まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

半分の月がのぼる空 1巻

1月からWOWOWで放送してた新番組(全6話)。DVDレンタル。
※レンタルはセルDVDより1ヶ月遅れてリリース
原作はライトノベル(電撃文庫)で読んだことありません。
主人公の裕一は高校2年の冬に急な肝炎で入院することになった。
症状が落ち着くと退屈を持て余すようになり、頻繁に病室を抜け出していた。
そんなある日、顔見知りの看護師さんに夜間の外出を見逃すのと引き換えに
長期入院してるある女の子の話し相手になってくれと頼まれるのだった。
裕一は会話のきっかけにと渡された本を手に彼女の病室のドアを叩いた。

まず見てて凄く気になったのが
病院を舞台にするにしてはシチュエーションの作りがいい加減なとこ。
一つ目は裕一と里香が手術室に忍びこんでメスで遊んでるシーン。
管理上それはありえないし出来たら大問題だよ。特にメスの方は。
二つ目は裕一が毎日のように夜に病院を抜け出して遊びに行ってるとこ。
入院するレベルで毎日抜け出したらヤバいし、問題ないなら退院してる。
三つ目は里香に嫌われた裕一が病院の屋上に閉め出されてしまうシーン。
「病人」を寒い日に屋上に鍵かけて閉め出したら下手すると死んじゃうよ。
死を身近に見てる里香なら、いくら怒っててもそこまではしないだろう。

物語をドラマチックにするために多少の嘘をつくのはイイ。
だけどこのへんの間違いは嘘というにはシャレにならないレベルで。
シリアスな物語であまり嘘っぽいシチエーションを並べちゃうと
作品そのものの説得力が無くなるという致命的な問題が有るんですが。

シリアスなラブストーリーという観点でも問題が。
原作を圧縮しすぎなのか感情の変化があまりに唐突すぎるのです。
※原作6巻分を6話に構成してあるようです
例えば他人を寄せ付けなかった里香が裕一に心を開くプロセスとか。
潔癖っぽい里香が幻滅した裕一を簡単に許してしまうプロセスとか。
互いに仲直りしたかったけどキッカケが無かったな感じに見えないし。
恋愛モノで微妙な感情の変化を端折ったら台無しだと思うのですが。
むしろ筋をバッサリ切り落としてでも感情をじっくり描くべきだよ。
(6話で6巻分を描くのがそもそも無茶だけど)

病院を舞台にしたシチエーションの杜撰さといい
感情描写の希薄さといい微妙としか言いようがない
題材は悪くないと思うし、いいシーンもあるんだけどね。
原作ファンの人たちはこんなんでいいの?

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

記事への反論は非公開を指定しても公開します
公開して欲しくなければメールで送って下さい

※コメント・トラックバックについてのおことわり

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://navido.blog12.fc2.com/tb.php/549-d623a707