7月から一部の民放(6局)とAT-Xで深夜に放送してる新番組。
原作はライトノベル(MF文庫J)で読んだことはありません。
※セルDVD/BDは9/15からリリース(レンタルDVDは9/24から)
嘉和騎央(かかずきお)は太陽の眩しい沖縄に住む映画好きの高校一年生。
騎央は親戚の法事の席で猫の耳と尻尾をつけた美少女のエリスと出合った。
エリスは自分は宇宙人なのだと言い地球へは遊びに来たのだと説明する。
およそ信じがたい話だったが宇宙船を見せられて信じざるをえなかった。
騎央はエリスの訪問を友好的に受け入れたが、そうでない人たちがいた。
幾つかの諜報機関や秘密結社が各々の思惑でエリスを付け狙ってたのだ。
果たして騎央やエリスたちの運命は?地球とキャーティアの友好は?
一言で言うととっても変な美少女ハーレム作品という感じかな。
主人公の前にいきなりプロポーション抜群の美少女が現われるのです。
そこまではわりとありがちで。宇宙人なのもよくあるパターンです。
偶然にも言葉が同じで姿もそっくりなのもある種の作品ではありがち。
猫の耳と尻尾つきで遊びに来たとかすっ呆けたノリなのは珍しいけど。
この作品のすっ呆けたとこはそこだけではなく随所にわたっています。
異星人との理想的なファーストコンタクトを目指す秘密結社だとか、
ネコミミとネコシッポを愛し崇め同一化するカルト宗教だとか……
全てにおいてある種のオタク方向に振り切れた味付けがされてるのです。
つまりリアリティとか説得力とは極めてかけ離れてる作品だと言えます。
エリスの登場の非現実さが際立つほどの現実は元から存在しないのです。
せっかく沖縄を舞台にしてるのに舞台を実感するシーンが少ないんだよ。
中野ブロードウェイのマニアック描写の方が力が入ってたぞ……
複雑な立場のはずの真奈美やアオイが悩む描写もなんだか希薄だしね。
コミカライズの1巻を読んだ時はもっと複雑な内容だと思ってたのに。
あまりも簡単に状況をクリアして同居する展開に拍子抜けしてしまった。
珍妙な団体やアクションはハーレム設定のためのスパイスみたいだなと。
こんな設定ならもっと掘り下げて切ない展開にだってデキただろうに。
変な方向に思いっきり振り切れてるので見てて楽しくはあるのですが。
ハーレムモノはありえない確率で異性に惚れられるのが仕様ですが、
この作品の場合はもう一つありえない確率で存在する要素があります。
なぜか騎央の周りに特殊な組織の人間が何人も存在してたと言うこと。
最初から騎央を注視でもしてない限り絶対にありえない確率だよなと。
読んだ時なんで?と思ったよ。考えるだけ無駄だと今ならわかるけど。
最初にコミカライズを読んだ時はも少しまともな作品と思ってたのに。
それぞれの組織の思惑が入り乱れて混乱してみたいな展開なのかなと。
そしてさらに彼女たちの役目と想いの間で揺れるみたいな内容かなと。
自分が勝手に思い描いてた作品の方が面白そうなんですが(おいおい)。
想像してたよりもずっとずっとアホ~な作品だったということで。