放送の最終回から実に1年ぶりの続きです……
最終巻は最初2月末発売予定だったのに実際に発売されたの7月末だよ。
それはさておき最後まで見て思ったこと。
最後に翼のエピソードが入ってるのはそーいうことかと。
前にも書いたけどこの作品ってよくあるハーレムモードな構図なわけで。
と言っても恋愛感情と呼べるのはひたぎともう一人ぐらいでしょうが。
撫子は憧れ以上恋愛未満みたいな感じだし。残りは友情だろうし。
それでも二人いれば選んだ後の人間関係の清算が必要になってくる。
つばさキャットの中に先んじて暦とひたぎとのデートが入ってるのは
そのへんの意図をハッキリと感じさせるためなのだろうなと思ったよ。
ハーレムモードの主人公というのは基本的に相手の想いに気付きません。
でも現実だと相手に優しくされたら好かれてると思うのが普通だろう。
(あとがたりで神谷さんもそう言ってたね)
実際には相手にそんな意図がなかったとしても舞い上がるのが普通です。
一昔前のラブコメだとむしろそんな展開の方が有りがちだったぐらい。
だけど暦は誤解なんかしないぞみたいな予防線を張っていたのでした。
相手の好意に警戒するとか過去に何かあったんですか?(笑)
明らかな好意を持って接していたのに相手には全く気付いてもらえず、
誰よりも近い距離にいるから今の関係のままでもいいと油断してたら、
突如として現われたライバルに一瞬にして掻っ攫われてしまった。
心中穏やかではないんだから、泣き叫んで想いをぶつければ良いのに。
(イメージとして実際にそんなシーンが映像で出てきます)
そうすれば想いが届かなくても気持ちになんらかの区切りはついたはず。
怪異が再び発現するほどのストレスを溜め込むこともなかったのです。
そんな性格だったら最初から怪異に取り付かれないけどね……
本人が絶対に伝えなかった本心を怪異に喋らせてるのを聞きながら、
まるで傷ついた心が生み出したもう一つの人格みたいだなと思ったり。
多重人格が生まれるのって耐えられないストレスを代替するためだし。
無軌道に暴れてるようで宿主の意向に一切逆らわないのがそれっぽいね。
クライマックスで暦に襲い掛かるときもわざわざ位置を指定してたし。
(何で影が出るように仕向けてるのかと思ったら)
怪異は人と違う理で存在してて人とは馴れ合えないとか言ってたのに。
まぁ、出てこなかったら死んでも仕方ないぐらいには思ってたかも。
そーいや、最後のエピソードでやっと忍(元吸血鬼)の意思が見えました。
暦が一時的にせよ吸血鬼化したってことはパートナーに選んでたわけか。
前日譚として匂わせるだけで具体的に描かれてないから気付かなかった。
そうか、だから撫子や暦の連れてくる女の子を睨んでたのかと理解した。
1巻のキャラコメンタリーで心中穏やかではないってそーいう意味かと。
やっとバラバラな断片が繋がってスッキリしました。
詳しいエピソードは傷物語のアニメ(絶賛制作中)をお楽しみにですか。
にしても阿良々々々木さんはモテモテですね。
最後のエピソードに相応しく忍野さんがいなくなってしまうんだけど、
なんとなくその予感めいたものは前のエピソードから有りました。
いつまでもここに居るわけじゃないんだよ、とわざわざ言及してたし。
その時の「挨拶もせずに居なくなったりはしないよ」という言葉を、
忍野さんがビルの上から声をかけるシーンを見ながら思い出しました。
ああ忍野さん行っちゃうんだ、と。暦は全く気付いてなかったけど。
初見の13話以降については以上で、放送とレンタルDVDでの違いなど。
まず、つばさキャットの1からちゃんと翼バージョンのOPになってます。
放送時は1も2もひたぎバージョンOPだったからね(2はDVDでもひたぎOP)。
そして1と3がネット配信で使ってた(らしい)実写版のOPでした。
4と5はDVD/BDで初お目見えのアニメ版のOPになってます(曲は同じ)。
アニメ版のOPは放送したらやばそうな絵が一部入ってたりする……
撫子OPはなんと1と2で微妙に違う2種類(帽子有り無し)があったりして。
アレ?放送時はどうだったっけと確認したら1にはOPがついてなかった。
放送時に2についてたやつがDVDでは1についてて2のが追加新作みたい。
あと撫子と翼のEDは放送には無かったスペシャルバージョンになってる。
※撫子バージョンEDのノンクレジットはなぜかついてない
スケジュールに余裕があったら全員分作ってたかもしれないね。
本編は絵の無かったなでこスネイクの終盤に結構手が入ってる感じ。
それどころかなでこスネイクは1の冒頭から既に絵が違うのがわかる。
確認してないけどほぼ全編にわたって手が加わってたという話です。
絵が足りなかったぐらいだしこのスタッフならそれぐらいやるだろう。
絵が足りてても後処理で大幅に手を入れてくること珍しくないんだし。
時間有ったらじっくり比較してみたいもんです。
あと、凄く気になってた撫子の本屋さんでのモブのシルエットのこと。
放送時には1カットだけ存在したモブのシルエットは無くなってたよ。
やっぱりこの作品は主要キャラ以外の人は意図して描いてないようで。
(コメンタリーでは人がいないとか言ってるけど違うだろう)
平板でイラストのような背景といい現実の模倣とは対極な表現だなと。
キャラクターコメンタリーの話。
なでこスネイクのコメンタリーは撫子と忍野さん。
放送時はハッキリとは気付かなかったけど撫子って天然キャラだったのか。
画面で大変な事が起きると~さんが大変すぐに助けに行かなきゃとやるし。
その度に忍野さんに間に合わないからと止められていたよ。
天然なボケキャラの撫子と解説とツッコミの忍野さんみたいな感じでした。
ツッコミはともかく忍野さんは今までで一番まともに内容の解説してたね。
まるでオーディオコメンタリーみたいだった(爆)。
それまでのはキャラ(ここ重要)が好き勝手に喋ってただけだし。
つばさキャットのコメンタリーは翼+ヒロイン全員と暦でした。
それまでと違って1話毎に相手が交代する特別仕様になってます。
好き勝手に喋るヒロインたちの手綱を翼が締めるみたいな感じだったです。
その中でもひたぎが登場するデート回のその2がなかなか面白かったなと。
自分の行為にコメントするのは難しいハズなのにひたぎは相変わらずで。
下の名前で呼ばせるための策を巡らせるのがいじらしいと自分で言うし。
策を巡らせる人はいじらしいとは言わないとか突っ込まれてたけど。
あのシーンでひたぎは何で下の名前で呼ばないのかと翼に問われると、
「だって恥ずかしいじゃないの」と……
最終話にはついに相手役として暦が登場。
思わず興奮する翼が見もの(聞きもの?)です。
そして本編での鬱憤を晴らすように意地悪をしまくってました……
その辺は実際に聞いてもらうとして。
あちこち絵が無い(線画)だとかコメンタリーで言及していたり。
ここだけちゃんと絵があるしこのキャラはスタッフに愛されてるとか。
これって実際にもそうだったのかな、それともネタで言ってるのかな。
キャラコメンタリーは台本があるのでどこまでが事実かはわかりません。
で傷物語のアニメはいつですか?