現在リリース中の45分×6本のOVA。DVDレンタル。
AT-Xでもリリースに先行して放送をしてます(小麦やスト4OVAと同様に)。
今気づいたけど初回放送はノンスクランブルで加入してなくても見れたり。
原作は60年ぐらい前の絵物語(?)でよく知りません。
※レンタルDVDはセルDVDと同時リリース(3巻まで発売済)
夢に見た未来。世界は統一され人々科学技術による繁栄を謳歌していた。
特に新世代のエネルギー「G反応機関」は文明の発展に大きく寄与していた。
そのG反応機関を搭載する超高速の弾丸列車イナズマ号の開通式の日、
偶然居合わせたビリーとペニーとロッタは目の前で異常な事態を目撃する。
イナズマ号が突然空中に浮かび上がり光に包まれ消えてしまったのだ。
そしてこの謎の消失事件は実は何年も前から世界各地で続発してたのである。
事件の謎を追うビリーとペニーたちは、ついに謎の事件の正体を突き止める。
今までの事件は全て異星人による地球侵略の準備段階だったのだ。
しかし事態を知った時にはもう遅く、巨大な円盤が侵攻を始めたのであった。
原作が大昔の作品なので当然ながら物語の文法が今とは全然違います。
博士が世界プロジェクトを主導するなんて今の文法じゃ有りえないし。
しかし表現スタイルは今の最新のアニメ技術を駆使してるのでした。
つまり大昔の物語を現在の手法で表現したハイブリット作品てわけで。
大昔の物語でも見た目さえ新しければスマートな印象に変わるのだなと。
ちなみに作品の体裁としてはビッグオーやメトロポリスに近いです。
この作品が描かれた当時にとって21世紀は夢に見る未来だったけど、
これを見てる現在はすでに21世紀なわけで……
なにしろこの作品の舞台は西暦2000年の未来都市メトロポリスですから。
未来都市にもかかわらず時間軸的には既に過去なのが少しショックかも。
考えてみたら近未来のはずのパトレイバーも既に過去の時間軸だね。
(パトレイバーを見てたときはまだ未来だったけど)
この空想科学世界よりも現実のほうが進化してる部分も当然あるけど。
一方でいかにも(昔の)SFっぽい部分はほとんど実現してなかったりして。
このアンバランスさが逆に仮想世界としての奥行きを実感させるのでした。
昔のテイストを再現してるのでストーリーはツッコミどころ満載です。
巨大な円盤が簡単に破壊できたりとか、爆薬で要塞を破壊できたりとか。
まぁ、そんな古くもないインディペンデンスデイでもやってたけどな。
(インディペンデンスデイはツッコミどころ満載のネタ映画ですが)
やってることは昔風味で、単純明快で、悪く言えば子供だましです。
もしもチープな見た目だったらこの作品に価値はほとんど無いっすね。
つまり大昔に夢に見た未来の世界を最新の技術とセンスで映像化した、
それこそがこの作品の最大のポイントであり、唯一の価値なわけです。
にしても見るからに手間がかかってる感じ。
普通のテレビアニメの数倍の予算がかかってるんじゃないかな。
でも内容的にそう大ヒットするとはとても思えない……
元取れてるんでしょうか?