まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

かみちゅ! 5~8話

5話はゆりえが風邪をひく話。
熱が高くて気分がもうろうとしてる時は時間経過の自覚もないけど
熱がひいて頭が普通に働くようになると寝てるのを退屈に思うように。
かと言って起きあがって何かやると熱がぶり返したりするし。
そんな時に体を抜け出して自由に飛びまわれたらいいのに。
なんてことをこの回を見ながら考えてました。
そしてどことなくジブリものに近い雰囲気だと漠然と思ってたのを
この回の空を飛ぶ映像を見て再確認してしまったり。まさにトトロだ。
神様の国も考えてみたら千と千尋を彷彿とするビジュアルですね。

6話はゆりえの恋愛相談に二宮先輩を好きな後輩の子がやって来る話。
同じ人が好きな相手に恋愛相談をしてしまうシチエーションって
実はわりと有りがちなんだけど、その先の展開が意表をついていた。
ゆりえはその子に先輩と同じ部活(って一人でやってる書道部だけど)に
入ればと進めつつ自分も応援とか言ってちゃっかり入っちゃうのでした。
ゆりえには字の練習をするというもう一つの目的もあったけど。

この書道部の指導を二宮先輩がやるんだけど
書き方に正しい方法なんてなくて自分で書きたいように書けみたいな
学校時代の美術の先生を思い出す芸術家肌な感じがみょーな説得力が。
しかし、その教え方だと基本的なやり方を知らないと手が出ません……
喩えるなら家を建てるのに材料から集めなさいって言ってるようなもの。
それでもゆりえの字が上手くなりたいには的確な指導をしてたりするので
たぶんピンポイントでアドバイスを聞いたら答えてはくれるんだろうね。
この手の人は漠然とした質問には漠然とした答えが返るというだけで。

にしても後輩の子の半紙を2枚並べる告白の仕方に感心したよ。
ラブストーリーは腐るほど見てきたけどこの方法は初体験だと思う。
つーか書道が出てくるラブストーリーなんて他になかったかも(笑)。
(「書きくけこ」って作品があった)
それに真似たくても真似する機会なんかまずありえないだろう。
二宮先輩の「うんとてもイイ字だね」で始まる答えもなかなかだし。
ここに限らず物語の仕掛とか些細な受け答えとかとても絶妙っすね。

7話は寂れた砂浜で廃墟の海の家を探検する話。
観光客で賑わう砂浜を避けて裏側(?)の海岸に来てみたら
(ちょっと不便で)他に誰もいなくて貸し切り状態だった。
でも廃墟の海の家はここが昔は賑わった場所なのも示していた。
ゆりえはひょんなことからその場所の記憶を再現することになる。

この作品は全般にノスタルジックな雰囲気が充満してるけど
このエピソードはその中でも特に思い出を印象的に描いてたすね。
廃墟の建物というのはまさにそこに人の歴史があった証明なわけで
積み重ねてきた時間への郷愁みたいのが感じられて好きっすね。
一時期廃墟が密かなブームだったのが同じ理由かまでは知らんけど。

そんな感じで回を積み重ねてるこの作品ですか、
なんか放送は1クールで終わりらしい。つまり次回で終わりです。
公式ページの最初の頃に全16話って書いてあったのにー!
16話!?と思ってたら残りはDVDでヨロシクってことか……
こーゆーエピソードを積み重ねる作品こそ2クール欲しいのに。

コメント

TBありがとうございます

世間ではもてはやされているアニメ業界ですが、こういう「本物」の作品が正当に評価されてこその文化論ではないでしょうか。コメンテーター何かというと経済論でだけしか語らないけど、文化の力こそがキーポイント。「かみちゅ」の何が素晴しいかって、世界は神様で満ち溢れているということが単純明快にわかるってことですよね。
2005/09/29(木) 02:56:55 | URL | 維摩(ゆいま) [編集]

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神様は中学生です。ちゅちゅちゅのちゅ!

10月からはAT-Xでも放映予定。益々ゆりえさま信者が倍増で来復神社は大賑わいです。http://www.at-x.com/program_detail/index.html?pid=1883&from=newゆりえちゃんは未成熟少女で甘えん坊さ
2005/09/28(水) 03:36:38 Anime in my life 1号店