今年日本で公開された韓国産の劇場用アニメ。DVDレンタル。
今よりかなり未来。争いによって汚染され空は厚い雲に閉ざされていた。
そんな中で汚染物質を浄化しエネルギーにするシステムが発明されて
そのシステムを中核にしたエコバンは人類の最後の砦となったのである。
話を聞き世界中の人かエコバンに集まってきたがエコバンは扉を閉ざした。
しかたなくエコバンの周囲に街を作り、エコバンの奴隷のように使われて
分け与えられた?エネルギーで人々は細々と生きていた。
そんなある日、エコバンの中枢に一人の男が進入したのである。
警備を担当していたジェイが見たのは死んだはずの幼馴染のスハだった。
この作品の一見CGに見える背景は全てミニチュアモデル撮影らしい。
そしてアクションしてるメカ等はたぶん全部CGだと思われます。
なので手描きの部分は通常のアニメに比べてかなり少ないです。
立体的な背景に平面的な絵が乗ってるのが最初は違和感あったよ。
まぁでも立体空間を縦横に走りまわるカメラワークを多用してるし
手描きでそれをやるのは恐ろしく大変なので間違ってはいないかなと。
見てるうちにだんだん慣れたし。でもキャラはCGの方が良かったかも。
(キャラの表情や仕草がディズニー風でグドいから)
背景に関しては造形的にとてもダイナミックで見ごたえあります。
細部まで作りこんだ背景の中を飛びまわる絵面はとても迫力があります。
なんか見ててハリウッドの売れ線SFXアクション映画のようだと思った。
ストーリーがわりと単純なとこまでハリウッド映画風味だったりして。
とって付けたようなラブシーンは売れ線のアクション映画でありがちだし、
クライマックスに向かって仲間がどんどん倒れていく展開もあざといし。
なんかここで「感動」とか「涙」みたいな計算ばかりが鼻についてしまう。
よーするに映像的な見ごたえのわりに情緒的な印象は今ひとつってことで。
でもラストに雲が晴れて空が見える部分は素晴らしいです。
情景のダイナミックな変化によってカタルシスを引き起こす感じで。
他はともかくそこだけは見る価値はあると思ったよ。
なんでそこで雲が晴れるのか?という根本的な疑問はあるけどね(爆)。
まぁ、ストーリにはあまり期待するなと言うコトで。