7月からテレビ朝日系(3局)で火曜日の深夜に放送してる新番組。
作品の舞台は瀬戸内の海と街並が山に近くて人と自然が同居した場所。
主人公の一橋ゆりえは普通の中学生なのに、突然神様になってしまう。
何の神様かはよく分からないけど願ったら台風すら起こせてしまった。
自分の家(神社)の繁盛のためにゆりえを利用する祀(まつり)に流されつつ、
自分の力に戸惑いながらも人のためになることを頑張るゆりえだった。
まず一見して感じたのがすっごく雰囲気がいいってこと。
自然がいっぱいの風景に穏やかに時間が流れていくような感じ。
でも絶対少年みたくド田舎ではなく、ちゃんと人はいて活気もある。
そして「さびしんぼう」で見たような光景が延々と展開するのでした。
つーか舞台はまさに尾道すね。エンディングにクレジット出てるし。
モデルがあるとはいえここまで存在感のある空間描写は素晴らしいね。
モデルのない神様の休憩する場所?のビジュアルにも感嘆したけど。
しっかりした空間描写でごくあたりまえの日常の生活や風景を描いてて、
不思議なことすらまるで日常のヒトコマのように描いてるのです。
不思議な出来事も普通の人間レベルのスケールで展開したりするし。
街の人もゆりえが神様なのを騒ぎもせずあっさり受け入れるちゃうし。
見てて南海奇皇(ネオランガ)がやってたことに近いかも?とか思ったよ。
ビジュアル的にもストーリー的にもさほど派手さはないけど、
みょーにツボに来るというか、ワクワクしてくる内容なのでした。
オープニングの映像について。
1話は本編に曲が被っててオープニング映像は2話から。
ただし2話と3話は本編(主に前話)の映像を編集して使ってるのでした。
いわゆる暫定版なんだけど、ゆったりした曲と本編の映像のテンポが
上手いようにシンクロしててこれはこれでいい感じとか思ったり。
だから4話からの完成版でも映像のテイストはさほど変化ないです。
主な違いは舛成(R.O.D)さんお得意のクレジットを絵に埋めこむとこ。
(監督と脚本などの組み合わせかR.O.D THE TVと同じ)
オープニングの曲は「やさしさに包まれたなら」のオマージュ?
※魔女の宅急便のエンディング主題歌
旋律や構造とかはずいぶん違うんだけど曲の持つ雰囲気がそっくり。
そんな曲調としっかりした現実描写でゆったりしたテンポなんで
宮崎アニメのよーな雰囲気をOP映像が醸し出してるのでした。