今年公開されたフルCGの劇場用アニメ。DVDレンタル。
原作は士郎正宗さんのマンガで読んだことありません(たぶん)。
世界の大部分が破滅された大戦が終わって数年が過ぎたのに、
歴戦の戦士デュナンはそれに気づかず未だ廃墟をさまっていた。
突如襲来したヘリによりデュナンは捕らえられオリュンポスへ。
オリュンポスは世界に残された最後の楽園のような都市で。
ここでは人と人にそっくりなバイオロイドが一緒に生活してた。
人と人の関係を潤滑にするために生み出されたバイオロイドは
人と比べて生殖や代謝機能に制限が存在していたのだった。
それでもバイオロイドを忌み嫌い排斥を唱える勢力がいた。
またバイオロイドの制限を無くすべく研究するものもいた。
そこへ先の大戦で失われた鍵を持ったデュナンが帰還する。
それぞれの勢力がデュナンの鍵を狙い明に暗に蠢き始めた。
まず思ったのがハリウッド映画みたいってこと。
映像の作りかたから音楽のつけかたからストーリーまで
売れ線のハリウッド映画のそれとそっくりそのままです。
まさにSFアクション映画のSFXがCGになっただけって感じで。
つまり派手だけどCGのビジュアルインパクトはあまり無いです。
(キャラの眼が強調されてて怖いというインパクトはある・笑)
そー思って見てれば普通に楽しめるのでは?
つーかまさにハリウット映画みたいのが作りたかったのでしょう。
そして日本でハリウット映画みたいのを作ったことに意味があるのかも。
実写じゃ予算的にどー足掻いても似たようなのは作れないけれど
アニメやCGなら可能だってことを実証して見せたわけで。
物語はクライマックスに向けてリミットが収束する定番の構成で。
銃口が迫り今まさに撃たんとしてる状態で何とか助かるとか。
もはやお約束すぎの展開でハラハラ感が希薄だったりするね(爆)。
アクションシーンがやたら多くって長さのわりに内容が薄いし。
日本のアニメで特徴的な情緒の描写がほとんど欠落してるし。
まだCGは人物や空間をそれっぽく表現するのに精一杯って感じで。
いわゆる日本のアニメを期待すると物足りないかも。
ところで宣伝文句の「日本初」フルCG超大作って何が日本初?
フルCG映画なら海のオーロラという作品がとっくに有りますが。