最近リリースされた30分×全2巻のOVA。DVDレンタル。
キッズでもリリースに先行して放送してました(またやるかも)。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース
気になるとこで引いて終わったアドヴァンスの9ヶ月ぶりの続きです。
ちなみにこれはあくまでアドヴァンスの完結編つまり7~8巻であって
ストラトス・フォーの完結編じゃあないです。
6巻みたくストーリーが終わってないよ!って意味ではないけど。
クライマックスは派手に盛り上がって感動的に終わってます。
それはまるでテレビシリーズのクライマックスのように……
というかテレビシリーズのクライマックスとそっくりです(笑)。
設定的なアレコレをさりげなく置き去りにしてるところまで(爆)。
なので次のOVAシリーズも作ろうと思えば作れます。
実際に次があるかは知らんけど。
本編の内容にふれる前に一つ印象に残ったこと。
彩雲の声が違う!初登場シーンが彗星迎撃の出撃で顔が全く見えなくて
今さっき香鈴と一緒に出撃したのはいったい誰?とか思いました。
なんでも彩雲役の菊池志穂さんが産休で代役になったんだそうな。
声といえばこれの後にテレビ版の最初を確認で見返してて気づいたけど、
後輩の3人の声優さんってステーションのオペレーターの3人だったり。
※公式サイトのインタビューにもさりげなく書いてあります
つまりこの3人はテレビシリーズからなにげにずっと出てたのでした。
もう一つ補足情報。
この完結編はアドヴァンスの6巻から話が密に繋がってます。
なのでまとめて見るなら6巻から見ることをオススメします。
実際、今回は6巻からまとめて見たし(ついでに5巻も見たけど)。
てなわけで本編のあらすじを。
アドヴァンス6巻の最後に美風にある事件が起きて、の続きから。
命に別状こそ無かったけど美風はしばらく病室で安静ということに。
一緒に筑波の研究所に来ていた静羽はある目的で先に基地に帰ることに。
(もちろん当初はその目的で美風も一緒に帰る予定だった)
しかし静羽たちは妨害に有ってすんなりと下地島へ帰ることができず。
基地に残った彩雲には親が倒れたと連絡が入り病院に向かってしまう。
こうして4人はバラバラになり香鈴は一人基地に残されることに。
そんな状況でも彗星の襲来は待ってくれなかった。
それどころかかつてない危機的な状況が訪れていた。
従来の2機だけで彗星を迎撃する手法では対処しきれない事態に至り
さらに2機を下で待機させて2段階の迎撃をする陣形を導入したのだ。
当然だけど従来の手法よりも人員が余分に必要になるわけで。
なのにあの4人のうち香鈴を除く3人は基地にはいなかった。
そこでついにあの後輩ちゃんたち3人組にも出番が廻ってくる。
(初迎撃がいきなり厳しい状況なのはお気の毒でした)
彗星の第一波をなんとか乗り切ったけどさらに大変な状況に。
コメットブラスターでは粉砕が不可能な大型な彗星が同時に3つも襲来し、
もしも撃ちもらしたりしたら地球の3割が壊滅する未曾有の危機が。
しかも全ての人員や資材を投入しても3つ目の彗星への対処ができない。
ここでなんと隠されていた新兵器が登場する(笑)。
というかテレビシリーズから見てた人ならなんとなく想像がつくアレです。
怪我から回復した美風、病院から戻ってきた彩雲、基地へ迎えがきた香鈴、
そして一足先に到着してた静羽の4人は思い入れのある新兵器に搭乗する。
(実は同じ型の2号機も登場して二人ずつ搭乗する)
接近してくる3つの彗星に対して、ステーションのコメットブラスター、
無人迎撃機、地上のメテオスイーパー、美風たちの新兵器を総動員した
地球の命運をかけた一大ミッションがついに開始された。
なんかあらすじが長い!?と思うもしれないけど
実際ちょっと内容を詰め込みすぎかな~って印象がかなり。
特に最後のミッションの部分がかなり短くなっちゃってるし。
おかげでクライマックスの張り詰めるような緊張感がちょっと弱いし。
あと1話あればもう少しリミットに向けて盛り上げられたような気が。
最初は全6話の予定で3話も使ってて足りないってのもなんだけど。
てゆーか当初の6話分はいったいどんな構成にする予定だったのか?
最後まで見て思ったのは、完結編を含めたアドヴァンスのシリーズは
テレビシリーズと1期OVAのフォローって意味合いが強いかなと。
テレビシリーズは反則気味とは言え目標を達成してる。
そして1期OVAは本来の目標に向けて再び走り出してる。
つまりテレビシリーズも1期OVAも大きな区切りになってる。
それに対してアドヴァンスは夢に向かって走り続けてるだけ。
確かにクライマックスは事態が緊迫するし派手に盛り上がるし、
美風たちはアレに乗って再び宇宙に行くけど。
でもアレにはテレビシリーズのエピローグで乗っちゃってるので。
乗ってなければ一つの大きな区切りになったのに……
(あそこは乗らなくても物語は成り立つし)
テレビシリーズと比較しなければ、そこそこいい作品だと思うけどね。
フォローという方向性なのでファンの人は見る意味がありますが。
例えば美風と同期(?)の翼と空の活躍なんかもあったりするし。
この作品は女キャラが主人公の美少女モノでハーレム型でもないので、
同年代の男キャラが活躍するシーンはとっても貴重かもしれない。
教官や指令などの大人キャラや、むさいオタクは活躍してたけど(爆)。
しかしファンで彼らの活躍を期待した人が何人いたでしょう?(笑)
もう一つの見どころはやはり飛行機でしょう!
スタッフの中に飛行機に並々ならぬ思い入れを持つ人がいるので
必ずしもそこまでする必要がない飛行機の描写が半端ないです。
(エリア88や戦闘妖精雪風よりも描写が凄いかも)
この作品世界にリアリティがあるのは下地島を再現した背景美術と
異常にこだわりのある飛行機とその周辺の描写に他ならないし。
そしてテレビシリーズでは手描きだった地上組までCGになって、
さらに飛行機の動きやフォルムの再現が素晴らしくなった!
さすがに山内則康さんの代わりに使っただけのことがあります。
※山内則康さんの飛行機の描画には凄く定評がある
CGと言っても省力化のためにへっぽこCGを使ってるのも有るから。
その飛行機が最終回には今までにない数登場します。
従来機、新型機、そして新兵器とオールスターキャストだし。
手描きでこれをやったら予算とか制作期間が凄いことになりそうだ。
つまりこの迫力が出せたのはCGチームの貢献が大きいと言えるかも。
ちなみに「よみがえる空」のCGも同じチーム(三次元)がやってます。
もしかしたらCG表現の歴史が長いGONZOよりも表現力があるかも!?
この作品の最後には再び「So far, so near」が流れます。
岡崎さん亡き今となっては他に選択の余地か無かったって感じか。
オープニング曲だってほとんどそのまま使ってたぐらいだしね。