前回は尺が足りないことを延々と書いてただけなので書き落としたことなど。
今回も尺が足りてない(説明が足りてない)と書いてる気がするけど(汗)。
いろんなブログの意見を見て廻ったけどやっぱりアニメは説明不足みたいで。
あやせの行動について誤解というか違うように理解してる人が結構いるね。
あやせはただメディアに強く影響されただけじゃないんだよ。
キリスト保守的な性に対して厳格な家庭環境によって育まれた精神があって
それに思い込みの激しい性格とメディア情報による嫌悪の増幅が重なってる。
(表面的な設定ではあやせの母はPTAの会長)
エロに対する生理的な嫌悪感も家庭環境に大きく起因してるわけで。
だから実はあやせは京介の自爆発言の後でも完全に納得したわけじゃない。
あの程度で納得できるわけがないって言ってる人がいたけど正解なのです。
あやせは生理的嫌悪感と桐乃と関係を修復したい気持ちの間で判断に困って
京介の自爆発言を利用して桐乃との関係の修復を取っただけなのです。
桐乃の好きなものに対しては否定はしないけど理解もしないことにして。
あやせにとって桐乃の好きなものは精神の根幹を揺るがすものだけど、
自ら親友というだけあって理解はできないけど認めることにしたのです。
そのへん原作では「嘘つき」メールに曖昧なままでと書いてあったりする。
この程度で嫌いになるのは親友じゃないとか言ってる人もいたな。
これがあやせの精神の根幹に関わる設定だと知らないとそう思うのかも。
いやそもそも宗教の厳格な精神意識なんて日本では一般的ではないか。
敬虔なキリスト教徒にキリストを侮蔑するエロ同人誌を見せた感じ。かも。
精神の根幹にある禁忌に触れれればどんな関係でも亀裂は入るわけです。
それでもあやせ自体は桐乃となんとか関係を続けたいと思ったのです。
あやせが認められない桐乃の趣味をやめさせることで。
当然ながら桐乃はそれを断って二人は再び決裂して深く落ち込むわけです。
そーいやあやせが初登場の時に首にクロス(十字架)をしてたでしょう。
(あやせたんまだ天使とか言われてたシーン)
原作にはそれっぽい説明も設定もなかったはず(今ざっと確認してみた)。
原作のあやせの精神性を知ってたから、そー表現するのかと感心したよ。
バックボーンを丁寧に説明する尺がないので視覚で記号を見せたんだなと。
クロスでどの程度の人が理解できたかは定かではないけど(爆)。
ただのクロス型のアクセだとしか思ってない人が大半だったりして……
2話と5話は1巻と2巻のクライマックスで仕掛けが似通ってます。
ということはあやせ同様に父親も京介の自爆発言を嘘だと気づいてたり!?
そう指摘してる人が多かったけど、そー言われればそうだなと思ったよ。
18禁は規則としてはダメだから父親(しかも警察官)としては認められない。
だけどそこまでの話の流れで桐乃は勉強もスポーツも頑張ってるわけだし、
害がない以上は京介のものだということにして黙認したみたいな感じか。
例えば未成年はお酒はダメだけど害にならない程度なら黙認するでしょ。
(そもそもメディアによる悪影響って何の科学的根拠もないし)
ちなみに原作だとどうとでもとれるのでどちらが正解かはわかりません。
上に書いたように1巻と2巻のクライマックスの仕掛けがそっくりなのと、
父親が警察官で京介の嘘なんて簡単に見破れそうということを考えると
父親は嘘に気づいて黙認してる説は結構説得力が有りそうだなと思った。
5話で京介のために「偶然」(笑)アレコレ調べてた資料を出してくるけど、
これも桐乃のことだと気づいてたからかもしれないね。
あの家での桐乃と京介の対応の差(京介に外出先を聞かない)を考えると。
まぁ、京介の場合はそこまでの行いによる自業自得な部分もあるけど。
5話では父親の態度がツンデレだと多くの人が書いてました(笑)。
アニメは原作に比べて短いからわかるかなと心配したけど大丈夫のようで。
原作だとセリフで偶然を繰り返するので笑っちゃうほど露骨だったりする。
京介も心の中でそんな偶然が有るかよと突っ込んでたりする。
