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にゃんこい! 6~12話

後半はオリジナル展開という話だったので今さらだけど見てみました。
確かに原作どおりなのは6話までで後半はほとんどオリジナルだったよ。
アニメ化時点で原作が足りないから入れざるを得なかったわけだけど。
ちなみに9話は全てが原作の内容で、10~12話も少し原作を使ってます。

オリジナル自体は原作と違和感さえなければかまわないと思っています。
それと原作が連載中なのにアニメは一応の区切りをつける必要が有るし。
原作が足りてたとしても何らかのアレンジか独自の展開をする必要が。
そのへんを注視して見てたので、へーそうするのか、とか思ったよ。
原作でほとんど変化のない呪いをアニメで進行させることにするとはね。
原作より先に進むわけには行かないので何とか初期状態まで戻しますが。
その過程で原作にはない水野楓と猫たちのある光景が出てくるのです。
このシーンはなかなか良かったよ。半分ギャグっぽい絵面だったけど。

アニメでの原作の消費速度と時間経過から最終回は初詣だと思ってた。
(原作とアニメは時間経過が全然違うのであちこち変えてあります)
原作で辛うじてキリがいいと言えるのがそのあたりしか存在してないし。
でもそれだけだと淡々と回を重ねてそのまま終わってしまうわけです。
てゆーか原作は双子以降キャラは増えず、呪いの状況もとくに変わらず、
人間関係も互いに遠慮してて亀のような一進一退を繰り返してるだけ。
だからアニメ独自で呪いの進行というメリハリをつけてみたようで。
おかげでアニメはクライマックスに向けそれなりに盛り上がってます。
原作ファンとしては、まぁこれもいいんじゃないの、って感想かなと。
最終回の後に原作の続きのエピソードをやるのは全く問題ないしね。
セールス的に2期は難しいと思いますが。

オリジナルエピソードに関しての感想としては。
原作をベースにアレンジをした回に比べて密度が薄いかなという印象が。
原作者は内容に対するページ配分とかキャラの表現が結構上手いのです。
ありがちな作品なのに熱心に読んでたのはそのへんが理由なわけです。
だからそれを元に足したり削ったりしてる回はとても密度が濃いのです。
対して完全なオリジナルの回は時間配分の関係か内容が薄いのでした。
原作回が原作2話分の内容なのに対して原作1話分の内容しかないみたいな。
もう少し悪ノリを増やすか雰囲気に浸るシーンを入れれば良かったような。
7話なんかアフロ赤ジャケのナベシン回なのにそんなに飛ばしてないし。
10話の変身退魔少女ぐらい徹底的に脱線してたほうがむしろ楽しいです。

10話のような朱莉が潤平を意識する展開は原作にはほとんどありません。
基本的に琴音が潤平に迫って朱莉がそれを引き剥がすという展開だし。
潤平がさっさと他の女の子とくっつくように裏で画策してたりもする。
そしてそれが琴音にばれてお仕置きを食らうことも有るのでした。
※アニメでやった分の後のエピソード
なので10話を見ててちょっとアレっ?という気はしたかな。
まぁ、変身退魔少女の時点が脱線しすぎなので今さらと言う気もしたが。
それに双子のクラスでの様子を描いてたりしてこれはこれでいいかなと。
盗聴器を仕掛けたりGPSを仕掛けたりとストーカー描写も凄くなってるし。
双子は元からおいしいキャラだけどアニメで一番プラスαされてる感じ。

あとは簡単に1話ずつ。

6話「ミルク&ビター&シュガー&スパイス」
原作3巻の12話と13話が元になってます。
この作品で最も萌えキャラな外見のツインテール双子の登場エピソード。
姉の琴音はストーカーの電波系で妹の朱莉は霊が見えるという危ない姉妹。
ただの可愛いキャラなどこの作品には間違っても出てこないのだった(爆)。
タマとノワールの言い争いに黙れーー!と叫んで水野楓に誤解された後の
楓が落ち込んでるシーンや誤解を解くプロセスは原作にはありません。
(原作だと次のプールの回で簡単に説明して誤解を解いてる)

7話「暗くなるまで待って」
原作にはない修学旅行のエピソード。アフロ赤ジャケのナベシン登場回。
この姿が有るだけで誰が演出してるかわかるのってどーなんだろう……
ガイドの人の顔や説明が妙なのやノリが変なのはナベシンのせいか!?
凪先輩の本家が京都とかジョセフィーヌの妻とかは原作にも出てきます。

8話「炎の個人教授ランナー」
水野楓が陸上部という設定を使った完全なオリジナル。
成り行きで陸上部に仮入部することになって楓と楽しい時間を過ごしてたら
お願いの特訓を忘れて放置されたことに怒ったミッチー(猫)が仕返しをする。
ミッチーのキャラといいこの回のノリといい別の作品を見てるようでした。
楓はメインヒロインなんだからもうちょっといい感じにまとめて欲しかった。

9話「ガールズ・イン・ザ・ウォーター」
原作3巻の14話と2巻の8話が元になってます。
8話が飛ばされてたのは加奈子メイン回としてまとめるためだったわけね。
時間経過の関係で夏の屋外プールだったのが冬の室内プールになってます。
ネコを助けて寒い屋外に出たのと風邪の話が繋がっててなるほどと思った。
ちなみに原作ではこのプールのシーンにツインテール双子は登場しません。

10話「或る夜の出来事」
ツインテール姉妹が簡単な退魔術が使えるという設定を使ったオリジナル。
オリジナルエピソードの中で最も原作から脱線していた回だったりする。
最高に悪ノリしてたけど最後はいい感じに〆てたりして意外に楽しかった。
ちなみに口移しポッキーは原作3巻17話(バレンタイン)にも有ります。
口移しの相手は琴音で、しようとしたのも琴音からで、未遂だったけど。

11話「フレンズ」
原作3巻15話の郵便局のバイトエピソードをモチーフにしたオリジナル。
バイトをするため郵便局を訪れたシーン以外は原型をとどめてません
呪いが進行するのも加奈子と映画に行くのも当然ながらアニメオリジナル。
ちなみに原作15話は望月さんが好きな人の予想外の姿を知るエピソード。

12話「天国は待ってくれる?」
呪いの進行のエピソードに原作3巻16話の初詣のシーンを足してあります。
水野楓の疑いを払拭するために10話の招き猫を使った三文除霊芝居をする。
招き猫や除霊行為を1回きりで使い捨てず本筋に絡めてきたのは感心した。
そして上にも書いたけど楓が潤平猫を抱き上げたシーンは凄く良かったよ。
初詣での楓の本心とか一緒に鈴に当たるとかいい雰囲気で終わってるしね。
(鈴が当たるのは原作では全く違った解釈になってるけど)

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