4話の「足で地球をつかめ編」に続いて6話は「想いの矢で射ろ編」
離れた相手に自分の意思を投げて振りかえらせる訓練をするのです。
各々が自分の得意な技を使って試すものの距離が遠くてなかなか届かない。
ここで(見た目胡散臭い)指令が名言(迷言?)を口にするわけです。
「距離は人の心の迷いが生み出す幻だ」と。
つまり意志の力されあればどんな距離でも越えられる、みたいな。
このセリフだけなら夢見がちなファンタジーで片付けられるけど
アクエリオンはそれを戦いの場で実践してしまうのでした。
そして生み出されたのが月へも届く無限パンチ……
するすると逃げるケルビム兵を追いかけて、腕がまるで植物のように
ニョキニョキ伸びていって、凄い勢いで月面に叩きつけてしまう。
あまりにムチャなのに映像で見てる人の感覚をねじ伏せると言うか。
「オレがそう決めたらそうなんだ」な有無を言わせないノリが凄い。
まさにビーンボール気味の剛速球。
この「想いの矢」は7話で相手の術中にはまり嫉妬に飲み込まれ
我を失ったシリウスに向けて麗花が基地から放つ応用編もあったり。
この時シリウスの乗ったアクエリオンは基地から遠く離れてたわけで。
まさに強い意志の力が距離を超越してしまうのでした。
モニター越しに想いを届けてるのでワープみたく空間を歪めてる!?
なんか理論的な整合性より感覚的な説得力を重視する作品っすね。
7話にはもうひとつ見所があるのです。
そこまでの経緯もあって上に書いたように互いが嫉妬に飲みこまれるのです。
それは敵の幻術のせいではあるけど元から心の中にあったものでもある。
そして合体したアクエリオンはそれぞれの搭乗者が互いに攻撃すると言う
絵面的になんとも凄いコト(奇形のアクエリオン)になるのでした。
ここで胡散臭いオッサン(おいおい)が再び名言を口走るのです。
「嫉妬は強い力になる」「誰もが嫉妬を抱いて生きていけ」と。
基本的なモノの考えたかを、まるで素晴らしい哲学みたいに語る。
その言葉を実践するようなエピソードを映像として見せながら。
(「この醜い」が言葉に頼りすぎだと言ったのはこーいうこと)
この芸風ってアルジュナのそのまんまだったりして。
内容がエキセントリックだったアルジュナに比べて普通!?というか
サービス精神が旺盛で一般受けしそうに路線修正してはいるけど。
8話の「はじめてのがったい」
合体シーンで「気持ちい~」とか言ってるのをアレになぞらえてたけど、
まんまそのノリのエピソードをやってくれました……もう最高(笑)。
アクエリオンで合体をしたことがないつぐみとジュンの二人は
合体は気持ちいいと先輩たちから聞いて興味津々だったのです。
で先輩に「はじめてってどんな感じですか」と聞きに行ったり。
先輩は違う方の「はじめて」と勘違いしてアドバイスするわけです。
これが間違ってるようでまるっきり違うわけでもないのがポイント。
そして程なくつぐみとジュンも合体する機会がやってくるのでした。
実際に合体した後に恍惚とした表情で「しあわせ」とか言うんだよ。
笑い死にさせる気ですか!(爆)
実はこの回は結構感動的なエピソードでクライマックスに涙が出てきたり。
しかしそこで笑わせてくれるもんで……
感動の涙を流しながら笑い死にしそうになってヤバい人のようです(笑)。