5月からBS-2で土曜日の朝に放送してる新番組。
主人公の歩(少年)は夏休みに田舎に住む父親のところに来ていた。
歩の両親は離婚してて父はここで動物病院をやっているのだった。
母親のススメで気分転換のつもり(&エサに釣られ)でやってきたけど
見渡す限り何もない呆れるほどの田舎な場所にすでに辟易していた。
ただの退屈な田舎町だと思っていた。しかし次第に様相が移ろいゆく。
死んだはずのオカカ婆(猫)の復活の噂!?別荘地に現れる幽霊!?
例年にない蛍の大発生!?歩をずっと待ってたと言う不思議な子供。
世界の皮膜が薄くなると不思議なことが起こるのだそうな。
そう、この長閑な田舎町に少しずつ異変は広がっていた。
まず一見するだけで目を引くのが初めて見た枯れたような色使い。
人がいないのが当たり前で時間がゆっくりと流れてるような空間描写。
映像のクオリティがとても高いので作品世界に実体感があります。
そして緻密で現実的な人間描写なのに、どこか不思議な雰囲気。
わかりやすい例を出すなら「耳をすませば」をテレビに持ってきた感じ。
人のいないゆるやかな雰囲気は「ヨコハマ買い出し紀行」だろうか。
にしてもこの空間描写はとっても心地いい。
物語なんて何もなく時間が流れてるだけでも浸っていたい。
今すぐにでもここに住みたいです(笑)。なんて思って見てたよ。
それに加えて不思議なことが起こる予感がする展開ですから!
まさにツボですよ。萌え萌えですよ(爆)。何に萌えてんだか……
現実味のない剣と魔法のファンタジーは激しくどーでもいいけど
現実の隣に不思議があるって展開が昔から凄く好きだったり。
そこの路地を入ったら不思議が待ってるかもしれない感覚が。
うる星が好きだった理由もラブコメとかカワイイ女の子と同居とか
ではなく現実の隣の不思議な部分だし。あと演出が暴走してたとこ(笑)。
そして伊藤和典さんと言ったらうる星の中心スタッフの一人です。
(前半の押井さんの最盛期の脚本の大部分を書いた人)
ちなみに望月智充さんもうる星を一時期(後半の最盛期)やってたよ。
まぁ、伊藤和典×望月智充という組み合わせだとうる星よりも
クリィミーマミが出てくる人が多いというかほとんどでしょうが。
なんてことを言及できる人は結構いい歳だったりするがな(爆)。
だって20年前の話ですから……
そうそう、ビジュアルインパクトというとオープニングも凄い。
色使いは本編よりさらに極端で枠線を強調したイラストみたいな絵で。
本編の原画を使いまわしてる部分もあるのに全然違う絵に見えるよ。
そして主題歌の光のシルエット(CooRie)がまた最高にイイ!
透き通る声でアップテンポに音がすいすい流れていく感じが
今までのCooRieの曲の中でも一二を争うぐらい心地よいです。
(アップテンポのコレとスローの「存在」が双璧でしょう)
さっそくシングルを買ってしまったよ。CDで聞くとさらにイイよ!
今期の一番の曲は「月の呪縛(カース)」と思ったけどやっぱコレかな。
一人のCooRieはもういらんかも、とか言いながら結局買ってるよーな。
つーか今までに出たシングルを全部買ってるしな。
ところで海野(うんの)役の清水愛さん。
(最近だと舞-HiMEの命をやってた人)
この人は今まであまり現実的な役が無かったから気づかなかったけど
このトーンの高い声がいかにも甘え(媚び)てる役にぴったりだと思った。
普段は低いトーンだけど相手によってはトーンが上がる感じって言うか。
鼻にかけるような猫なで声って言うか。