2009年にネット配信された全5本×12分のシリーズ。
原作はマニア誌(GUM)のマンガで読んだことはありません。
今のところレンタルは出てません。これはAT-Xの放送を録画したものです。
今もニコニコ公式チャンネルで有料配信してるので安価で視聴は可能です。
小学生の苺はいつも母や自分にキツくあたる義父を疎ましく思っていた。
本当の父親だったら母を泣かせることもなく日々が過ごせるのにと思った。
そんな時に妙な青年が現われ苺の願いを叶えてあげると口走るのだった。
青年が変人に見えた苺は逃げようとしたが強引にバスに乗せられてしまう。
そして次に目を覚ましたのが母親と出会った頃の実の父親の前だった。
実の父親は苺が呆れるほどのヘタレでとても恋愛成就は難しそうだった。
だから苺は父親と母親をくっつける手伝いをすることにしたのだった。
それが母親を幸せにする方法で、この時代へ来た意味だと思ったから。
元々は一瞬にして終わったコミックヨシモトに掲載されてた作品らしい。
これを見てるとコミックヨシモトってどんな雑誌!?とか思ってしまう。
だってこのアニメの内容って完璧な少女(向け)アニメだよ。
小さな女の子が温かい家庭を作るために奔走するという内容なので。
配信ルートとか掲載雑誌とかが明らかに内容とかけ離れてるような……
変身ヒーローみたいな妙にマニアックなネタが入ってたりもしますが。
表現的にも佐藤順一さんの系統の正統な少女アニメのスタイルだし。
※監督の追崎さんはケロロをやってたりと佐藤順一さんに近い人
マニアの視聴に絶えうるクオリティなだけの少女(向け)アニメです。
内容的にも小さい女の子に見せた方がいいんじゃないかと思ったり。
コミックヨシモトという雑誌はヨシモトの芸人が噛んだ作品が大半で、
この作品も(マンガの)原作をはりけ~んずの前田登さんがやっています。
どの人が前田登さんか全く知りませんが(爆)。
実のところ見るまで芸人が原作って聞いて全く期待してませんでした。
どこまで原作者の力かわからないし、構成自体はわりとシンプルなので、
アニメスタッフが頑張ったのかもだけど、正直ごめんなさいって感じ。
これとても良く出来てるよ。50分でいい感じにまとめてて感動的だし。
※10分ぐらいで1話になってるけどストーリーは全体で一つ
途中までも普通に面白かったけど、終盤のまとめ方が凄く良かったから。
ちなみに前田登さんって(濃ゆいレベルで)アニメが大好きな人らしい。
あまり洞察力のない人なら終盤の展開であっと驚くんじゃないかな。
そーいう意味でもまだ人生経験の少ない小さい女の子の方が向いてる。
てゆーか仕掛けに気づけない方がより大きなインパクトが有るので。
私は残念ながら途中でアレこれってもしかしてと気付いちゃったけど。
苺の本当の父親ということは二人は一度結ばれてるってことだから。
だから実の父と母をくっつけることは問題の解決にはならないわけで。
義父も苺が思ってた姿と違い優しいし二人をくっつけようとしてるし。
なのになんであの未来が、と考えた時にほぼ正確な事情が想像できた。
その事情に接して初めてこの時代に来た本当の意味を知るわけです。
そのへんの具体的な内容は自分の目で確かめてください。
(既にネタバレなことがいろいろ書いてありますが)