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劇場版“文学少女”

去年公開された劇場用アニメ。DVDレンタル。
原作はライトノベル(ファミ通文庫)で1巻のコミカライズを読みました。
劇場版と内容がリンクしたOVA(メモワール)も他に3巻ほど存在します。
ShowTime・バンダイチャンネル・アニメワンで有料配信中です。
※セルBD/DVD・レンタルDVD及びOVAのセル・レンタルDVDはリリース済
学校の片隅にその古ぼけた文芸部の部室はひっそりと存在した。
部屋には物語(本)をまるで食べ物のように食べる文学少女の天野遠子と、
遠子先輩の望むままにおやつ(物語)を書く井上心葉(このは)の二人だけ。
心葉は先輩の思いつきに振り回されながらも日々を平穏に過ごしていた。
心葉の人生を揺るがした出来事を心の奥底に沈めて平静を装っていた。
そんなある日、かつて遠子先輩が思いつきで設置した恋のお助けポストに
奇妙な絵だけが描かれた紙が投函されるという事件が発生する。
ただのイタズラだと主張する心葉に遠子先輩はある本を見せるのだった。
その奇妙な絵は宮沢賢治の詩に添えられた絵にそっくりだったのである。
不思議な符合に興味をそそられた遠子先輩は調査にすっかり乗り気で。
しぶしぶ投函者を突き止めるのに付き合う心葉だったが……

「文学少女」というタイトルにお似合いな作品というのが第一印象かなと。
「文学少女」の文学と少女のどちらに重みを置くかで意味が変わるけど。
文学少女といえば木陰で静かに本を読む少女みたいなイメージだけど
読んでる作品は人の内面をさらけ出す激しい内容だったりするわけで。
この作品にとっては静かな表面の方ではなく激しい中身の方なのでした。
先にコミカライズを読んでたからこれを見るまでもなく知ってたけど。
※読んだのはコミカライズを描いてる人のファンだからです

この劇場版アニメしか知らない人(がどの程度いるかは謎だけど)だと、
物語がここから始まってそして終わってるように見えると思われます。
でも実はこのエピソードは最初のではなくて最後のでもないのでした。
最初のはガンガンJOKERでコミカライズされた「死にたがりの道化」です。
ちなみに私が読んだのはそれで、コミカライズ作品は他にもあります。
※JOKERのは好評につき2作目もコミカライズするみたい

1作目のコミカライズを読んでたので映画の最初に妙な既視感があったよ。
それもそのはず映画の最初の方は1作目の内容をそのまま使ってるので。
ギャリコの「スノーグース」のあたりまでがだいたい1作目の内容すね。
つまりメインの内容(5作目)に導入の1作目の部分と最後を追加してある。
他のエピソードとの関係や尺の都合で多少構成をいじってある可能性も。
まぁでも1作目のコミカライズとの見た目以外での違和感は全くないので
どちらも原作のエッセンスとそうかけ離れてないのではと予想できます。

この映画のメインになるのは心葉と美羽(みう)です。そして遠子先輩。
心葉にとっての美羽ってこのシリーズの設定の根幹にあたる部分なわけで。
まさに文学少女シリーズの核心に至るエピソードという感じなのかなと。
1作目のコミカライズにも繰り返し繰り返しその存在は語られてたからね。
ただ、てっきり美羽って死んでるんだと思ってた……
だって屋上から飛び降りたし、心葉の心に大きな傷になってたんだから。
だから生きて登場して凄く驚いた。原作ファンもそうだったのかな?

