夏のエピソードです。
深夜アニメにしては珍しく季節感が有りまくりです。
実際にこれを見る数日前なんか狂ったように暑かったし。
しかしなぜかこれを見た日には7月とは思えぬ涼しさでした。
涼しいというか服装が夏仕様だと微妙に寒い状況だったけど。
(見たのは1週間以上前なのです)
それはさておき作品の体裁について今さら。
この作品は1期もだけどオープニングがついてません。
と言ってもオープニング曲(主題歌)はちゃんとあるんですが。
アバン部分に続いて本編が始まると同時にタイトルが出て
続いてゆるやかな映像に曲とスタッフクレジットが被ってます。
さらに今期はアバンが本編と一体化しOP後のCMも無くなったので
オープニング曲が本編にそのまま被ってる感じが強くなりました。
※つまり作品の途中にはCMが1回しか入ってない
もしかすると最初からこの体裁にしたかったのかも!?
エンディングの映像は珍しいタッチのイラスト風味ですが
なんとこれ紅優さんではないですか!
紅優さんは作る映像の幅が広くなって一見しただけではわからん……
佐藤順一さんとはカレイドスターで組んでたから初めてではないけど
まさかエンディング映像をやるとは思わなかったので驚きました。
まぁ、そもそもオープニング映像は頼みようもないんだけど。
では恒例の原作との詳細な比較を。
もちろん細かい違いはいちいち書いてません。大量に違うので。
以降の内容は比較の性格上かなりネタバレしてるのでご注意!
8話。ボッコロの日のベースエピソードはARIA3巻の「ボッコロの日」
この回は原作だとメインキャラは灯里と暁さんとアリシアさんだけです。
つまりそれ以外のキャラが出てくる部分は全てアニメで追加された部分。
まぁ実際に見ればわかると思うけどバレンタインの逆バージョンなので
その方向性をより突き詰めるカタチで話を膨らませてあります。
灯里が一人で語っててそろそろ恥ずかしいセリフ禁止!とツッコミを
入れたくなった瞬間にホントに藍華のそれが入った時は喝采したね。
あいかわらずアルくんにはマンホームの高等古典を言わせてるし(笑)。
9話。アリシアさんとお泊りのベースエピソードはARIA7巻の「停電」
これアニメでは二つのエピソードを繋いであるようにも見えるけど
実は原作でも1本のエピソードです。一応テーマも繋がってるし。
ちなみに前半の藍華とアリスの隠れた街の素敵を披露しあう展開は
アニメで追加された部分。原作だと素敵な庭の部分しか無いので。
ところで藍華の声で猫耳~とか言ってるのは狙ってやってるのか?(笑)。
※言うまでもないと思うけど藍華=ネコミミモードの人
後半の停電(って説明は無かったような)で蝋燭をともすシーン、
原作ではなんか楽しそうな雰囲気だっけどアニメだと素敵な感じに。
まさに絵になる絵という感じだったすね。
10話。灯里を尾行するベースエピソードはARIA7巻の「ヴァポレット」
冒頭の練習してる部分で灯里が知らない人に挨拶されまくるシーンは
原作だとそれまでのエピソードに出てきた人(郵便屋さんとか)だったり。
完全なエキストラなアニメの方がその後の内容と整合性がとれてるすね。
藍華がヴァポレット初体験のとこでのアリスとのやりとりも原作と違う。
原作だとアリスに「さすがは姫屋のでっかいお嬢様です」とか言われてたり。
大きいバッグを下げた人のあたりから以降はほぼアニメで追加された部分。
当然のようにクライマックスの人形劇のシーンも追加された部分でした。
このエピソードすらシリーズテーマの素敵との出会いに繋げてて驚いたよ。
最後に灯里の前に二人が出ていくのは原作と同じです(場所は違うけど)。
11話。初めての指名のベースエピソードはARIA6巻の「ヴェネツィアンガラス」
指名の理由がネオベネツィアで最も「もたもたのとろとろ」って……
確かに原作も同じような意図だけどアニメはなんとも直接的な表現だったり。
ネオヴェネツィアンガラスのお店を覗くシーンはアニメで追加された部分。
宝物を運んでるイメージをより実感できる感じにアレンジしてあります。
オヤツに初指名のお祝いの意味が込められてるのもアニメ独自だったり。
あとはセリフの位置と話してる人が一部違う以外はほとんど同じ内容すね。
セリフの間合いとテンポをいつもより遅くすることで余韻を感じさせてる。
12話。前半の不思議な話のベースエピソードはARIA4巻の「逃げ水」
後半の夜光鈴のベースエピソードはAQUA2巻の「夜光鈴」
凄く好きな夜光鈴の話と組み合わさってるもう一つもとても好きな話。
そう言えば「逃げ水」も夜光鈴が出てくる話だったっけ。
原作では「逃げ水」は「夜光鈴」とはシーズンが1年ぐらい違ってて
(アニメとは違って)夜光鈴を買いに歩いてるって設定でした。
この風鈴に囲まれる映像はまんまビューティフルドリーマーっすね。
※前にも書いたけど不思議系の話はうる星の影響が色濃く出てる
夜光鈴の話は時期的に(かなり初期なので)原作ではアリスはいません。
最後に夜光鈴を見送る時に主要キャラが出るのもアニメで追加された部分。
この話をアニメで改めて見て思ったけどまさしく何もない話っすね。
だけどやっぱり好きだと再確認したよ。情緒を激しく刺激すると言うか。
そー言えばこの回はいつもより絵が5割マシ良かった。なんか嬉しい。
13話。アリスの自分ルールのベースエピソードはARIA9巻の「自分ルール」
アニメでは2回やってるアリスの自分ルールだけど原作では1回分です。
つまり1回目で失敗する展開は原作にはないのでした。
正確には原作の内容が1回目の途中までと2回目になってるのですが。
原作だと途中からアテナ先輩が出てきて手伝ってしまうので。
そしてアテナ先輩が手伝ってからの展開もアニメで大幅に追加されてる。
原作ではアテナ先輩に手伝われたことに抗議しながら受け入れちゃうので。
最終的にはアニメも原作と同じ結論に至るけどそこまでの回り道っぷりで
よりアリスの年齢相応の幼い表情を強調している感じになってるね。
アテナ先輩がアリスを歌って励ましてるのもアニメで追加された部分。
ちなみに、この回の放送はまだコミックス9巻の発売前でした。
さて次は(おそらく)秋のエピソードです。
アニメでも原作と同様に藍華は髪を切るんだろうか!?