4月から一部の民放(5局)で深夜に放送中の新番組。
5月からAT-Xでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
原作は同人ミステリーノベルゲームでやったことはありません。
※セル・レンタルDVDのリリースは8/4から
都会から雛見沢というド田舎に両親とともに引っ越してきた前原圭一は、
そろそろここでの暮らしにも慣れて仲のいい友達なんかもできていた。
そんな穏やかな日常はこれからもずっと続くと信じて疑わなかった。
しかしこの村で過去に起きたダム建設の騒動とバラバラ殺人事件。
そして村の祭りである「綿流し」の日に毎年続けて起きる殺人事件。
それらの真相に近づくほどよく知る人の知らない表情を見ることになる。
穏やかなハズの日常は崩壊して、自らの命すら脅かされていくのだった。
原作はやったことがないけど鈴木次郎さんのコミック版祟殺し編の前半だけは
読んだことがある(後半はまだ未発売)ので、それなりに雰囲気は知ってました。
つまりコミック版とはいえ祟殺し編の途中までの展開も知ってたわけで。
そのせいで序盤の展開では見覚えのあるシーンが続々出て来たりして。
ちなみに1~4話がちょーど「鬼隠し編」全てという構成になってます。
※5話から「綿流し編」で全部で2クールやるようで
知ってるのは「祟殺し編」前半だから別のストーリー……なんだけど
同じキャラ(これは当然)と同じシーン、そして似たシーンが随所にあります。
まるでデータ容量に制限のあった昔のノベルやアドベンチャーゲームのように
物語は分岐しても同じ絵を使いまわすから結果的にそーなるみたいな(笑)。
途中のシーンが似てる別のストーリーを幾重にも重ねて描いていくことで
個々のストーリーではわからなかった物語の真相が透けて見えるって感じか。
ゲームでは話が分岐して物語を複数の視点で見るのは珍しくはないけど。
映像作品の構成としてはかなり異色(というか前代未聞)かもしれないね。
内容もアニメとしてはかなり珍しいタイプだけど。
旅情ミステリー風味なので「旋風の用心棒」が多少近いとは言えるかも。
物語の構成はなかなかに興味深いし、ぐいぐい引きつける魅力がある。
だけどストーリーの序盤のまだ平穏な部分のキャラ描写にはかなり違和感が。
全てのストーリーは前原圭一とその4人の女友達を中心にして動くけど、
この女友達のキャラの通常モードのキャラ描写がかなり変なのでした。
いかにもゲームキャラというか作りモノの実体感のないキャラというか。
魅音はわりとマシだけど他の3人の描写はもー少しなんとかして欲しかった。
マンガ版は微妙に違うだけなのに生身感があるのでアニメでもデキたはず。
物語が進むとこの女友達たちは怖いモードの表情を時折見せるようになる。
通常モードの実感の薄いキャラと対照的にこちらはみょーに実体感があるよ。
ある意味狂ってるとも言える状態なのに、日常よりもずっと真実味がある。
まぁ、ここのキャラ描写に実体感がなければ怖さが薄まってしまうのだけど。
物語が転がり出すとそれまでに比べで断然面白く感じるのはそこが理由です。