現在リリース中の50分×全5巻のOVA。DVDレンタル。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース
マリみて第3期シリーズです。今度はOVAです。
と言っても大半のOVAと違い1巻が50分もあるので実質2話分だったり。
なので全5巻でテレビシリーズ10話相当。1クール弱もあります。
テレビシリーズも2話1エピソードだったから構成的にも似ています。
DVDの価格もテレビ版とOVAでそんなに差がなかったりするし。
だったらテレビでやれば良かったのでは?とも思ったよ。
まぁ、キレイな絵で安定してるのはOVAならではとも言えるが。
1期と2期は時期がそんなに開いてなかったから感覚を持続してたけど、
3期は2年半ぶりなので作品のテイストそのものを忘れかけてました(汗)。
(キャラの顔や名前やストーリーはもちろん覚えてましたが)
特に(1巻を)見始めて数分は独特のテンポと雰囲気に戸惑い気味で。
気の短い人間だったら途中で見るのを止めかねないなとか思ったり。
もちろん1期2期の当時に熱心に見てたぐらいだからそのうち慣れたけど。
慣れてくると祥子さまと祐巳ちゃんの微笑ましく気恥ずかしいやりとりが
だんだん気持ちよくなってきます(笑)。ある種の中毒症状でしょうか?(爆)
二人の感情にシンクロしてこっちも楽しくなったり嬉しくなったりするし。
なんでもない瞬間に涙が溢れてきたりして……
1巻は夏休みに祥子さまの別荘に祐巳ちゃんが遊びに行く話。
二人でいられればそれだけで楽しいはず、と行く前は思ってたのに、
(普段着な)何もしない祥子さまに退屈してしまう祐巳ちゃんでした。
だけど隠れ家のようなこの場所で好きな人たちとただ時を過ごす、
それこそが最高の贅沢なのだと、素敵な瞬間なのだと気づくのです。
もちろんその結論に至るまでにはやっぱり波乱があるのですが。
この回に特に印象に残ったのが急病と騙されたときの祥子さまの態度。
たぶん祥子さまを祐巳ちゃんから引き離す嫌がらせだろうとは思ったけど、
その結果として祥子さまがあそこまで不機嫌になったのは予想外でした。
嫌がらせをされた祐巳ちゃんの方があっけらかんとしてたぐらいで。
騙されたことより祐巳を悪く言われたことが腹に据えかねたのでしょう。
私のせいで恥をかかせてごめんなさいとか的外れな祐巳ちゃんですが(笑)。
(自分が恥をかいたと思うか大事な人を侮辱されたと思うか人によるけど)
2巻は祥子さまの男嫌いを克服するために祐巳ちゃんががんばる話。
「略してOK大作戦(仮)」っていったい何じゃそれとか思ってたら
男嫌い(O)を解消するため(K)に徐々に男に慣れてもらおう大作戦かよ。
花寺学院の文化祭の協力のため生徒会同士の会合を設けようとするのです。
だけど正攻法だと男が苦手な祥子さまは理由をつけて逃げてしまうから、
偶然を装って出会うことで少しずつ慣れてもらおうと画策するのでした。
結局は騙してることに耐えられなくて全部話してしまう祐巳ちゃんですが。
事情を知った祥子さまは、騙されたことよりそこにある想いにうたれて、
祐巳ちゃんのある言葉に触発されて、自分の意思で頑張ることに。
この回に特に印象に残ったのはやっぱりアリス(金太郎)でしょう(笑)。
初登場時に女の子の服を着ててアレとか思ったら性同一性障害なのか。
ギャグ作品とかでオカマっぽいキャラをシャレで出すことは有っても、
シリアスな作品でストレートにこの手のキャラを出すのは珍しいね。
てゆーかテレビ放送だったら果たしてそのまま出せたんでしょうか?
「ラブ★コン」にも聖子ちゃんがいるけどちゃんと出てくるでしょうか?
祐麒(祐巳の弟)が生徒会長というのは実は最初に気付いたり。
「そのうち嫌でもわかるよ」ってセリフは暗に自分だと言ってるようで。
勘のにぶい人以外なら分かりそうだけど。祐巳ちゃんはにぶいですが(爆)。
あと自分の弟がそんな立場になるなんて想像もしなかったんだろうね。
でも自分も山百合会の一員で、次代には三薔薇さまの一人になるわけで、
他人から見たら尊敬される存在だし、憧れている人だっているわけです。
3巻には祐巳ちゃんに憧れている1年生が出てくるそうな。
(2巻の最後にもちらっと出てきた)
そいえばED曲がKOTOKOなのに少し違和感が。
曲がダメって意味ではなくI'veのデジタル臭い音つけが作品に合ってない。
ひたすら優雅で綺麗なこの作品には生音の弦や笛の旋律が似合ってるよ。
そんな曲をKOTOKOが歌ってたら感心したんだけどね。
ちなみにOP曲はお馴染み「pastel pure」の別アレンジバージョンです。
※レンタルDVDには映像特典は全くついてません