4月から一部の民放(6局)で深夜に放送してる新番組。
TBSチャンネルでもやってるので地上波で見れない人はそちらで。
(BS-iでも7月から放送が予定されてます)
原作はマニア系(ビーム)のマンガで1巻だけ読んだことあります。
19世紀のロンドン。まだ階級がハッキリしてて越えるのが困難だった時代。
恩師に挨拶に来た一人の上流階級の青年がその家のメイドに惚れてしまう。
彼は何かと理由をつけて会いに来たけど確かな一言を口に出せなかった。
彼女のほうも彼の態度を好ましくは思ってたけど前に踏み出せないでいた。
まだ互いが好きなだけでは乗り越えられない壁が有った時代だから。
オープニングを見た時にも思ったけど恐ろしく背景美術に気合が入ってる。
予算も制作期間も比較にはならないけどスチームボーイを思い出したよ。
(ちょーど舞台の時代背景が同時期なのです)
テレビアニメでもここまで出来るんだ!とずいぶん驚いてしまったり。
全国ネットのNHK総合のゴールデンにへっぽこアニメをやってるかと思えば
独立系でひっそりと凄い気合の入った作品をやってたりする不思議。
※独立系で放送してるけどTBSが製作に加わってます
つーかこーいう作品こそNHKが作るべきだと思うんですが。
で、その凄い気合の入った空間描写でやってることはと言うと……
現代では有り得ないもどかしいぐらいに奥手なラブストーリー。
派手な展開が有るわけはなく、むしろ些細な描写こそが作品の真髄で。
まるで世の中に氾濫してるラブストーリーのアンチテーゼのような。
あ、でもちょっとマリみてに通ずる部分はあるかもしれない。
ちょっと現実離れしてて、でも共感できて、微妙な機微を重視するあたり。
しかし女同士というわかりやすい売りがあったマリ見てに比べて
これはせいぜいメイドとメガネ(笑)ぐらいしかマニア向けの売りがないので
商売的にはどーなんでしょう?そこそこ原作人気があるから大丈夫!?
わりと動きのない人によっては激しく退屈な展開が続かに見えたけど
象を従えたハキムの登場によって画面に彩りが出てくるのでした。
街中を象で突っ走るし、屋内で車を走らせるし、部屋が異国情緒だし。
原作もこのへんから流れにメリハリが出て楽しくなってくるのです。
彼に想いを寄せる上流階級の娘さんなんかも絡んでくるようになるし。
でも中途半端に望みを持たせる態度はどーかと思ったりもするね。
作品のテイスト的にドロドロな展開にはならんと思いますが。
ちなみにこれ主要スタッフが超GALSや美鳥の日々のチームです。
ぴえろってこのチームだけはいつもクオリティ高かったり。
そしてシリーズ構成が池田眞美子(D.C.やケロロ)さんです。
(美鳥の日々でもラストの数話は全部やってたよ)