まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

ZOMBIE-LOAN 1~4話

2007年頃にテレビ朝日(のみ)で放送された全13話のテレビシリーズ。
各バンダイチャンネルで有料配信中です。
原作はスクエニ系(Gファンタジー)のマンガで全巻持ってます。
※セルDVD・レンタルDVDは全巻リリース済
人の死期を首の黒いリングとして見てしまう死神の目を持つ紀多みちる。
黒いリングを見たくないみちるは眼鏡をかけその能力を抑えていた。
しかし友人の悪戯で眼鏡が外れた時に二人の男子の首に見てしまった。
親切心で二人に忠告をしようとしたら銃を突きつけられ殺すといわれ。
黒いリングの話を二人にしたら仕事の手伝いをさせられることになり。
欲望のままに人を屠るゾンビをおびき寄せるための餌として使われて。
大して仲が良いわけでもない友人をかばって致命傷を受けてしまう。
やりたいことをまだ何もしてない。言いたいことだって言ってない。
それなのにこんなところで死にたくない、みちるは声の限り叫んだ。

一言でいうと面白さの分かりやすい作品って感じかなと。
構図や方向性やキャラの魅力が数話見ただけである把握できるので。
確かPEACH-PITさんの作品で最初に好きだと思ったのがコレだったし。
DearSの1巻の頃から不思議な魅力を感じて買い続けてはいたんだけど。
ただこの作品はこの先で物語が予想を越えるスケールアップをします。
最新刊(12巻)あたりの内容はこのアニメとはすっかり別物になってます。
物語のスケールアップは現実との接点をどんどん希薄にしていきます。
漠然としてたけど目に見えた目標も次第に手に余るようになるのです。
このアニメでやったあたりが一番面白かったかも、と考えるほどです。
つまり熱心に読んでた頃の内容なので十分に楽しめた、ということ。

大半のアニメは原作のプロモーションという意味で作ることが多いので
ちゃんと物語のラストまでアニメ化されることは極めて珍しいわけで。
この作品も多くの例と同様に途中までしかアニメ化されていません。
4話で2巻の大半を消費するペースなので恐らく6巻あたりまでかなと。
ストーリー紹介を斜め読みした感じでもそのへんまでみたいっすね。
そして原作ではその後に大掛かりなエピソードが入るようになります。
だから1クールで収めるならそのあたりが妥当な線ではないかなと。
それにそこで終わらせて続きはやらない方がマシな気がするので(爆)。
風呂敷広げすぎの原作はちゃんと終わらせられるのかな……

この作品の最初の頃はみちるが境遇に翻弄されていく様を描いています。
特別な能力を持つためにチカとシトに目をつけられ引き回されるのです。
でも一緒に仕事をする過程でチカやシトたちの事情を垣間見たりして
次第に自分の力を受け入れてみんなとの仲間意識を持っていくのです。
受け身で生きてきたみちるが精神的に成長する話とも言えるのです。

しかし、実はみちるは死神の目以外にもっと凄い能力を持ってたり。
アニメでやった分では出てきませんが唯一無二の異質な存在なのです。
ぶっちゃけそんな設定は聞きたくなかったよというぐらいの……
2話で死にそうになって命のローンで生を繋いだことになってるけど、
あそこで放っておいても死ななかったのでは?という存在なのです。
(鼈甲さんは正体を知ってたわけだからチカシトを騙したのかも)
アニメの続きを作るとこの序盤の展開を台無しにしかねないのです。
続きを作らない方がマシというのはよーするにそーいう意味です。

アニメの序盤の内容と原作との違いについて。
手元の原作とざっと比較してみた限りではほとんど原作そのままでした。
消費ペースが通常より早い1巻2話ペースなので完全に同じではないけど。
細部が多少削ってあるぐらいで内容はほとんど原作そのまんまです。
この作者お馴染みのデフォルメ絵やギャグもしっかり再現されてます。
絵柄もかなり原作に近いので原作に色がついて動いて喋ってる感じです。
あまりにも原作そのまんまで原作ファンとしては物足りない気もします。
アニメならではのプラスαが有れば新鮮に見れたのにと贅沢を言ったり。
良くも悪くも原作通りなので原作ファンなら違和感はないでしょう。

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