4月からTBS系(4局)とBS-TBSで深夜に放送してる新番組。
原作はライトノベル(MF文庫J)で読んだことはありません。
※セルBD/DVD・レンタルDVDは6/22からリリース
現実に似てるけど少し違う世界、現代と極めて似た時代が舞台の物語。
凶悪犯罪に対抗し武力で問題の解決にあたる探偵・武偵が存在する世界。
遠山キンジは武偵を育成するための学校・東京武偵高校の生徒だったが、
とある事件が元で武偵を目指すのをやめ一般の高校に移るつもりだった。
そんなある日、バスに乗り遅れたので自転車で学校へと向かっていたら、
いきなりリモコン自走式のマシンガンが出現してキンジを攻撃してきた。
キンジの自転車に爆弾を仕掛けてあって止まったら爆発すると言った。
もはや打つ手がないキンジの前に、一人の女の子が空から落ちてきた。
早業でマシンガンを撃退しキンジを救った彼女の名は神崎・H・アリア。
キンジとアリアの出会いは二人の運命を大きく動かしていく(らしい)。
試しに1話だけ見た印象はちょっと微妙というのが正直なところだった。
アクションはそこそこ見せるしコメディ表現もこれはこれで見れるけど
シリアスシーンとコメディシーンの落差がありすぎで雰囲気壊れてるし。
これを見ると結構落差の有った禁書目録がはるかにマシに見えるほどで。
ありがちなシチュエーションと作り物のキャラで興味を引かなかったし。
せいぜい理子のキャラがアレ過ぎで逆に印象に残ったぐらいだったかな。
主役の二人がまんま「とらドラ」コンビなのもこの作品の場合は逆効果。
生半可な内容だと「とらドラ」とは比較にならないほど下に見えるから。
でも何話か続けて見たらそれなりに楽しめるようにはなってきたなと。
アリアの境遇とかパートナーを探す理由とか切実な事情があったわけだし。
いきなり武偵高をやめようとしてたキンジにもちゃんと理由が有ったから。
理由を考えればキンジとアリアはなるべくしてパートナーになった感じで。
(犯人自身がそーなるように仕向けてたし)
ただの変な記号キャラと思った理子にかなり強烈な設定づけがされてたし。
話が見えてくると整合性の悪さが目立たなくなる程度は面白くなってくる。
最初のエピソードのクライマックスの5話なんか派手に盛り上がってるし。
全体的な作りの雑さは気になるもののそこそこ楽しめる内容ではあります。
絵とキャラはいいけど内容が薄すぎたISよりも私ははるかに楽しめたよ。
シリアスシーンとギャグシーンの落差が有りすぎなのが特に典型だけど、
他にもキャラ(内面)の描き方とか物語展開とか全体に雑に見えるのです。
ライトノベルはわりとこんなレベルの作品が多いのが事実ではあるけど。
原作を変えても物語としての整合性を追究するJ.C.STAFFらしくないなと。
(結果として原作ファンにアレコレ言われることが多いけど)
これが原作通りかは知らないけど構成や描写はもっと手を入れるべきかと。
あちこち既存の作品と似たシーンが散見されて、しかも見劣りしてるから。
5話の飛行場じゃない場所に降りる展開も過去に2度ほど見たこと有るし。
何の因果か同じJ.C.STAFFの「光と水のダフネ」と「よみがえる空」で。
そしてその2作品と比べると比較にならないほどこっちはチープだから。
描画がところどころ不安定なのも作画に定評のあるJ.C.STAFFらしくない。
(これの監督さんはシャナの人なんだけどね)
今期1作しかないのに3本も4本もやってた時より質が低いのは何でだ?
「とらドラ」スタッフがやってるあの花にスタッフもってかれたのか?
まるでとらドラとレールガンを足して2で割ったような作画だったし。
そーいやCGもサンジゲンなのに微妙というか残念な見た目が多いし。
同じサンジゲンのタイバニは凄くいい感じなのにどうなってるんだ!?
見た目も内容ももっとマシにできたのでは?と思えてならない作品です。