まめに録画する根性はない。DVDを買い続ける金もない。 だからレンタルビデオで行こう!

神様家族 1~13話

2006年にアニマックス(のみ)で放送してた全13話のテレビシリーズ。
原作はライトノベル(MF文庫J)で読んだことありません。
※セル・レンタルDVDは全巻リリース済
神山佐間太郎(さまたろう)は一見するとどこにでもいる男子高校生。
しかし実は神様の父親と女神様の母親の子供であり神様候補であった。
人を知り立派な神様になるため人間界で人として生活をしてるのだった。
お目付け役の天使のテンコと一緒に学校生活に馴染んでいたのだった。
ただ過保護な両親は佐間太郎のちょっとした心の声すら聞き逃さず
神様の奇跡で叶えてしまうので、あまり神様の修行にならなかった。
そんなある日、不思議な雰囲気を持つ転校生・久美子が転校してくる。
佐間太郎は彼女に一目惚れをし、テンコはその様子に頭から湯気を出し、
パパママを筆頭に家族全員は恋の後押しのつもりで奇跡を大盤振る舞い。
おかげで甘酸っぱい恋物語とは程遠いドタバタが繰り広げられることに。
そして佐間太郎はある決断を下したのです。

実は放送時に4話まで見てコメントが落ちていた作品です(汗)。
一応4話で一つ目のエピソードが終わるのでキリがいいのですが、
話は終わってるけどやり残したことが多くてすっきりしなくて。
もう少し見てから書こうとか思いつつ新番組の洪水に流されました。
2006年ってアニメ史上で最も新番組が多かった時期だから……

3年ぶりでかなり内容を忘れてたので改めて最初から見てみました。
4話まで見て何がスッキリしなかったかもしっかり思い出しました。
一見キレイに終わってるけど久美子の話が割り切れなかったのです。
公式の掲示板にまた出てくるとか書いてあって気になってたのです。
※公式掲示板は既に閉鎖されてます
それでついつい最後まで見てしまいました。全部で13話だけなので。
シリーズは1~4話・5~8話・9~13話の3エピソードで構成されてて、
(たぶんそれぞれ原作の1巻・2巻・3巻に対応してると思われる)
それぞれのエピソードの状況が次のエピソードへと影響していきます。
全体で一つのストーリーではないけど関係性の強い内容になってます。
それぞれのエピソードは終盤に盛り上がって結構感動させてくれます。
そして最後にシリーズとして結構キレイに終わってます。
小粒で(アニメの)知名度はほとんどないけど意外といい作品です。

作品の雰囲気はリアル系ではなく多少マンガ的に誇張されています。
神様や天使が当たり前でスラップスティクな展開にわりとなります。
でも内容はそれほどマンガチックではなく意外と現実に近いです。
あまり描きこまないあっさりポップな見た目だけど妙にカワイイです。
絵柄とかの視覚的な可愛さではなく行動やリアクションが可愛いです。
かっ飛んだ内容なのにキャラが生き生きしててうる星を思い出したり。
絵柄だけ今のデザインになってる80年代ラブコメ的な作品なのかなと。
でも見続けてこの作品を形容するもっと相応しい例がわかりました。
これ一昔前の少女アニメの雰囲気や表現スタイルまんまなのでした。
佐間太郎の視点だけではなくテンコの視点もいっぱい入ってるし。
テンコが頭から湯気を出すのやパパとママが陽気なのもそれっぽい。
そんな感じなので最近の美少女アニメを期待するとちょっと驚くかも。

この作品は神様がいてしばしば奇跡で現実を捻じ曲げてしまいます。
ラブコメの肝である人の心すら奇跡の力で変えられてしまいます。
そのせいでキャラの描写がころころ変わって見てる側が混乱します。
変えられた部分を差っ引いてもキャラが一貫しなかったりします。
時間が巻き戻されてキャラの設定が全く変わることすらあります。
特に久美子は佐間太郎の家族の応援で心をいろいろいじられたり、
(最初は見えない)久美子側の事情もあってキャラが定まりません。
4話まで見てスッキリしないというのはまさにそこなのです。
佐間太郎とテンコの距離感も脈絡なく近づいたり離れたりするし。
テンコのキャラ描写に関しては比較的筋が通っているのですが。
面白いし思い入れはできるけど完璧とはちょっと言いがたいのです。
シリーズ全体のキャラ描写の整合性をもっと緻密に組み立てれば
より上のレベルを目指せたと思うのです。

主題歌のこと。
この作品の主題歌の特にOP曲の方。ノリが良くていいなと思って。
買ってもいいと思ってたのにシングルが一般販売されませんでした
なんとコミケ限定販売のみで、余った分を公式サイトで売ってたけど、
発売から数分で売り切れて追加生産も全くありませんでした……
サントラにも収録されてません。そもそもサントラが出てないし。

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