1本30分のOVAです。全4巻らしい。
原作はマニア系(バーズ)の青年誌で1巻だけ読んだことあるよ。
ごく普通の日常を送ってた主人公の一砂(かずさ)は、
ある日自分の中の親から受け継いだ因子を発症してしまう。
他人の血を欲する奇異な因子。それはまるで吸血鬼のような。
そして血に導かれるように姉の千砂(ちずな)と再会することになる。
千砂は始めはつれなく、一砂の発症を知ってからは優しかった。
この世界にたった二人だけの呪われた血の姉弟なのだから。
まず第一印象。
シーンの使いまわしっぷりが凄いです。
オフ台詞(喋ってる人は画面の外)のオンパレードです。
顔のアップで口パクしなかったりします(これはわざとかな)。
ここまで動かさない作品も珍しいのではないかと。
でも動くシーンは動くのでメリハリがハッキリしてます。
予算が少ないのか意図的なのか判断に困る代物ですな。
(両方かもしれない)
ただ1枚1枚の絵の出来は結構いい感じなので
絵の枚数が少ない=質が低いってわけでもないです。
映像も結構いいデキだし。色使いも渋くて淡くてキレイです。
枚数少なめでもこれだけ出来るといういい見本だよ。
ちなみにこの監督(杉井ギサブロー)さんは久々に見ました。
もう結構長いっすよ。タッチやってた人だから。
この作品もとても間を大切にしてる作品っすね。
ストーリーで見せるというより雰囲気で魅せるって感じ。
そもそも原作自体がそーいう感じだったけど。
あと世界で二人だけの存在ってシチュエーションは燃えるね!
いやこの場合は萌えか?(笑)
好きだから傷つけたくないから避けようとする一砂に対して
好きだから離れたくないから自分を傷つけ血を流す八重樫(女)。
一つ間違えば怖いことになるけど、それぐらい強烈な想いのほうが
見てるほうとしては面白いし、思い入れもがいもあるってもんです。
せっかくだから原作の続きも読んでみるかな~