュがユフィにギアスを使うのだなと想像がついた。
ただし実際はこちらが考えてたよりももっと悲惨だったのだけど
おそらくルルーシュはユフィのイメージを失墜させるつもりだったはず。
だけど皇女の地位を捨ててもという考えにルルーシュも態度を変えて
この行政特区を生かした形で戦略を練り直そうと言い出したのだった。
ルルーシュとユフィの握手が一瞬だけ幸せな未来の予感を錯覚させた。
その瞬間にそれは起こったのである。
サブタイトルを失念して目の前の状況に安堵した自分が甘かった……

物事は全て想定通りに進む。
そんなことはありはしないのだけど。うっかりそう錯覚をしていた。
そして往々にして想定外のことは最悪のタイミングで起こるのである。
ルルーシュが何気なく口にした言葉がギアスとなってユフィを縛る。
そうルルーシュのギアスはついに制御不能になってしまったのだ。
結果的に当初考えたユフィのイメージの失墜は実行されることになる。
それはユフィにとってもルルーシュにとっても耐えがたい凄惨な形で。
ユフィにそれを実行された原因は他でもないルルーシュ本人なわけで。
目前の死体の山が事態の責任を自分で取れと迫ってるような気がした。
もはや取り返しのつかない状態のユフィを止めることも含めて……

ルルーシュにとってユフィだけは皇族の中で別扱いだった。
倒す相手の頭数には入ってなかったし殺す気も無かったのだろう。
今回だってイメージを失墜させるだけで傷つける気はなかったはず。
そしてユフィにとってもルルーシュはかつて淡い想いを抱いた相手。
だから星空の下の二人の構図はかつての二人の関係でもある。
筋書き通りに進めば二人が協力する未来だって有ったはずなのだ。
それなのにこんな形で二人の関係は終わりを迎える。
まるでギアス(王)の力は誰との関係性も許容しないかのように。

このまま革命が進行し世界が変革されれば多くの人は幸せになるだろう。
だけど変革者のルルーシュがこの先幸せになれるとはとても思えない。
ルルーシュがいなくなったらナナリーが幸せとも思えない。
果たして本当にこの道でよかったのだろうかと問わずにはいられない。
でも、もはや引き返せないことろまでルルーシュは進んでしまってる。
戻る道がない以上それが修羅の道だとしても前に進むしかないだろう。
どんな結末に至るとしても。

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レビュー・評価:コードギアス 反逆のルルーシュ/Stage23:『せめて哀しみとともに』

品質評価 29 / 萌え評価 29 / 燃え評価 17 / ギャグ評価 34 / シリアス評価 81 / お色気評価 5 / 総合評価 35レビュー数 611 件 惨劇の式典会場。大混乱に乗じてトウキョウ租界に大攻勢をしかける黒の騎士団。 ユーフェミアを救出すべく会場に突入したスザクはそこで……。
2007/09/26(水) 20:00:16 ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン