20話で放送をぶち切ったR.O.D THE TVの続きです。
半年ぐらい開いちゃったので内容の再確認とか気分の盛り上げとか、
まーそんな意味も兼ねて、最初からDVDで借りなおして見てみたよ。
(テレビの続きだけなら8~9巻だけで十分です)
ちなみに前半は先週見ました。2クール一挙はさすがに無理。
にしても最後まで見てもやっぱり20話で切るのはひどいっすね。
ストーリーの展開で切りがいいわけでは無いし。
つーかストーリーがヤな感じに盛りあがったその真っ只中だし。
シリーズ中でも最も悲惨な状況で次に引いちゃってるし。
1ヶ月ぐらいならまだしも続きは半年後って笑えない冗談だぜ。
最初からビデオで見てた方が良かったかもしれない。
後半の展開は前半と違ってストーリーがずっと繋がってて
3姉妹+ねねね、そして途中から加わった読子+ナンシー、
助けに来たドレイク、事実を知って合流したジュニアの計8人が
ジョーカー及び大英図書館(と読仙社)を敵に回す展開になるのです。
よーするに前半のクライマックスの
12~13話の続きってコトです。
後半の途中までは逃亡生活ながら一時的に落ち着くシーンも有ったり。
神保町の本を全部燃やしちゃったり、(日本の)国会図書館を
大英図書館が買収したり、逃走で崩壊しちゃったりもするけど(爆)。
ビブリオマニアのための作品と銘打ちだけあって、
本好きのツボをうまく心得た舞台設定が随所にされてるっすね。
しかし本好きだからこそ、ショックの多い展開でもある。
本好きじゃないと神保町の惨状は実感として分からんだろうし。
そーいや、
この作品を見てから神保町に行くと感動するみたいっすね。
(作品のファンが舞台を見に行くのを聖地巡礼と言う・爆)
作品の舞台が
ホントにそこに実在してるって感じで。
まぁ、神保町を良く知ってる人間だってOVAで初めて見た時に
街の雰囲気も含めてちゃんと再現されてて感動したぐらいだし。
さすがにトトブックスはあそこには実在しないけどな(笑)。
でも実際に存在してても違和感がない街でもあるのだった。
話は内容に戻り
後半も途中あたりからクライマックスに向けて
どんどん悲惨な展開になってきます。
メンバーもバラバラになるし、3姉妹もバラバラに。
そして
アニタ視点で他の二人が生死不明で放送終了……
最も悲惨な状況で次に引いてるというのはそーいうコト。
たぶん生きてるだろうとはなんとなく思ってはいたけど。
でも主人公(アニタ)の視点にシンクロして見てるわけだから
アニタにとってショックの展開は見ててズキッと来るっすね。
ショックと言えば3姉妹がバラバラでいる最中に
アニタの過去が、そして3姉妹の真実が明らかになります。
知らなければ良かった残酷な真実とも言うべき内容が。
当の3姉妹も激しくショックだけと見てるほうも超ショックだったよ。
(これを先に知っちゃうと前半の印象が変るので詳細は書きませんが)
アニタはこれの直前に誰も頼る人がいなくなって
ひさちゃんに会いに行って「あなただれ?」って言われて。
他に行くあてもないので学校生活を再開してみたりして。
そしていればいるほど
違和感が増幅していくのです。
これは私の知ってるひさちゃんじゃないと思い知るのです。
そんな感じでショックの連続と言うかキツイ展開が続いたり。
真実を知って打ちひしがれた3姉妹が再会するシーンが。
このシーンで一番印象的と言うか胸に突き刺さるのが
ミシェール(一番上)が声を荒らげて泣くシーンだったり。
つーかアニタは喜怒哀楽がハッキリしててわりとよく泣くし
マギーも気が弱くて泣き虫みたいな印象があるけど
ミシェールはお調子もので悪びれないし泣かないから。
泣かない人がここぞと見せる涙ってかなり破壊力があります。
視聴者にとっても、アニタやマギーにとっても。
それが結果的に3姉妹の絆を再確認することになるわけで。
そっから先は情緒的にはケリがついたと言うか
後は大事な人を助けて全てを終わらせるだけと言うか。
ラストはOVAでも見せてくれた
大掛かりな機械仕掛けが登場して
クライマックスに相応しい派手なビジュアルで盛りあがります。
そしてどーなるかは、まぁ実際に見てください。
放送とDVDの違い。
地上波の放送は先行放送をすでにリテイクしたバージョンで
DVDは
それとほぼ同じバージョンになってるようです。
絵が荒れてるシーンも多少残ってたけどそのままでした。
あと放送規制の関係か洞窟の温泉の回で
放送だと湯気で隠れてたのがDVDだとクッキリ見えてます。
でも改めて見比べたけど放送版も
さほど違和感は無かったり。
前にも書いたけど本編の長さの関係でカットされてる話も。
本編が1分ほど長い回は
本編にエンディングロールが被ってます。
1話(紙の鳥が飛ぶ)、5話(お城に潜入する)、11話(ひさちゃんとお別れ)、
13話(香港が水没する)がまさにそんな感じになってるでしょ?
11話だけ少し構成が凝ってて終業式までがエンディングに被って
その後の香港の部分はエンディング後に入ってます。
これは放送版の方が構成がいいんじゃないかと思ったり。
1話もエンディングが文字だけなんで放送版の方がいいような。
こーいう微妙なバージョン違いこそ
映像特典で欲しいんですが。
オーディオコメンタリーなんぞよりも!
長さが1分より長くて内容がカットされてる回。
10話(クリスマス)はサブタイトル直後のパーティに行く前の部分を。
18話(実家でまったり)はCM直後のねねねが出る部分をカット。
そー言われてみれば、って感じで見比べるまで気がつかなかった(汗)。
わりとカットされてても違和感が無かったからってのもあるかも。
まぁ、
いかに違和感なくカットするかが腕の見せ所なんだけど。
21話以降は放送してないんで比較しようもないですが
24話が3分、25話が2分、
26話なんか5分30秒も長かったり。
最初から地上波で放送する気なかったんかい!って感じが。
ちなみに最終話のエンディングはちょっと変則構成になってます。
後半のエンディングの曲と絵で始まってその絵がズームして
アニタとひさちゃん(実はだったりする)のセリフが入って。
そのままラストのエンディングっぽい構成の絵が流れて、
ラストカットをはさんでその後に黒バックでエンドロール。
これ黒バックじゃない方にエンドロール入れる選択肢もありかも。
それでも4分長いけどOPカットして余韻の部分を編集すれば入りそう。
放送しなかったんだからどーでもいい話ですが。