まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

xxxHOLiC 1~7話

4月からTBS系(6局)で木曜日の深夜に放送中の新番組。
BS-iとキッズ(5月~)でも放送してるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は青年誌(ヤンマガ)のマンガで全巻持ってます(大ファンです)
※セル・レンタルDVDのリリースは7/26から
内容説明はコミックス用に書いたモノが↓
偶然のようで、必然のようで、謎かけのようで、はぐらかしてるようでもあり。
真面目なようで、遊んででもいるようで、漫画のようで、絵画のようでもある。
それは一見すると分かりやすい内容だけど、底知れない奥の深い内容のような。

劇場版では縦横無尽に動いてたので誤解してしまいがちだけど
この原作の絵柄はアニメで動かすのはかなり大変なのでした。
と言うか原作を初めて見た時、アニメ化は全く想定してないなと思ったよ。
(ちょびっツのちぃの髪形もアニメを考えないで決めたんだとか)
原作の墨絵イラストのようなタッチは辛うじて再現できてはいるけど
絵を維持するのが精一杯で動かすところまで手が回ってないって印象かな。
動くところは動いてるけど枚数が足りなくて動かないところも目立ってる。
原作のイメージを壊さないギリギリのところで踏み止まってる感じ。
トップレベルのProduction I.Gでコレなんだから予算が厳しいんだろうね。

すでに劇場版の映像を見てたから気になるのかもしれない。
凄いアクションシーンとかではなく(そんなものは原作から無いし)、
四月一日(わたぬき)の日常的な動作が劇場版とTV版でえらく差があるし。
とはいえ劇場版の動きをテレビ予算でデキると思うほど無知でもない。
劇場版とスタッフが近いんだからまさに予算&スケジュールの違いだよ。
せめて見てて厳しいと思わない程度に予算を増やして欲しかったけど。
(それやると制作費回収が大変になるので難しい話ですが)
3話あたりからだんだん全体のバランスが取れて不自然さが薄れたので、
力の入れどころと抜きどころがわかってきたのかなとか思ったよ。
まぁ、単にテレビ版の映像に目が慣れただけかもしれないけど(笑)。

映像の話はこのへんにして内容について。
この作品はいわゆる1本の長いストーリーではなく
読みきりエピソードを積み重ねていくスタイルです。
エピソードの前後関係もほとんど無かったりします。
だからってわけでもないけど放送順が原作とずいぶん違うのでした。
それが特徴的なのはアジサイのエピソードの雨童子(アメワラシ)のセリフ。
「なんでこんなのが良いのかしらあの子は」ってアニメだと意味不明だけど
実は原作ではこの前に座敷童(見た目女の子)のエピソードがあるのです。
ここで存在を匂わせてるってことはカットせずに後でやるのでしょう。
そもそもオープニングにも出てるし(雨童子の次に出てる)。

エピソード順が違う影響はもう一つあります。
それはアヤカシを寄せ付けない百目鬼(どうめき)の体質のこと。
これアニメではかなりあっさりした説明で流されちゃったので
原作を読んでない人に十分に理解できたか心配だったりする。
原作だと体質を実感させるエピソードがかなり序盤にあるのです。
このエピソードの冒頭部分は既に使ってるのでカットしちゃうかも!?
その部分は無くても問題ないのでエピソード本体は後でやるかも!?

1話1エピソードだし飛ばしたエピソードもあるので
1クールでかなり先の巻まで進んじゃいそうです。
7話のアジサイのエピソードなんかすでに5巻の内容だよ。
この放送ってもしかして1クールなのか!?なんて思ったりもして。
でもCLAMPの人気度を考えると1クールはちょっと考えにくいし。
DVDの1巻に4巻収録BOXがついてくるってことは2クールくさいし。
※3話×4巻(可能性低い)でなければ3話×8~9巻だから
2クールやるなら飛ばしたエピソードもやらないと足りないと思う。
と言うか元々1巻3エピソードの計算でやっと2クール分しか無いので。
エンジェルさんの話みたく1巻の半分使ってるエピソードもあるし。
オリジナルでも入れるのかな。シリーズ構成に原作者も並んでるから。
※エグゼクティブ・プロデューサーの場所にも原作者(↑同じ人)が

