世界を大きく変革するには多くの血を流す必要がある。
激動の歴史が血を欲するように。望むと望まぬとに関わらず。
ルルーシュが望んだのは大切な人がただ安らかに暮らせる世界。
それなのにその世界を実現するために多くの人が死んでいく。
死が画面の向こうの出来事なら、それはただの情報でしかない。
だけど死が身近になったとき初めて自分の行為の結果を思い知る。
行為にどんな理由があろうと、どんな正義を後ろ盾にしようと、
戦争にキレイ事などなく、ただの殺し合いに過ぎないのだと。
前の4話でその境遇や紅蓮弐式の活躍で目立ったカレンに続き、
この4話ではルルーシュに想いを寄せるシャーリーが目立つ展開に。
と言ってもルル×シャーリー派の人にはかなりショッキングな展開に。
父親が送ってきたコンサートのチケットをやっとのことでルルに渡して、
少しは関係が進展するかと思われた二人の前に突きつけられた現実。
租界がなぜそこに存在してて、ブリタニア人がなぜそこにいるのか、
それを考えたら早晩必ず起こり得たであろう悲劇だったのだけど。
つまりシャーリーの父親が成田連山の作戦で戦死してしまったのです。
ルルーシュが戦っていた相手はブリタニアだけど、
学園のブリタニア人を憎んでいたわけではないでしょう。
憎いのは体制であり体制を具現化してる皇帝とその一族だし。
近しい関係にある生徒会の人たちはむしろ大切な人ですらあった。
河口湖のホテルの時なんか危険を冒してまで助けに行ったぐらいだし。
ブリタニア人と言っても戦ってる相手は別だから関係ないと思ってたのか。
ルルーシュの頭脳ならそうなる可能性に気づいていたのかもしれない。
でも知識として知ってるのと、現実として受け止めるのは全く別の話。
他者を傷つけた分だけ返り血を浴びるように自らの心にも傷がつく。
目的のためにはどんな犠牲すら厭わないと決心していても、
目の前の現実として屍の山が築かれたら平気でいられるはずがない。
平気でいられるならばルルーシュは今こんなことをしてないわけで。
そして人が死ぬことに鈍感になったら皇帝と変わらなくなってしまう。
多大な犠牲を払い痛みを感じ続け、でも正気であり続けないといけない。
今ルルーシュを現実に繋いでるのはナナリーや生徒会の人との繋がりで、
もしもそれが切れてしまったなら正気を手放してしまうかもしれない。
今回の展開で自らシャーリーとの関係を断ち切ってしまうけど、
もしかしたら他の生徒会の人ともそうなるかもなんて嫌な予感が。
そんな予感は当たって欲しくないけど。
シャーリーの視点から見た今回の内容については……
とても書けない、書く気になれない、ので自分の目で確かめて。
シャーリー関係はこのへんで他のことも。
今回、今まで何度か存在を匂わせてたキョウトが姿を現します。
ブリタニアに占領されながらなぜ紅蓮弐式みたいな凄いメカが作れるのか、
その理由を明かされてみればそれ以外にはあり得ないほどの説得力だった。
名やプライドよりも実を取ったというか。リアリストな裏の実力者と言うか。
アニメで描く戦争はわりと青臭く美化された理想に偏ってたりするけど、
この作品で描く戦争や権力の構図は汚らしくて実に現実に近かったりして。
でもだからこそ実感としてわかるし、響いてくるものがある。
(この作品とテイストが似てる銀英伝も汚い部分をしっかり見せていた)
ゼロの目的はどーやら皇族を討つことらしいとコーネリアは認識して、
ユーフェミアを守るための専属の騎士を置こうという話になるのです。
その続きはまだ放送に出てきてないけど、やっぱりスザクでしょうか?
今は立場が違って会えないけど、互いに好ましいと思ってる関係だし。
苛烈なコーネリアよりも慈愛に満ちたユーフェミアの下す命令のほうが、
なるべく殺したくないスザクには好ましいものである可能性が高いし。
血と涙が流れまくりのこの作品で少しでも幸せな人が増えるといいなと。
シャーリーがゼロの正体を見てしまった可能性があるということで、
14話ではルルーシュとC.Cは成田までシャーリーを探しに行くのです。
(この後の展開が……)
この時のC.Cの格好がすっごく可愛いゴスロリ!?服で印象的でした。
今回の分はひたすら見てて痛い内容なので、ちょっとだけ和んだよ。
にしても誰の趣味で誰の服なんでしょう?とっても気になります(笑)。
前にプールで泳いでたときも誰の水着だ?と公式掲示板では話題沸騰で。
ギアスで女子生徒から奪っただとか、ルルが自分で買ったんだとか。
C.Cは自分でピザを注文してるから服もネットで買ったんじゃないかね。
事実がどうであれ全くもって本筋とは関係ないけどな。