「よみがえる空」の未放送話(13話)。DVDレンタル。
※セル・レンタルDVDは放送分も含めて全巻リリース済
13話と言っても某あのね作品のように真の最終回ってわけではなく、
本編とは全く連続性のない完全な番外編になってます。
放送を見てた人なら12話が最終回の体裁だったのは理解してるでしょうが。
見てて思ったけどこの回は最初から放送する気はなかったのかなと。
だってこれ本編より前のエピソードで主人公まで違うんだから。
(内田三尉は最後にちらっと出てくるだけ)
本編では総括として登場した本村さんがメディックとしての限界を感じ、
(メディックを)やめることにした「最後の仕事」という内容です。
この作品は必ずエピソードの導入部分で日常を淡々と描くことから始めてる。
そして何らかの災害や事故が発生して一気に緊迫する構成になってます。
放送では1~3話のフォローの4話以外のエピソードは全てその構成でした。
しかし13話は全編が淡々と綴られてるのでその意味でも特別編って感じ。
クライマックスに災害出動があるけどそこもいつもと違って淡々と描いてた。
オープニングがついてないし、エンディングも特別な構成になってるし。
(本編も1クール作品なのに特別構成が何度も有ったけど)
いつもはあまり目立たない本村准尉のエピソードってのもスペシャルだし。
本編中にメディックの大ベテランだったって話がちらっと出てくるけど、
それが実際のストーリーとして見れるとは思わなかったのでびっくりしたよ。
(本郷三佐が事故の時に助けたのは何と本村さんだったのでした)
作品が好きな人のための素敵なサービスって感じで。
このエピソードで一番印象に残ったのは
本村准尉の奥さんが毎日カレンダーに×をつけてるところ。
これって今日も無事に乗り切ったって意味合いなんだと思われます。
作中ではそうだとハッキリ示さないけど、たぶん間違いなかろう。
メディックを辞めるって聞いて「ほっとしてます」って言ってるし。
でもこれは救難に限らず消防とか警察に勤めてても思っただろうね。
人を助けるのは誇らしい仕事だと思ってるけど、でもやっぱり心配だと。
実は13話に先駆けて本編も全て見返したんです。レンタルDVD版を。
最初はロケットガールがアレなデキだったので口直し的に冒頭の数話を。
しかし見始めたら止まらなくなって二日ががりで全部見てしまいました。
やっぱ作り手が本気でつくってる作品は伝わってくるモノが違うなと。
たとえ見た目が地味だとしても、そこに込められた想いは大作級ですよ。
大ヒットしなのはおかしいとは言わないけど、もっと多くの人に見て欲しい。
見て面白くないと言うのは構わないから、見ないで切り捨てないで欲しい。
そして、もっと他のエピソードを作ってもらえたら嬉しいなと。
改めて全話を見てて気付いたというか再確認したこと。
内容を知ってて見ると感動的なほど丁寧に伏線を張ってるのがわかります。
初見ではそうだと気付かないけど情報とした頭には当然入ってるわけで、
それがストーリー展開の中で組み上がって絶大な説得力を持ってくる。
よーするに物語構成の基本をとても丁寧にやってるのがわかるわけです。
変わったことよりも奇を衒うよりも、まずは基本をしっかりやるべきで。
基本をしっかりやれば、そこに少しの+αで素晴らしい作品になるのです。
(「光と水のダフネ」がまさにそのいい例です)
それだけ基本が出来てない作品が多いってことでもあるけど……
放送とDVDの違いは……詳細に比較してないので知らん(爆)。
※詳細に比較すると1クールで15時間ほどかかる
放送版も気にするほど荒れはなかったから修正しても大差はないと思う。
1箇所だけ修正されてるところに気付いたけど。
それは1話の地震のテロップ。「大きい」から「強い」に直ってるよ!
おお!ちゃんと修正してあるじゃんとか思いつつ見てました。
でも2話のニュースのセリフは「大きい」ままでした。
絵は直したけどアフレコし直すのまでは無理だったってとこかな。
まぁ、こんなとこを気にするのは全国で3人ぐらいだから(笑)。
※レンタルDVDには映像特典は全くついてません