1月から一部の民放(7局)で放送中の新番組。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(2巻までリリース済)
前にWOWOWで放送した「SHUFFLE!」をキャラ毎に再構成したモノで、
DVDには巻番号がなくて「導入編」「芙蓉楓編」みたいになってます。
放送は1話が主人公(土見稟)が主要キャラを紹介する導入編で、
2~6話までが芙蓉楓、時雨亜沙、ネリネ、リシアンサス、プリムラの順に
それぞれのキャラをクローズアップしたエピソードの前編をやってます。
おそらく7話以降は同じ順に後編を放送するんだと思われます(全11話)。
放送はしないけど完全新作で番外編の12話もあるそうな。
新作カット云々に関しては放送分に関してはOP&ED映像だけみたい。
実はそれぞれのキャラ編毎にOP&EDの歌があって違う映像になってます。
※それぞれのキャラが歌ってるキャラソングみたいなカンジ
導入編はOPだけ新曲&新作映像でEDは「SHUFFLE!」のままでした。
そんな感じなので事実上「SHUFFLE!」のダイジェスト放送っすね。
見てて思ったけどSHUFFLE!の魅力を紹介する宣伝番組って感じだよ。
それをわざわざDVDにして売る角川の商売根性には頭が下がります(爆)。
本編は2話までしか見てないので先の展開とか全く知らなかったけど
キャラ毎のエピソードをダイジェストで見たので多少は理解しました。
楓の過去の話なんかは「ひぐらし」みたいでわりと面白かったかな。
シアとのデートも他のキャラとの絡みに比べればまぁ見れるかなと。
(前編最後のキレイ事な選択はラブストーリーとしてはアレだけど)
しかし全体として見るとダイジェストなのを差っ引いても微妙かも。
前に本編を見たときにもなぜかキャラが魅力的に見えなかったし。
そのへんも含めて今回改めて見てみて原因をしっかり理解しました。
この作品を見てまず分かるのがキャラ絵や背景を含めた質の高さ。
キャラの些細な仕草、手や目の動きとかとてもクオリティが高いのです。
しかしその個々の仕草がキャラの表情として全然生かされてない……
泣いたり怒ったりと感情が激しい時だけは表情がシンクロしてるので、
楓の過去の話とかは絵のクオリティの高さが作品として生きてるけど。
ごく日常的なシーンのさりげない笑みや喜びや恥じらいの表情が弱い。
なんか全般にリアクションがわざとらしくてよそよそしくて硬い感じ。
それぞれのキャラはもっと近しいはずなのに距離を感じてしまうのです。
シアとのデートが多少マシに見えるのは他がダメダメって意味でもある。
まさに「無駄にクオリティが高い」という第一印象を実証してますな。
キャラがマネキンなのを覚悟すればそこそこ見れる作品ではあるけど。
実はコメントを描く前にCanvas2の2話を比較のために見比べました。
同じ角川のエロゲーアニメで商品構成までそっくりなこの2作品。
表情のつけ方が抜群に上手いけど絵はそれなりのCanvas2と、
絵は抜群にキレイだけどそれが表情に生きてないSHUFFLE!の比較を。
それで漠然と考えていた上述の仮説の正しさを実感したわけで。
絵のクオリティと表情描写の良し悪しはイコールじゃないのだなと。
にしてもSHUFFLE!の表情の弱さはどのパートの問題なんだろう?
脚本の鈴木雅詞さんはGiftではわりといい仕事をしてるんだけどね。
まぁ女キャラを描くのは(傾向として)女性のほうが上手いですが。