10月からテレビ東京系他(3局)とAT-Xで深夜に放送してた全12話の新番組。
ShowTime・あにてれ(各所)で有料配信中(最新話無料は終わりました)。
原作は少年誌(チャンピオン)のマンガで1巻だけ読んだことが有ります。
※レンタルDVDはセルBD/DVDの1ヶ月遅れリリース(1巻はリリース済)
海水浴客で賑わう海の家れもんでは相沢姉妹が忙しく働いていた。
そんな真夏のいつもの光景に突如として奇妙な珍客が現われたのだった。
変な帽子と髪形をしたまるでコスプレにしか見えないその変な女の子は
自分を海から来たイカ娘だと名乗り店を人類侵略の拠点とすると言った。
変なやつが来たと思った栄子は店の裏に連れて行き話を聞いたのだが、
イカ娘とやらは頭がおかしいとしか思えない内容ばかり口走るのだった。
仕方なく話を合わせたけど現実を知らな過ぎで侵略できそうもなかった。
ハエひとつも満足に追い払えない体たらくで、タダのアホだと思った。
しかしバカにされたイカ娘は触手を素早く動かしハエを叩き潰したのだ。
イカ娘の妄言が事実だと知った栄子はイカ娘の主張を受け入れることに。
こうしてイカ娘は労せずして人類侵略のための拠点を手に入れて、
海の家れもんはほぼ無給のバイトを捕まえたのである……アレ?
まぁ、普通に面白いでゲソ?
なんてみもふたもない感想だけど、まさしくそーいう印象だったです。
原作を知ってたからアニメで初見の人みたいにインパクトもないし。
1巻が出た当時に原作を読んで、わりと面白い作品だと思ってたので、
そのわりにちっとも話題にならなくて何でかな~とは思ってたよ。
まぁ、チャンピオン掲載というハンデが有りましたが(爆)。
にしてもイカ?とかゲソとかが蔓延するほどに大人気になるとはね。
放送直前に「やっぱ侵略は海の家からじゃなイカ?」と某所で書いて
全く意味が通じなかった(マジ話)のが嘘のようです……
上手くやればこーゆーのも売れるんだというのが正直な感慨です。
作品が大幅に減って埋没しにくくなったのも有るかもしれないけど。
普通に面白いとか書いといて何だけど、実は意外と凄いのかも。
ギャグ作品だと多少は滑ったりするけどそんな感じは無かったし。
突き抜けて凄くはないけど着実にヒットを飛ばしてる感じだった。
ノリとかインスピレーションで感覚をねじ伏せるわけではなく、
小ネタを積み重ねて笑わせる基本を踏襲してるのがいいのでしょう。
イカ娘のズレた感覚を主観にして土台に据えたのが強いのでしょう。
イカちゃんは至極真面目なのにボケにしか見えないのがいいのです。
つまりいわゆる旧来のオーソドックスコメディな作品なのです。
それをコメディの達人水島監督のキレのいい演出で見せてるのです。
触手の細かい動きで小ネタを見せるのはアニメならではな気がします。
ニセイカ娘の回が面白いという噂を聞いてたけど
他の回に比べてそんなに抜きん出て面白いとは思わなかったかな。
異様なデザインの被り物(2種類)のインパクトは確かに有ったけど。
でも私は首から下のプロポーションの方がずっと気になりました(爆)。
上にも書いたけどどの回が面白いじゃなく全体に安定してたなと。
それでも印象に残ったエピソードが無いわけじゃないです。
5話までだと5話の最後のミニイカ娘の話が印象的だったなと。
見た目が可愛いからって理由ではなくて(可愛さは大差ないと思う)。
小動物を飼ってる姿を細部にこだわった動きで見せてるのが良かった。
ほぼ栄子の行為(指の動きとか)とミニイカ娘の反応しかないんだけど、
それだけを徹底的に細部にこだわって描写してたのが印象的だったよ。
まるで別の作品を見てるみたいだったけどギャグ作品だしいいかなと。
私的には投げっぱなしで終わってもよかったと思う。ギャグ作品だし。