まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

劇場版xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢

2005年に公開された劇場用アニメ。DVDレンタル。
原作は青年誌(ヤンマガ)のマンガで全巻持ってます。
都会のビルの谷間にどんな願いでも叶えると言われるお店が存在する。
どんな願いも叶えられる代わりに相応の対価を支払う必要があるけれど。
その店は必要とする人だけが辿りつける、そこに有ってそこには無い店。
今日もその店に一人の女性が訪れ、自分の家に入れなくて困ってると言った。
彼女の願いを叶えるため、そして屋敷の主人の不遜な招待に応じるため、
四月一日(わたぬき)、侑子、百目鬼(どうめき)の3人は不思議な屋敷を訪れた。
※原作にはないオリジナルエピソード

とりあえず第一印象。絵が凄い!キャラの動きが凄い!
いわゆる派手に動いて凄いって意味ではなく(動きまくりだけど)、
原作のダイナミックな四肢の動きをより誇張した感じに表現してて凄い!
最近のCLAMPの絵は線を省略してダイナミズムを表現してるけど
それがちゃんとアニメの動きとして再現できててちょっと感動したよ。
テレビシリーズもこの作画レベルだったら凄いだろうなと思ったり。
(4月から同じ監督・キャラデザ・制作会社でテレビシリーズをやってる)
まぁ、制作スケジュール(や予算)を考えると到底無理だろうけど。

凄いといえば侑子の家や不思議な屋敷のアートワークも凄いよ。
四月一日がトイレに行ったり百目鬼を探したりして屋敷を徘徊するけど、
迷路というか空間が歪んでるというか、とにかく不思議な景色の連続で、
プレステとかのCG使った不思議系アドベンチャーでもやってる気分に。
屋敷に招待された人が次第に消えていったり、常に誰かに見張られてたり、
何かに追いかけられたり、不思議でぼやけた夢を見たり、な展開なので、
これまたプレステとかのホラーアドベンチャーでもやってる気分に(笑)。
途中でトイレの標識が大量に出てくる表現はウテナ?とか思ったり、
終盤の巨大なこけしに襲われるとこは忘却の旋律?とか思ったりもした。
よーするに全編にわたって映像に圧倒される感じの作品ですね。
なんか海外の映画祭で入選したらしいけど、これを実際に見ると納得する。

ビジュアルで魅せるという方向性なのでストーリーはわりと薄めです。
併映のツバクロが30分に可能な限り物語を詰めこんでるのに対して
こっちは倍の60分あるけど増えた時間で映像を見せてるって感じかな。
長さのわりには物語はシンプルで、あくまで意味を映像で見せる原作とは
ちょっと作品の表現技法が違う気もするけど、これはこれで面白いなと。
物語の結末と映像の表現が上手く噛み合って最後はちゃんと感動的だし。
侑子さんが自分から前面に立つ絵面も原作ファンとしては感慨深いし(笑)。
(原作を知ってれば言ってる意味わかるでしょ)
一つのバリエーションだと思えば十分に楽しるかと。映像は凄いしね。

そんなわけで原作ファンの人は是非見るべし!ってことで。
もちろん原作を知らない人でも十分見れると思います。
もともと原作が長編じゃなくて独立したエピソードの積み重ねだし。
四月一日たちの背景説明がほぼ無いけど、自身のエピソードじゃなければ
無くても理解できるし、この映画では参加者&観察者みたいなもんだし。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

記事への反論は非公開を指定しても公開します
公開して欲しくなければメールで送って下さい

※コメント・トラックバックについてのおことわり

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://navido.blog12.fc2.com/tb.php/506-636f38db