原作と違うと言えば
(CLAMPの)他の作品と絡む部分がキレイサッパリ無かったことに
大きく絡んでるツバサはもちろん、他の作品に関すると思われる
意味深な(でも意味はさっぱりわからない)セリフもカットされてる。
ちぃの耳みたいな物を使う回で「誰もいない町」の絵本が出るぐらい。
これだけは同じTBSだからってことなのかな。
まぁ、他の作品との絡みはこの作品に必要と思わない(むしろいらん)ので
カットされてるのは問題ない(むしろ大歓迎だ)と思いますが。

せっかく原作を倉庫から持ってきたので各話の対応表を。
ARIAレベルで詳細に書くと時間がかかりすぎるので簡単に。
以降の内容は比較の性格上多少ネタバレしてるのでご注意。

※原作にはエピソード番号・タイトルが存在しません

1話「ヒツゼン」前半が原作1巻(最初)のエピソード。
いきなりモコナが出てくる展開は原作と違います。
原作だとツバサとの最初の絡みで白黒モコナとも初登場なので。
後半の買い物のエピソードは丸ごと追加された部分(だと思う)。
モコナが目立って笑われるのは6話でやった話からの抜き出しです。

2話「キョゲン」原作1巻のエピソード。
お客さんが来るまでは原作と違います(原作では某魔法のステッキが)。
ひまわりちゃんと会話してるシーンも原作と違います。
原作のここのセリフを2巻の百物語(未放送)の冒頭に混ぜて使ってます。
四月一日がお客さんを追いかけるのも原作とは違います。
原作だとあくまで偶然見かけて、ひまわりちゃんもそこにいます
(ひまわりちゃんとの関係性はあまり良くないという意味合いが)
最後の病院の変わるキッカケみたいなシーンも追加された部分。

3話「エンゼル」原作3巻のエピソード。
冒頭の野球してるシーン、原作には百目鬼もいます。
最後の料理を食べてるシーンはアニメで追加された部分。
ひまわりちゃんがお礼を言うのは8話でやる話からの抜き出しです。

4話「ウラナイ」原作2巻のエピソード。
冒頭のお昼ごはんのシーン、原作には百目鬼はいません。
最後の帰り道のシーンはアニメで追加された部分。
ただしセリフはこのエピソードの別シーンから移動しただけ。

5話「シリトリ」前半が原作3巻で後半が6巻のエピソード。
冒頭の弓道部の練習のシーンはアニメで追加された部分。
後半の内容では原作と届ける先が違います。原作ではお店らしき場所。
この二つのエピソードは元が短いのでかなりの改変が入ってます。

6話「タンデキ」原作1巻のエピソード。
途中で待ってる部分は原作だと公園で野球をやってます。
つまりカフェのパソコンが変になるのはアニメオリジナル。
最後に子供の椅子を見るシーンはアニメで追加された部分。

7話「アジサイ」原作5巻のエピソード。
原作冒頭及び中ほどのホワイトデー云々の部分が全てカットされてます。
よーするに原作ではこの前にバレンタイン(座敷童)の話があるのです。

考えてみたらどんな作品か一言も書いてない……ので蛇足な補足を。
この作品って青年誌に載ってるけど実はホラー系の(ほぼ)少女マンガです。
ネムキ(眠れぬ夜の奇妙な話)に載ってそうな不思議系&人間心理系の。
※グロ&スプラッター系ホラー少女マンガというジャンルもある
そーゆー作品だと思って見れば作品の本質を見極めやすいかと。
いわゆる青年誌のマンガをイメージしてるとアレって思うだろうし。

なぜそんなのが青年誌に載ってるの?って疑問にはお答えできません(爆)。
むしろこっちが聞きたいぐらいだし。実際雑誌では恐ろしく浮いてるし。
何でもありでコアに突っ走るアフタヌーンならまだ理解できるんだけど。

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