10月から一部の民放(2局)で放送してる新番組。
キッズとアニマックスでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
中高生の間である噂が流れていた。ネット上のあるサイトの噂が。
それは午前0時にだけアクセスできる「地獄通信」というサイトの噂で、
呪いたい人の名前を書けば地獄少女が地獄に落としてくれるのだという。
それはただの他愛ない噂。よくある都市伝説。そう思っていた。
しかし追い詰められ切実に願う人の前に地獄少女はホントに現れたのだ。
オープニングチェックの時に書いたけど
これ魔探偵ロキやtacticsをやってたスタッフが作ってます。
監督はわたなべひろしさんではなく恋風の大森貴弘さんですが。
(わたなべひろしさんは「うえきの法則」をやってるので原案で参加)
魔探偵ロキとかに比べて「うえきの法則」の見た目が今ひとつなのは
作画スタッフの差なんだなとこれを見てみょーに納得してしまったよ。
やっぱこのスタッフは鮮やかな色彩で目に焼き付く絵を作ってくるなと。
さらに今回は前作・前々作よりも作画スタッフが増強されてる感じ。
2話以降ずっと月詠の(総作監の)相澤昌弘さんが総作監として入ってるし。
現実を描いた内容で映像が高いレベルで安定してるので説得力があるよ。
内容はいわゆるホラー少女モノ+復讐代理人(必殺仕事人)みたいな感じ。
恨まれる人間はいわゆる悪事を働く人というより利己的な人間っすね。
その人の無自覚で利己的な行為によって相手は追い詰められてしまう。
無自覚だから当然のように呪われる当人は悪いと思ってないわけで。
毎回のように自分の行為を悔い改めず地獄に流されるのでした。
これもしも悔い改める人がいたら地獄に流されないんだろうか?
と思ったけどそんな人ならそもそも呪いが発動しない気がする。
恨みといえば逆恨みなんてのもあります。
人は自分の価値観で他人の行動も解釈してしまいがちだから
他人の好意すら悪意に受け止めて逆恨みしてしまう場合も。
そんな逆恨みでも恨みであれば地獄少女はやってきてしまう。
しかしその恨みが成就してしまったら恨まれた人は浮かばれない。
と心配になってくるけど実は安易に呪いが発動しない仕組みがあった。
それは呪いが発動すると呪った本人も死後地獄に落ちるという決まり。
つまりそれでもなお相手を呪いたいと願うほど追い詰められていること。
視聴者から見てもこの人は地獄に流されて当然と思うような。
それだけの行為を相手がやっていることが絶対条件なわけです。
強力な力が無条件に使えたら社会はメチャクチャになってしまうので、
一定の抑止として呪った本人も死後地獄に落ちる条件があるのでした。
決して安易に付け足したわけではないとても考えられた設定だよ。
この作品の体裁は1話読み切りで、虐めみたいな定番ネタもあれば、
ストーカーや新興IT企業社長みたいな時代ネタなんかもあったり。
7話の演劇ネタはあまりにタイムリー過ぎでスタッフの遊び心に乾杯(笑)。
だって今まさに「ガラスの仮面」をやってるこのタイミングでだし。
紅(くれない)演劇研究所とか柳の気持ちとかツッコミどころ満点です。
あ、ストーリーは凄くまともな内容なので念のため。
この回はちょっと構成が違ってて意外な人が地獄に流されたりする。
もちろん地獄に流されて当然と視聴者が思う人だけど。
もうひとつの見どころは毎回のエピソードキャラの役者さんたち。
必ず呪う人と呪われる人がいてその人たちを中心に物語が回るので
ゲストというよりは実質主役なわけです(閻魔あいは狂言回し)。
そんな重要な役割を演じるのは誰でも知ってる有名俳優の人たち!!
ってのは嘘でそうそうたる実力派(主役級)の声優が並んでます。
1話限りとはいえよくこんな面々を用意したもんだ。