にしても美羽もやっぱりこーいうキャラなんだね、というか何というか。
1作目のコミカライズでこの作者のキャラメイクの方向性を知ってたから
初登場時の表面的な印象はきっとまやかしだろうなと予想はついたけど。
態度とか先回りして手を打つしたたかさとか、裏ありまくりだったしね。
でも美羽の心が歪んでしまったのには納得ができる理由があったわけで。
美羽の心のうちも凄いけど美羽の家庭環境はもっと凄い……
互いにストレスを押し付け合い最も弱い人にそのしわ寄せがいく構図が。
蓄積したストレスが美羽の心を歪めて自らを汚いと思わせる環境が。
※劇場版は一端だけで多くはメモワールの方で語られてるらしい
でも心葉はそんな美羽をとても輝いてるキレイな存在として見ていた。

この映画というかこのシリーズは一つの文学作品をなぞっていきます。
ストーリーではなく登場人物の心情をシンクロさせていくのです。
この映画では銀河鉄道の夜の二人と心葉と美羽の心情を絡めています。
※1作目は太宰治の人間失格
心葉=ジョバンニ、美羽=カンパネルラでカンパネルラが望んだこと、
というのを物語の最大の鍵として絡んだ糸を解きほぐしていく流れです。
美羽があることを望んで心葉が同意して二人でアレしようとした時には、
確かにその選択肢はアリだけどマジでやるの?ちょっと待ってと思った。
にしても心葉クンは××に縁がありすぎだろう。1作目にも有るよ。

クライマックスの美羽の心のうちが明かされ真の望みがわかる部分。
ここで心葉がなぜ小説を書いて応募したのかも明らかになります。
あの頃の心葉がどれだけ美羽が大好きだったかがよくわかるのです。
それなのに心葉が見ていた美羽の姿と現実の美羽の食い違いだとか、
心葉が美羽のために書いたはずの小説が美羽を傷つけてしまうとか、
始めは愛情なのにいろいろ食い違って悲劇を生んでしまったわけで。
わだかまりをなくすために全てを終わりにしようとすら思ったわけで。
あのまま終わってたら凄くやりきれない思いが残っただろうなと。
踏みとどまってくれてホント良かったよ。

映画を見てて驚いたことといえば心葉と遠子先輩の関係ですかね。
最初から二人のコンビで物語を進めていく作品では有ったのだけど、
少なくても1作目のコミカライズではそれっぽい雰囲気はないんだよ。
でもこの映画ではかなりそれっぽい雰囲気を漂わせている。
美羽は心葉の心が遠子先輩に向いてるのに気付いてたみたいだし。
てゆーかラストはアレだし。ネタバレだから具体的には書かないけど。
つまり巻を重ねて二人はそーいう関係を少しずつ重ねて行くのかな!?
ちなみにこの後の原作本編の話がまさにその遠子先輩の話だったり。
※それがラストエピソード
いったいどんな内容が描かれてるのか凄く気になります。

映画では時々みょーに印象的な絡み方をする千愛(ちあ)ちゃん。
あの鳥みたいな絵をポストに投函してたくるっとした髪の小さい子。
一見するとキャアキャアした感じのカワイイ女の子に見えるこの子。
時々ドキっとするような態度を見せては怖い怖い言われてたこの子。
※コメンターでスタッフとキャストにさんざん言われてた
千愛がメインだった1作目を知ってるから怖いって意味が分かるけど、
この映画しか知らないとちょっと分からないようなとか思ったかな。
カワイイ普通の女の子っぽい部分が実は全部作り物の態度だなんて。
「恥の多い人生を送ってきました」(人間失格)な人なので……
もしもこの映画しか知らないなら原作かコミカライズ(1作目の)を
読んでみるといいですよ。千愛の恐るべき真の姿が拝めるから。

とか人にすすめておいて私はまだ原作を読んだことがありません(汗)。
コミカライズを読んだ時に続きが凄く気になって読もうと思ったけど、
時間とお金がなくてそのうちとか思ってるうちにずるずると……
でも映画を見てやっぱりこれは読むべきだなという思いを強くした。
まだ見えぬこの物語の全貌を知るためにも是非読んでみたいと思った。
原作を読んでみたいと思わせた、というほど強い印象を受けたわけです。
そんな作品は過去に数作品しかないので、それほど高い評価ってことです。
※ラノベだと他にキノの旅・マリみて・ハルヒ・とらドラだけ
コミカライズで方向性は知ってたから結構期待をして見たんだけど
期待を全く裏切らなかったし予想以上に良かったよ。凄く感動したよ!

※レンタル版にもコメンタリー・映像特典が全てついてます

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