1999年頃に放送された全26話のテレビシリーズ。
今のところDVDはレンタルしてません(レンタルはVHSのみ)。
各バンダイチャンネル・ShowTimeで有料配信中です。
これはShowTimeで期間限定無料だったのを視聴したものです。
現実に極めて近い世界。今よりも少しだけ未来の世界。
突如日本にヘテロダインと呼称される(意思のない)謎の存在が現われる。
通常兵器はヘテロダインには全く通用せず、OE兵器(≒核兵器)を使用し
甚大な被害と引き換えにして辛うじて撃退することに成功をした。
研究によれば今後もヘテロダインが出現する可能性があるのだという。
そのため国は対ヘテロダイン兵器としてダイガートを開発した。
しかしそれから12年もの間ヘテロダインは現われることはなかった。
ダイガートとその運用組織は民営化され民間の警備会社の所有となり、
イベントのハリボテマスコットの地位にまで落ちぶれたのであった。
そして今日も熱海のイベントにダイガードと広報2課は出張をしていた。
そこに偶然!?にも12年ぶりのヘテロダインが出現する。
ずいぶん前に1巻だけ見て時間が有ったら続きをと思ってた作品です。
しかし時間が経ちすぎでレンタル屋にはほとんど残ってなかったり……
今は興味があったら若干割高だけど動画配信を利用するしかないかも。
今回、ShowTimeで期間限定無料だったのでいい機会なので見てみました。
※もう期間限定無料は終わってます(1話はずっと無料)
前にも書いたけど正義の味方がサラリーマンって設定が独創的だなと。
警備会社だし元からダイガードのパイロットという肩書きだとは言え、
会社員として給料を貰いながら命がけで戦ってるわけですよ。
果たして命をかけるのに見合うだけの給料を貰ってるのだろうか?
とか考えてしまうほどにロボットアニメの現実路線が極まってます。
戦ってる相手が現実離れしてるので余計にサラリーマンが際立ってるね。
(怪物ではなく地震とか竜巻みたいな自然災害に近い存在らしい)
つまりダイガードを降りて退社しようとした青山の感覚は普通なのです。
あくまでパイロットは肩書きで広報課の一員って意識だったろうから。
世の中にはホントにダイガードを動かせて喜ぶ赤木みたいのもいるけど。
いぶきみたいにダイガードに乗るための切実な理由があるわけではなく
単に正義の味方に憧れるとかロボットに燃えるとかそんな感じの。
良くも悪くも子供っぽいというか真っ直ぐというかバカというか。
今となってはこんな何も考えてない単純な主人公は逆に珍しいっすね。
今の時代に作ったら乗る理由があるいぶきが主人公だったりするかも。
あ、でも女キャラ占有率のやたら高い作品ばかりのこのご時世ですら
ロボアニメの主人公が女キャラってあまり無いような。なぜか。
そんな感じで主人公側の舞台装置はやたら現実的なのにも関わらず
なぜかダイガードというロボットはとってもオモチャっぽい……
あまり機能性を考えてないデザインで大昔のロボットみたいです。
しかも見た目はスーパーロボットなのに壊れ方はリアルロボット路線。
実戦投入されてなかったのでハリボテに毛の生えた強度で壊れまくり。
たぶん実戦を積み重ねて次第にまともな兵器になっていくのでしょう。
大昔の感性と最近(90年代)のリアル志向の妙なコラボレーションです。
90年代って先祖帰りしたような勇者ロボ作品もいろいろやってたので、
そんな時代背景でこんなハイブリットな作品が生まれたのかもしれない。
私はデザインも徹底的にリアル路線で良かったと思うんだけどね。
ちなみにこの作品が放送された当時はほとんどアニメを見てませんでした。
しかしなぜかエンディングの「走れ走れ」だけは聞いたことがありました。
当時毎週見てたCDTVで流れてたこの曲のメロが凄く印象に残ってたので。
つまり当時から(今と変わらず)こんな感じの曲が好みだったわけです。