4月からTBS系(10局)で金曜日の深夜に放送してる新番組。
※セル・レンタルDVDのリリースは9/16から
現実とは違うけど現実に似ている世界。現代とは違うけど似ている時代。
上空に空を覆うほど大きな月が浮かぶアースダッシュという惑星があった。
(実際は大きいのではなく距離がとても近い)
輝きで夜空を彩る月の都市ムーニーズは地上の人たちの憧れであった。
月とは富の象徴であり多くの人にとって手が届かない場所でもあった。
それはそれとして地上の人々は地に足のついた生活を日々送っていた。
ビッグフットでボールを操るバスケットBFBに多くの人が熱中していた。
※ビッグフットとは重機が発展した感じの人型ロボット
しかしローリングタウンに住むダンはBFBへの憎しみを募らせていた。
以前ビックフットによって妹ココの足の自由が奪われてしまったから。
ココは自分よりもバスケが上手くて才能があって将来が有望だったのに。
ダンはいつかBFBをぶっ潰してやるんだ!と心に強い闘志を秘めていた。
そんなある日、BFBの試合がローリングタウンで行われることになった。
見知らぬ少女に託されたチケットで観戦した生のBFBの試合は、、、
テレビで見たのとは全く違って動きの鈍い実につまらないモノだった。
(放送では演出でなんか凄そうに見せていただけ)
こんなのバスケじゃない!とダンはダンクマスクとして試合に乱入する。
ダンの駆るビッグフットは軽快にボールを操り他を圧倒していった。
ダンクマスクの見たことも無い華麗なプレイは多くの人々を魅了した。
新たな伝説が生まれた瞬間だった。
なんとも個性的な作品というのが第一印象かな。
売れるものよりも自分たちが作りたいものを作った感じが凄くします。
と言っても敷居の高い見る人を突き放した作品ってわけではないけど。
それにこの作品の構造って少年マンガの王道スポーツモノと同じだし。
主人公の目線にシンクロするとカタルシスを感じるようになってるし。
むしろ他の作品よりも受け入れ易い作品のような気すらするのでした。
スマートなロボットでバスケをやってるという題材さえ除けば(爆)。
※この作品のビッグフットはパトレイバーのレイバーとほぼ同等
まぁ、生身でバスケをやっても今の深夜枠だとウケるか微妙ですが。
キャラが濃ゆいのも含めて日本よりアメリカでウケそうとか思ったよ。
この作品はロボットでバスケをやってる以外はむしろ王道な内容です。
主人公がちょっとおバカで直情的なのも含めて実に少年マンガ風です。
(バカでも変にプライド高くないし他人を見下さないので痛くはない)
身体能力でそこそこデキても技巧がある人間には簡単に勝てないとか、
身近なところからヒントを得て新たな技を編み出して状況を覆すとか、
秘めた超能力系ではない着実に技術を積み重ねるスタイルが良いのです。
そしてここぞと言う瞬間に鋭い動きの鮮やかなプレイで魅せるのです。
少年マンガのスポーツモノのエッセンスを忠実に再現してるのです。
少年マンガ的な内容を見事なほどに描きこんだ画面でやってるのです。
キャラが生き生きとしてて生活感が豊かで雰囲気が抜群な映像で。
少年マンガ原作のアニメに有りがちなチープさは全く無いのです。
確かに個性的で売れ線とは違うけど、こーゆーのもいいんじゃないかな。
てゆーかこれ結構好きかも。遺伝子を頂戴みたいな下品さも含めて(爆)。
ロボットでバスケをするというのも実はよく考えられてたりする。
人間がバスケをする場合は当然ながら人が描く必要があるわけで。
動きを正確により鮮やかに描こうと思うとかなりの枚数が必要です。
カッコイイ構図で見せたかったら上手い人を揃えないといけません。
テレビシリーズで毎回のように動かすのは不可能に近いわけです。
でもCGを使うならCGで見せる経験値さえあれば労力はなんとかなる。
手描きではとても出来ないこともCGなら表現できるかもしれない。
そしてロボットがバスケをすると言う視覚的なインパクトも狙える。
(インパクトが有ることとウケるかどうかはまた別の話)
そんなこと考えてCGのロボットにバスケをやらせたんじゃないかなと。
だって毎回これだけの動きを手描きでやるのは到底無理だと思うので。
それに生身のよりもバスケの動きを再現できてるとすら思えるから。