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去年公開された日韓合作の劇場用アニメ。DVDレンタル。
原作は少年誌(サンデーGX)のマンガで読んだことありません。
※元々は韓国の古典を題材にしてるらしい
聚慎(ジュシン)と呼ばれる国に暗行御史(アメンオサ)という隠密がいた。
彼らは秘密裏に各地を回り悪政を排し人々を救う役割を担っていた。
そして時は過ぎ聚慎は滅びてしまったこの時代。
暗行御史の証を持つ一人の男は
何かを追い求めて旅をしていた。
ちなみに暗行御史=あんぎょうおんし=アメンオサです。
作中で使われるアメンオサがたぶん本来の発音だと思われます。
この映画は全編がだいたい80分程度ですが
それで1本の話ではなく30分と50分の2本の話からなってます。
※新・春香伝と曼陀羅華らしい
2本の話の間は歌にのせて旅をするシーンが流れてたり。
テレビシリーズならわかるけど
映画でその構成はちょっとどーかと。
たぶんメインは後半で前半はチェンシャンが旅に加わる経緯を説明する
序章って感じなので無くても問題ない……と言いきりたいんだけど。
実は一番のアクションの見せ場がその前半に有りました。
それは催眠術で操られたチェンシャンとムンスの壮絶な戦いのシーン。
全体を通してそこが一番派手で、唯一の見どころって感じです(爆)。
前半の話は単純明快だしクライマックスは超絶に派手だし。
戦いの決着がアレなのは見てるとある程度予想できちゃうけど
逆にいえば教科書通りな展開で見ててスッキリするわけで。
テレビシリーズの1話みたいなもんだと思えば十分に堪能できます。
そいえばチェンシャンがムンスについて行くのも予想できたよ。
最愛のモンリョンの意志を継いだ(と書いてある)というより、
彼との約束であった暗行御史の山道(サンド)になるぐらいしか
彼女には生きる意味が残ってないと思ったからなわけで。
で、問題なのは後半の話。
一見すると物語をキレイに終わらせてるけどスッキリしない。
みんなをわざわざ夢から覚ます必然性はあったのか?
死んでる人間が生きてるのは不自然なんて理由で誰にも迷惑かけてない
村人たちをバンバン撃ち殺しまくるのは見てて気分悪いよ。
不自然を感じる人間がいたなら彼一人を夢から覚ませばいいじゃん。
真実を知りたいという欲求とその先の生き方を選ぶことは別なはずで、
真実を知ってなお偽りの夢の中で生きるという選択肢もあるはずなのに。
その選択肢は最初から選べないような乱暴な展開だし。
感覚的な納得よりも
論理的な整合性を優先しちゃってる感じ。
だからスッキリしないわけです。
原作と比較してどーかは知らんけど。