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たまゆら 1~4話

2010年にリリースされた15分×全4話のOVA。DVD/BDには2話ずつ収録。
※セルBD/DVDは全巻リリース済(レンタルDVDは2/24から)
写真が大好きな高校1年生、沢渡楓(ふう)。あだなは「ぽって」。
彼女は亡き父が小さい頃住んでいた瀬戸内の港町にこの春越してきた。
古い街並みと美しい海と島々があり穏やかな時間が流れる素敵な場所。
楓自身も父に連れられて何度か訪れたことがある思い出の場所だった。
写真のことで周りが見えなくなる楓を見守ってくれる幼馴染もいた。
そんな楓の高校生になった目下の目標は引っ込み思案な殻を破ること。
楓の写真をうっとりと見入る女の子と知り合うため足を踏み出すこと。
そして新たな出会いと友達が生まれた

ARIAのスタッフが再結集という売り文句だけあってとてもARIAっぽいです。
作品の舞台は違うしキャラも違うし内容にもそれほど共通点はないのに。
空間に充ちた雰囲気とか作品の方向性とか精神性が極めて似てるのです。
恐らくARIAと同じ方向性のオリジナル作品をやりたかったんだろうなと。
監督(佐藤順一)さんがARIAのアプローチがとても気に入ったみたいなので。
(何も事件が起きないのに物語としてちゃんと成り立つところが)
だからこの作品の手法もARIAのやり方を見事なほど踏襲してるわけです。

この作品を見て尾道?とか思ったけど、ちょっと場所が違ったみたいです。
尾道よりも広島に近い竹原という街を作品の舞台モデルにしてるみたい。
同じ瀬戸内で場所も近いので風景や雰囲気が似てるのも当然なのかも!?
雰囲気が似てるせいでこれ見てたら「かみちゅ!」も見たくなったよ。
あと久しぶりに「魔女の宅急便」が見たくなった。だって主題歌が(笑)。
てゆーか「かみちゅ!」の主題歌もこの曲のオマージュじゃないですか。
こーゆー曲がこの風景に似合うということなのかもしれないね。

竹原という街は古い街並みを保存している場所があるみたいで。
だからと言うのもあるけど作品全体にどこか懐かしい雰囲気が覆ってる。
瀬戸内の風景がなぜかどこか懐かしい雰囲気をかもし出してるのもある。
「かみちゅ」と違って現代を舞台にしてるので現代的な部分も有るけど、
それでも不思議なことに見ててどこか懐かしい感触を覚えるのでした。
不思議で素敵な感触を感じたままに切り取って凝縮した作品なのです。
作中で楓(ぽって)が日々の楽しい瞬間を写真に収めようとしてるけど、
この作品自体が楽しい雰囲気をめいっぱい画面に収めた感じなのです。

全体が穏やかで優しい雰囲気に満ちてて時間がゆったり流れる感じで。
でも意外にキャラは元気でテンションが妙に高いキャラもいたりして。
興味を持ったことがあって、でもまだハッキリした将来の夢ではない。
そんなフワフワとした夢を抱きつつ友人たちと日々を過ごしてる。
何でもない日常のシーンのちょっとした瞬間が凄く輝いているような。
そんな生き生きとしたキャラの表情が画面に詰まっているのです。
セリフまわしも意外にストレートだし、等身大で生っぽかったりして。
キャラが生き生きしてるから事件が起きなくても見てて楽しのです。
もっともっとこのキャラたちの物語を見てみたいと思うのです。
※今年テレビシリーズになるそうです

この作品はたまゆらというタイトルどおり写真をモチーフにしてます。
主人公の楓(ぽって)がまさに写真大好きで日々写真を写してるのです。
てもメインの4人の女の子がみんな写真をやってるわけではなかった。
キービジュアルから4人が同じ部活でもやってるのかと思ってたけど。
そーではなく4人はそれぞれ別々の(フワフワした)夢を持っている。
楓(ぽって)の写真が友達になる切っ掛けになったりはするのだけど。
別々の夢を持ってるけど気の合う友達関係として一緒にいるのです。

ARIAを踏襲した作品なのであまり派手なストーリーは有りません。
でも楓が小さい頃に写した写真の場所を知りたいという目的があります。
後半の2本ではそれっぽい場所への小旅行を敢行する展開になってます。
そして目にする素敵な光景という、とても絵になる瞬間があるのです。
場所はまだわからないけど絵に描かれた一つの物体の正体を知るのです。
それが今回のOVAのとりあえずの結末という感じですね。

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