桐乃のエロゲー好きという趣味があざと過ぎるとか言ってる人がいた。
オタクというのは珍しくないとしてもその趣向はありえないだろうと。
まぁ、エロゲー好きがあざとい設定というのを否定する気はないけどね。
でもただインパクトだけを狙ってあの設定にしたわけじゃないんだよ。
桐乃はなんで妹ゲーが好きになったか自分でもわからないって言います。
それは決して嘘ではないけど、実は理由はわからなくはなかったりする。
重要なのは好きになった理由ではなく妹ゲーをやろうと思った理由です。
京介の質問の仕方のせいでそこは全く言及されてなかったりする。原作も。
恐らく設定の根幹に関わることなので意図してスルーしてるのでしょう。
これはあくまで原作を読んでの推測で正解という保証はしかねるけど。
恐らく桐乃は京介との冷え切った関係を何とかしたいと思ってたのです。
二人の関係も昔は普通だったけどあるきっかけで桐乃が奮起したのです。
その結果桐乃は超人になり京介はコンプレックスを抱いて離れていった。
桐乃が兄を軽んじたのではなく京介が離れたからあの関係だったのです。
アニメでも6話とか見るとわかるけど桐乃は京介が大好きなブラコンです。
(前回書いたけど)口でボロクソ言ってるのは本心じゃないのですよ。
桐乃が想ってるほど京介が想ってくれないから素直じゃない態度なわけで。
桐乃が妹ゲーに手を出したのは兄に構われる妹になりたかったからです。
たぶん最初は兄に好かれる妹像を知りたかったからじゃないかなと。
それが妹キャラの可愛さにやられて本来の目的からそれていったと(笑)。
(女性で可愛いキャラが好きなこと自体は別に珍しくもない)
ゲームの中の兄妹の関係に自分の理想みたいのを見てもいるかなと。
つまり京介が危惧したそのものを桐乃は意図してやってるわけです。
桐乃は否定してたけど口で言ってることが本心とは限らないわけです。
まぁ、恋愛関係とか肉体関係まで求めてるかは何ともいえないけど。
桐乃が京介に無理やり妹ゲーをプレイさせてるのも意識して欲しいから。
(勿論オタクとして自分の好きなものを布教したいというのもあります)
実際に3話の京介の行動を見てると桐乃の思惑が見事にハマってるわけで。
桐乃が妹ゲーをやる必然性は上に書いたとおりなわけで。
日本ではギャルゲーはエロゲーの一部だから結果的にエロゲーなのです。
てゆーかコンシューマ(ゲーム機)以外はエロなしがほぼ成り立ってない。
内容的にエロである必要がなくてもエロが無いとほぼ市場がないのです。
(桐乃はエロシーンは有っても無くてもいいみたいな感じです)
コンシューマのギャルゲーもエロゲーの(全年齢)移植が多いしね。
だから妹ゲーを追及しようとするとどーしてもエロゲーにせざるを得ない。
ギャルゲーに言及しながらエロを無かったことにする方が嘘っぽいよ。
神のみの桂馬だって大半はエロゲーだろ!とツッコミ入れたいぐらい。
と、ここまで書いた時点では原作を6巻までしか読んでなかったんだけど
7巻を読んだらそれっぽいことがハッキリと書いてあるね……
桐乃が「あのときは気持ち悪いみたいな顔をしたくせに!」と言ってる。
これ1話のあの人生相談のシーンの話ですよ。
にしても7巻のラストは結構衝撃的な展開だった。次が凄く気になります。
まぁ、読む前にそれをネットで目にしてしまったのはアレだったけどな。
ついでに公式サイトのWEBラジオのこと。
桐乃の竹達さんと黒猫の花澤さんの二人でやってるラジオ番組で
いくつかのコーナーで構成されてるよくあるスタイルになってます。
でも内容がオタク的な方向に偏ってるので聞いててとても面白いです。
(ここまで熱心に聞いたのこれ以外は化物語のあとがたり位です)
特に竹達さんがリアル桐乃になる「オタクっ娘あつまれー」が面白い。
ゲームとかアニメの話に凄い詳しくて喋り始めたら止まらない感じが。
というか竹達さんって筋金入りのオタクでまんま桐乃な人だったとは!
ギャルゲーをリビングでやってたとか勇者過ぎる遍歴が有ったりして。
(家にテレビが1台しかなければリビングでやるしかないけど)
好きが高じて声優にまでなってしまった人ですね。