4月からテレビ東京系(6局)で水曜日の深夜に放送してる新番組。
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことありません。
※セルDVDのリリースは8/9から(レンタルは10/4から)
川平啓太は由緒正しき犬神使いの血筋。
普通なら犬神と普通に契約をして犬神使いとしての仕事をするはずなのに、
女好きで煩悩まみれの啓太と契約する犬神はおらず家を追い出されてしまう。
そんな啓太と契約をしたい犬神がいると話を聞いて喜んで行ってみたら
そこには凄くカワイイ犬神のようこがいたのだった。
予想外の喜ばしい展開にあれこれ煩悩を巡らせる啓太であったが、
実はようこは犬神の中でも特に強い力を持つ破壊魔にして問題児であった。
好き放題しようと企んでた啓太は逆にようこに振りまわされる日々に。
ある世代以上の人ならこれを見てある超有名カップルを思い出すと思う。
まさか20年の時を経て新作でこんなにそのまんまな二人を見るとは……
誰って、それはあたるとラムのことですよ。うる星の。
啓太とようこの二人のキャラってあたるとラムにそっくりなんだけど。
啓太の下心のある時ほどみょーにマジメな態度になるとことか、
女なら何でもいいみたいな行動なのにようこには素っ気無いとか、
ようこが決闘に行った時の心配で新聞が逆なとこまでそのまんま。
(↑これそっくりなシチュエーションがうる星にあったよ)
ようこは犬神なので基本的に空中を飛んでるし。
啓太がナンパをしてたり、女にだらしなかい態度をとったりしてると、
「じゃえん」(炎)とか「しゅくち」(物体移動)でどかんとやられるし。
特に毎回物語の最後のメデタシの後にドカーンとやられる展開は、
うる星のオチで「ダーリンのバカー!」と電撃くらうそのまんまだよ。
さらに1話と2話は動きのデフォルメの手法までうる星を彷彿とするし。
(再現するのが大変だからなのか3話以降は普通に戻ったけど)
今時の美少女ラブコメ作品は全てうる星の子孫みたいなもんだから
全く影響を受けてない作品を探す方が難しいとは言えるけど、
ここまであたるとラムのキャラそのままなのは初めて見たよ。
千葉繁さんがメガネをかけた濃い~キャラをやってたりするので
意識的にやってるんだろうけど。怖いもの知らずというか何というか。
怖いもの知らずと言えば2話の後半の内容はさすがに口あんぐりでした。
子犬の霊に憑かれた空手部員が啓太の手にガブっと噛みつくシーンが
セリフも含めてまんまナウシカで……おいおい!とツッコんでた。
しかしその後の展開はもっと凄かった。
小さな王蟲を囮にするあたりからクライマックスあたりまでの筋を
そっくりそのんまんまパクってやってるじゃないですか。
目が赤い空手部員が暴走して啓太を跳ね飛ばしたあと暴走が止まって
「マッチョの怒りが消えた」「あの方が身を呈して町を守ったのじゃ」
って一見シリアスっぽい絵面のクライマックスが展開してるし(笑)。
笑えるとか楽しいとかより、まさにポカ~~ンという状態だったよ。
ここまでやって大丈夫なのか?
これはいちおー美少女モノなのでようこ以外にもヒロインキャラがいます。
それぞれのキャラが目立つエピソード(当番回)も当然あってたりします。
そんな感じで一見かわいい見た目だけど、この作品の本質は実は変態……
毎回のようすっぽんぽんになる啓太以外にも裸出しまくりだよ。男の(笑)。
それも見た目はかわいい啓太はともかく、マッチョとかむさいのばかり。
見続けるとED曲の「大変大変~」が「変態変態~」に聞こえてくるし。
(これは最初から意図してやってると思うけど)
美少女アニメという形容で売っていいのか?とこっちが心配になるぐらい。
いわゆる美少女モノを期待した人はテレビの前で呆然としてそうだ(爆)。
1話、2話と激しく突きぬけた内容でこれはいいかも!と思ってけど
3話で薫の犬神たちが登場して美少女アニメっぽく華やかになったら
ナゼかそれまでに比べてあまり面白くなくなった(爆)。なんでやねん。
やはりこの作品に必要なのは美少女じゃなくて変態だったのか!!??
切るか残すかどうしよう、とか思いつつ放送された分を全部見てみたり。
やっぱり6話とか8話のようにおバカ路線に突き抜けると面白くなるね。
そして最近の作品には珍しく回によって面白さにずいぶん差があるようで。
(今時の深夜アニメは短期集中路線だから普通はそう差が出ない)
全部が1、2、6、8話レベルなら傑作だったと思う。変態アニメとして(笑)。
現状だと時間があれば続きを見てもいいかなって感じ。