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キノの旅 2~6巻

これって原作のジャンル的にはライトノベルなんだけど、
どー見てもやってる内容は寓話だったりする。
物語というよりも贅肉を極限まで削ぎ落とした構図そのもので、
描いてるのも教訓とか回答ではなく、構図に対する疑問みたいな。
その国では疑問もなくごく当たり前に行われてる行為なのに、
キノという外部の人から見れば滑稽だったり残酷だったりすること。
それを傍観者であるキノが感情をあらわにせず淡々と見つめてく。

そのキノが感情をハッキリと示す瞬間がある。
最終話の「優しい国」で全てを知った後に吐き捨てた言葉がそれ。
いつもは傍観者だったキノだけど、この国のさくらという少女は
キノがキノでなかった頃の自分にあまりに似すぎてたのだった。
そのさくらの姿に自分のもう一つの可能性を重ねたんだろうね。
そして大人たちの自己満足に巻き込んだことへの静かで激しい怒りが。

ってさりげなく書いてるけど、キノって少女だったのか(笑)
少年の格好をしてるからてっきり少年だと思ってたよ。
(キノが男か女かはこの作品では大した意味はないけど)
確かに「お嬢ちゃん」とか呼ばれたりするし否定もしなかったけど、
カワイイ顔の少年をからかってお嬢ちゃんと呼ぶコトは有るだろうし
キノは大人びてるからいちいち相手をしないのだろうとか思ってた。
(もちろんそーいう意味合いも含まれてるのだろうけど)

キノがまだキノでなった頃の話。
キノが旅を始めるきっかけになった話が「大人の国」で描かれます。
(「大人の国」と「優しい国」は対になってるのです)
この国がまた凄い国なんだけど、それは自分の目で確かめてくれ。
なんつーか人の選択したヤな未来予想図の一つみたいな設定だから。
ちなみに賢者の話と「大人の国」もエピソードが対になってます。

原作も読んでみようかな。

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