4月から一部の民放(16局)で深夜に放送してる新番組。
ニコニコ動画で最新話無料配信中。有料配信は過去2週分のみ。
原作は角川系(少年エース)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※セルBD/DVD・レンタルDVDは6/24からリリース
日常とは、歩いてると空からこけしや赤べこやシャケが降って来ること。
日常とは、背中にゼンマイつきの女の子が魚を取り戻すため猫を追うこと。
日常とは、貴族のような振る舞いの農家の息子が山羊に乗り登校すること。
日常とは、(この作品世界では)取るに足らない、ありふれた日々のこと。
日常というタイトルで京アニはまた日常系かよ、とか言われてたなと……
原作を知ってる人ならこのタイトルが出オチだって知ってたんだけどね。
日常系どころか萌え系ですらないシュールな非日常系ギャグ作品だから。
萌え4コマが主流になる前に青年誌に多かった笑いのツボのわかりにくい
ボケとツッコミの噛みあわないエキセントリックなギャグ作品だから。
アニメ化を聞いた時にプロデューサーは何考えてる?と思ったほどです。
「そふてにっ」も売るの難しいと思うけどこっちはもっと難しいだろう。
(作品の内容を考えたら現在のデータは爆死じゃなくて上出来です)
そーいうわけで何か期待してたのと違うと思った人が多いと思われます。
かなりクセのあるギャグ作品なので合わない人は諦めて他に行きませう。
原作を知ってたので見る前は(他の人と違い)全く期待してませんでした。
上に書いた通り笑いのツボのわかりにくい作品で、わからなかったから。
確か原作コミックスは読んだ後にさっさと処分して残ってないはずです。
京アニはいつも正攻法の演出をするから原作がダメならダメだろうし。
だから1話を見たときにはいつもの京アニと全く違う路線でビックリした。
全く趣味じゃないと思った原作が意外と見れるものになってて驚いたよ。
なんだ京アニもやろうと思えばデキるんじゃん!と失礼ながら見直した。
けいおん!でも見直したけど、あれ監督が石原さんじゃないからね。
クドいぐらいに演出過剰にすることで見る人の感覚をねじ伏せる手法は、
京アニのライバル新房さんの十八番で多少ぱにぽにを彷彿としました。
(原作を知ってた人は新房×シャフトの方がいいと言ってた)
細切れネタと内容のシュールっぷりはあずまんがに似てると言えるかも。
内容や演出的にはあずまんがとぱにぽにを足して割った感じでしょうか。
(あずまんがよりはずっと演出が濃くてぱにぽによりは普通)
アニメ作品として評価するなら予想外にいいデキではないか思われます。
とはいえクセが強いギャグ作品なので合わない人は合わないと思います。
私は「らき☆すた」よりもこっちの方がずっと楽しめると思ったかな。
事前の予想に反して楽しめる作品になったけど問題がない事もないです。
それは原作に起因するのでアニメスタッフのせいとは言いにくいですが。
でも大胆に内容を再構成してでも原作の問題を補うべきだったような。
このへんは原作を尊重する京アニの方向性が裏目に出てしまった感じ。
少なくともコマ切れのネタをそのまま繋ぐのはやめるべきだったなと。
意外と楽しめてる私でも4話見たらお腹いっぱい(もう結構)だったので。
キャラが固定してる「らき☆すた」はぐだぐた会話風で何とかなるけど、
この作品はキャラがバラバラだからギャグだけでキャラが立たないし。
思い切ってキャラを整理するかネタを再構成して流れを作るべきだった。
なのと博士のパートと3人娘のパートの2本立てにすれば良かったのでは。
この作品は時々ギャグが滑ってるとか、から回ってると言う人がいます。
全くもって正解です。と言うか、上に書いたように本質はそこなのです。
ボケとツッコミがかみ合わないこと自体がこの作品でのギャグ手法です。
だからむしろ、常に滑っててから回ってる、と感じる方が正しいのです。
それを面白いと思う人のためのギャグ作品です。決して皮肉ではなく。
アニメはくどい演出によって趣味でない人でも見れてしまうだけです。
アニメが時々滑ってると思った人は原作を読んだら唖然とするかも(笑)。