1月から一部の民放(5局)で深夜に放送中の新番組。
AT-Xでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は角川系(ドラゴンエイジ)のマンガで読んだことはありません。
※セルDVDのリリースは4/25から(レンタルは4/27から)
この作品には絶対天使という戦うための人型の兵器が出てきます。
パートナーからマナを分けてもらってそれを力に変えて戦うのです。
(マナは一種の生体エネルギーなので与えたほうは消耗する)
マナの補給はパートナーとの口移しで、よーするに濃厚なキスなわけで。
そして絶対天使は自分が傷ついたとしてもパートナーを守ろうとする。
この二人の関係は傍から見たら素敵な恋人のようにしか見えないのです。
恋に憧れ王子様とお姫様を夢見てた空(くう)にとって理想の関係だったのです。
でも二人は恋人ではなく。人ではない絶対天使は恋人にはなれない。
そんな京四郎とせつなの関係は見てて切ない、と空は思うのでした。
空にとってそれは決して他人事では無かったのだけど……
なんか、ずいぶん昔の少女マンガのようなノリで始まったよ……
空っぽの私とか王子様とか機動風紀とかシャレなのかそれともマジなのか
ちょっと理解に苦しむような設定やシチュエーションが続々登場するし。
絶対天使の力が発現すると鋼鉄の手足だったりとビジュアル的に微妙だし。
(サイキックみたいな方が見た目が良かったような)
絶対天使とパートナーの関係のように興味深い設定を持っていながら
大半の視聴者は置いてきぼりと言うか視聴者を選びまくりな感じです。
「神無月の巫女」を知ってるからこれが芸風なんだと理解はしてるけどね。
芸風といえばこの作品の舞台設定のリアリティの無さもそうかも。
一見すると現実っぽい風景で始まるのに、そこは世界の大崩壊から
復興した限られた人の生活する巨大な学園都市とか言ってるし。
(世界の大崩壊の絵面がまんまセカンドインパクトです)
「神無月の巫女」も山奥にある学園のくせになぜか都会的だったし。
夢見がちな恋する乙女モードの空の行動も現実的な舞台なら似合うけど
こんな舞台設定ではシャレでやってるようにしか見えなかったりするし。
全く興味のわかないストーリーなら躊躇なく切れたのにと思ってしまう。
もう一つ見てて気づいたのは、どっかで見たキャラが続々と出てくるとこ。
「たるろって」って見た目も喋りも声もまんま「たると」なんだけど。
※「魔法少女猫たると」の主人公
「かおん」は千歌音だし、ワルテイシアはワルキューレっぽいし。
絶対天使は鋼鉄天使をさらに進化させたものとか言ってるし。
※「鋼鉄天使くるみ」という作品がありました
毎週手紙を書いてるのは「鍵姫物語 永久アリス輪舞曲」を思い出すし。
過去の作品のキャラを登場された集大成的な作品ってことなのかも。
このへんもシャレでやってるように見えてしまうところすね。
絶対天使についても気になることが。
絶対天使は人に似た人でないモノで、どーやら自我があるっぽい。
それ自体は実現性とかは置いといて設定としてはよく使われるっすね。
しかし、戦うための道具をわざわざ人に似せる必要は無いような。
100歩譲って開発した人の趣味だとしても、自我はもっといらんだろう。
そもそも戦う道具に自我は必要ないし(当人に)残酷ですら有るんだけど。
(愛玩タイプなら必要性は理解できるんだけど)
現実でも米軍とかでは兵士に考えずに反応するように訓練してるわけで。
意図して自我を持たせたなら、そいつは相当な悪趣味だと言えるよ。
まぁ、この設定を否定すると作品そのものが成り立たないんだけどな(爆)。
物語の仕掛けとしてなかなか使えるのも事実だし。
ちなみに空の正体についてもかなり序盤に気づいたよ。
わざわざ京四郎とせつなの関係を見せてるから恐らくそーだろうなと。
いつ本人がそれを知るのかなと思ってたら、えらく引っ張ってくれました。
なんと5話の最後になってやっと空が自分の正体を知るのです。
だから何じゃコレ?と思っても5話までは頑張って見た方がよろしいかと。
音楽について。
この作品のスタッフはほとんど神無月の巫女と同じです。
音楽も同じ窪田ミナさんで、クラシック基調の楽曲って感じです。
そして今回はちゃんとサントラが単品でリリースされるようです。
いや、カレイドスターも神無月の巫女もDVDに付属してたからね……
※窪田ミナさんが音楽をやってる他の作品