1988年頃にリリースされた30分×全4巻のOVA。DVDレンタル。
各バンダイチャンネル・DMMで有料配信中です。
原作は18禁のSFロボットマンガで読んだことはありません。
※4話入りのセルDVD・レンタルDVDがリリース済
秘密結社「鉄甲龍」は世界征服を目論んで8体の八卦ロボを製作していた。
その途上で開発者の木原マサキはゼオライマーを盗み日本へと亡命をする。
鉄甲龍はその時のダメージによって15年もの間地下に潜るしかなかった。
7体の八卦ロボを完成させた鉄甲龍は再び地上へと現われ征服を開始する。
手始めに征服の最大の障害となるゼオライマーの征伐に向かうのだった。
その昔よくあった変な設定のロボットアニメOVAの一つです。
それらの作品の中でもこれは緻密な設定がされているとは言えるかも。
物語の展開も一見すると荒唐無稽のようでちゃんと筋は通っているし。
ただし全ての発端が狂った科学者の妄執みたいなものというのが……
一見まともな設定のようで突き詰めるとそれな作品は他にも有るけど。
これはバカバカしい設定の先に説得力の有る狂った思想が有るので。
物語のラストもキレイに終わってはいるけど救いがまるっきり無いし。
間違った意味での実にオリジナリティあふれる作品という感じです。
こーゆーのと比べれば最近のアニメはどれもマシに見えるかも。
作品の内容についての感想としては。
これほど悪役っぷりが見事な主人公は他にいないんじゃないか、とか。
実際、全てを仕組んだ張本人の人格なんだから当然と言えば当然だけど。
彼も運命に翻弄された一人なのに、その印象がほとんど無いのが何とも。
たった4話で物語の仕掛けを語りつつロボットバトルに尺を割いてるので
マサトや八卦ロボの操縦者たちの心理は表面的にしか描かれていないし。
そのへんをもっと掘り下げればこの設定でも感動的だったかもしれない。
荒唐無稽すぎる表面的な設定が現実的だったならさらに良いだろうね。
ロボットバトルには潤沢に尺を割いてるし、仕掛けも結構凝ってるので、
ロボアニメ萌え(燃え?)の人は現状でもわりと楽しめると思います。