まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

裏切りは僕の名前を知っている 1~8話

4月から一部の民放(8局)で深夜に放送してる新番組。
各バンダイチャンネルで有料配信中(1話は無料)です。
原作は少女誌(ASUKA)のマンガで1巻だけ読みました。
※レンタルDVDはセルDVDと同時にリリース(2巻までリリース済)
養護施設で育った桜井夕月(ゆき)には小さい頃から不思議な力があった。
時々、触れた相手の心を自分の意志とは無関係に読んでしまうという。
その力のせいで他人に疎まれて自分の生きる意味を見失いかけていた。
それでも同じ施設で育って兄のように慕っている若宮奏多(かなた)や
施設の小さい弟や妹たちにとっては必要とされる存在だと思っていた。
だから突然現われた兄の一緒に暮らそうという誘いに戸惑ってしまった。
自分に身寄りがいたことは嬉しかったが、ここを離れたくなかったから。
だけど身の回りに起こる異変が自分に関係してることを知ってしまった。
このままここにいたら大切な人たちを傷つけてしまうかもしれない。
そう思い夕月は兄である祗王天白(たかしろ)の元に行くことにした。

雰囲気が耽美と言うか見目麗しい作品でとても眼福でした(笑)。
キャラの見た目が美しいのもいいけど、絵(画面)がまた素晴らしいから。
やっぱ桜美かつしさんの作る絵(映像)は見てるだけで惚れ惚れするなと。
※よみがえる空・あさっての方向。の監督さん
いつものソフトフォーカスっぽいリアル系の絵の存在感は言うまでもなく、
闇が迫り来る雰囲気の世界が朱に染まった絵もものすごい迫力だったよ。
見るまでは何故これがJ.C.STAFFで桜美かつしさん?とも思ったけど、
これだけ耽美な映像を作れる人はこの人以外にいないかもしれないね。
内容の方向性としても少女マンガ版の灼眼のシャナみたいな作品だし、
切れのあるアクションと内面描写に定評のあるJ.C.STAFFに向いてるよ。

少女マンガ版の灼眼のシャナとか形容してるけど主人公は男子です(笑)。
男子だけどヒロインで、相手役も見た目は男です(人間じゃないので)。
二人は幾度もの転生を繰り返しても切れない強い絆で結ばれてるのです。
ルカは夕月を絶対に守るといい夕月もルカの痛みを癒そうとするのです。
精神的に強く結びついた関係でそのへんのBLよりもっとBLっぽいです。
でも一応BLアニメではないのでキスとかはしないと思う。たぶん。
ちゃんと女キャラも出てきます。大半は美形の男キャラだけど。

ちなみに夕月がヒロインというのは受っぽいとかそーいう意味ではなく。
まぁ、受っぽいキャラだけど(爆)
夕月の前世が女(美女)なんです。前世だけでなくずっと女だったらしい。
ルカとユキが出会い二人に強い絆ができた遠い昔からずっと。
ルカが男性型だから女の姿が相応しいと思ってずっと女に転生したのかも。
だけど今回だけはなせか男だった。それは前回の生が関係してるっぽい。
仲間たちが隠してる夕月にとって辛い記憶だったらしい前回の生が。
だから今回こそ終わらない戦いの輪廻を終わらせるために男なのかもと。
BLっぽい構図にするためだけに男に転生したのかと思ったら違うようで。
まぁ、そんな意図も何割かはあるだろうけど(笑)。

原作は少女マンガなのでキャラの内面描写を重視した内容になってます。
この作品にはデュラスと呼ばれる悪魔が出てくるんだけど、
そのデュラスは人の心の中にある闇につけこんで人を乗っ取るのでした。
つまり夕月がデュラスと戦う過程でその人の心の内を垣間見るのです。
基本的には人間性が下衆な(精神的に強い)人間に取り付くのではなく、
傷つけられて心が無自覚で歪んでしまった人間に取り付くのです。
ただデュラスを退治するだけではなく人の心を描いてるのがよいのです。

ルカの正体がデュラスのそれもかなり高位の存在なのも面白い。
夕月のために裏切って全てのデュラスを敵に回して戦ってるわけです。
ちなみにルカは夕月だけが大事で夕月が選べばどこにでも行くみたい。
今は祗王の側だけど夕月がデュラス側になればそちらにつくわけです。
(夕月が要の存在というのはそうなる可能性もあるってことでしょう)
この自分のために全てを捨てて味方してくる存在ってめっちゃツボです。
これ見ててその昔「破妖の剣」を熱心に読んでたのを思い出してたよ。
主人公が男か女かの違いはあれど二人の関係は似たようなもんだし。
高位の魔になるほど人間に近く美しくなるのもそっくりだしね。
(わりとよくある設定でシャナもそうだったはず)

この作品を見ながらどこかで見たような話だなとか思ってたんだけど、
なんかこの作品を読んだことがある(持ってる)みたいです。1巻だけ。
てっきり他の(部分的に)似た設定の作品の記憶かと思ってたんだけど。
持ってることを失念してたので原作を倉庫から持ってきてません……
なので原作との比較は次の機会にということで。

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2010/12/06(月) 14:20:57