10月からTBS系(全国ネット)で土曜日の夕方に放送中の新番組。
アニマックスでも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
※セル・レンタルDVDのリリースは2/28から
東京がまだ江戸と呼ばれていた時代。激動の維新まで少し時があった時代。
妖夷と呼ばれる異界の化け物が各地に出現し幕府の権威を揺るがしていた。
危機感を抱いた重臣は秘密裏に異形を専門に扱う「蛮社改所」を設立する。
それぞれに妖夷に対抗する特殊な力をもつ蛮社改所の奇士(あやし)たちは、
女装した神主だったり男装した巫女だったりと見た目も尋常ではなかった。
そしてもう一人上から必ずメンバーに加えるようにと言われた人物がいた。
彼の名は竜導往壓(ゆきあつ)。旗本の嫡男の立場を捨て浮民となった男。
※浮民=市民権のない人間
なぜ武士を捨て浮民に甘んじてたのか、いったい何から逃げていたのか、
それが明らかになった時、
往壓の中に秘められていた力が発動する。
物の本質を文字として写し取り武器にする「漢神(あやがみ)使い」の力。
往壓の力を目の当たりにした蛮社改所の頭取である小笠原放三郎は、
ぜひ奇士に加わってその力を貸して欲しいと頼むのだった。
第一印象はもののけ姫?でした。
純朴な雰囲気とまるで神のような自然の中の巨大な力を持つ存在とか。
でも妖夷同士が激突するシーンは怪獣みたいでネオランガっぽい?とも。
※作品自体は全く似てないのでねんのため
自然っぽい力を描きながら大胆に嘘を織り交ぜるスペクタクルな内容で。
ああなんか
いかにも會川さんらしい作品だなと思った。
ボンズのBBSに書いてあったけどヒヲウ戦記にも通ずるものがあるね。
ネオランガは熱心に見てたわけで、つまりこーゆー題材は好みです。
妖夷が出現する時の赤くてドロドロしたビジュアルにも惹かれるし。
往壓が見た
蟲師に出てきそうな極彩色の異界の姿も興味を引くし。
江戸の地下の隠された社とか言霊から武器を生み出す発想も面白い。
一般的にどーかは別として、ワタクシ的には結構楽しめると思いました。
しかし一般的にどーかと言うのが商業的な観点では重要だったりします。
アニメ的ではない作品を放送して魅力を幅広く伝えたいのは理解できるし。
あえて安全パイではない冒険的な作品を夕方放送するのもアリだと思う。
いかにもな作品ばかりだと視聴層のパイはどんどん狭くなるばかりだから。
(深夜は結構いろんな作品をやってるけど大半の人は全く知らない)
まぁ、その手の挑戦はそう簡単に
結果に結びついては来ないわけですが。
よーするにこの枠であるが故に売れ行きでいろいろ言われるだろうなと。
(バカ売れの)コードギアスと枠が逆だったら良かったのかもね。
構成は1~3話が一つ目のエピソードで4~7話が二つ目のエピソード。
一つ目のエピソードでは旗本の御曹司だった往壓がなぜ世捨て人みたいな
生活に甘んじてるのか、いったい何から逃げてたのかが明らかになります。
山神と呼ばれた巨大な妖夷の姿と、妖夷の出現する時の赤い筋が流れる絵と、
往壓の持つ妖夷から漢神を取り出す能力の映像にインパクトがありました。
二つ目のエピソードでは人の強い想いが妖夷を生み出すのだとわかります。
2話あたりから違和感を感じてた雲七の意外な正体も明らかになります。
そしてそれは往壓自身が忘れてた過去の所業を思い出すことでもありました。
神とは心の拠り所で
人が願うからこそ神が存在すると言えなくもないので、
神のような力を持つ妖夷を人が生み出してしまうのは実に象徴的だったり。